注文住宅で「後悔ばかり」にならない設計と計画のコツ|間取りや設備、費用の失敗例と対策を詳しく解説

注文住宅で「後悔ばかり」にならない設計と計画のコツ|間取りや設備、費用の失敗例と対策を詳しく解説

憧れの注文住宅を建てたのに「住んでみたら後悔ばかり」という方もいらっしゃるようです。

「家は3回建てないと理想のマイホームにならない」と言われるほど、後からさまざまな後悔が目についてしまうものです。

そこで今回は、土地探しから資金計画、目に見えない性能の部分まで、家づくりのすべてをサポートする三都の森が、よくある失敗例から後悔を避けるためのポイントを分かりやすく解説します。

間取りや設備、外観づくりなど、注文住宅で後悔しやすいポイントを整理・対策して、長く愛せる住まいづくりを成功させましょう。

このコラムのポイント
  • 新築注文住宅の間取りや設備選びで後悔しないためには、ご家族のライフスタイルや希望に合わせた動線・収納設計が欠かせません。
  • よくある後悔ポイントを整理した上で、ご家族が求める機能性やデザイン性をバランスよく実現させることが大切です。
  • 将来的な経済負担を抑えるためには、初期費用から維持費まで長期的な視点で資金計画を立てるのがポイントです。

 

注文住宅で後悔ばかりする理由とは

注文住宅で後悔ばかりしてしまう理由とは

>施工事例:京都市左京区|新築|K様邸

注文住宅は、設計の自由度が高い反面、専門的な知識や計画的なプランニングが必要で、完成形が見えないからこそ、いざ住み始めてから「思っていたのと違う」といった後悔も起こり得ます。

 

選択肢が多くて失敗する

注文住宅では、一から間取りや設備、性能を自由に決めていくため、選択肢が多すぎて迷いや失敗が起こりやすい場合があります。

例えば、優先順位を明確にしないまま、ただ希望を盛り込んでいくと、予算オーバーや実用性・デザイン性の悪い仕上がりになる可能性があります。

使い勝手の悪い設備や無駄なスペースをつくらないためにも、建築設計のプロのアドバイスを活かしながら、まずは選択肢や希望条件をご家族でじっくり整理してみることから始めましょう。

実生活に合わない間取りや設備を選んでしまう

一から自由設計の注文住宅は、建売住宅のように完成形が目に見える住まいや、規格住宅のように決められたプランの中から間取りや設備、内装デザインを選ぶ家づくりとは異なります。

そのため、家づくりの専門的な知識や情報がないまま、モデルハウスのような仕様を求めてしまうと、実際の家族構成やライフスタイルに合わない、かえって不便な家になる可能性もあります。

特に、生活・家事動線や収納設計は、毎日の快適な暮らしを左右する重要なポイントですので、間取りや設備を選択する際は、ご家族の意見や実生活の見直しが欠かせません。

後悔しやすいポイントを整理していない

新築注文住宅で「後悔ばかり」になる理由に、上記のような注意ポイントを把握しきれていないケースも考えられます。

いざという時に選択を間違ってしまわないよう、プランニングの段階ごとに、間取りや設備、費用、外観など各分野の注意点を整理し、一覧にしておくのがおすすめです。

特に、はじめての家づくりで失敗を避けるためには、ご家族の希望やイメージだけでなく、建築設計のプロに相談して専門的な提案を聞くことも大切です。

次の章で、よくある後悔ポイントを詳しく紹介しますので、まずは注意すべきだと思う項目をメモして、プランニングの際に役立ててみてください。

 

>関連コラム:2階建てと平屋のメリット・デメリットを比較|後悔のない間取りを選ぶポイントは?

 

注文住宅でよくある後悔ポイントと対策

注文住宅でよくある後悔ポイントと対応可能な対策

>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|Bayern-S

注文住宅で「後悔ばかり」になるケースには、共通して多くの方が計画段階で「実際の見た目や使い勝手を確認していなかった」というミスが見られます。

そこで今回は、あえて後悔しがちなポイントを取り上げていきましょう。

これらを事前に把握しておくことで失敗を防ぎ、満足度の高い家づくりが実現します。

 

①間取りの後悔例

間取りで後悔しがちなポイント

注文住宅では、「間取り」に関する後悔が多く挙げられます。

間取りは、毎日の生活や家事の利便性・快適性が決まる住まいの核となる部分です。

そのため、後から大幅に改善するのは難しく、設計段階でご家族一人一人の動きをシミュレーションしておくことが重要になります。

生活・家事動線が複雑で不便

例えば、生活・家事動線が複雑で、また一方向にしか行けない空間があると、ご家族がキッチンや洗面所などで混雑する時間帯に衝突が起きたり、無駄な移動に時間がかかったりしてしまいます。

快適な動線をつくるためには、ご家族の日常的な移動や滞在時間を見直し、シンプルで短い、回遊性のある間取りを検討することが大切です。

 

>関連コラム:間取りの使い勝手は水回りで決まる|家事動線にこだわる便利でおしゃれなレイアウト

 

トイレや収納の数・配置の失敗

トイレや収納の不足は、日常的な生活の不便さにつながります。

トイレは家族の人数+来客時の使用も考慮して2か所以上つくるのを希望される方も多いです。

将来ご家族が増える場合や朝の忙しい時間帯の混雑解消をお考えなら、場所を変えて複数か所設計するのもおすすめです。

また、収納も部屋ごとにつくるのか、ファミリークローゼットのようにまとめて設計するのかによって、使い勝手が変わってきます。

トイレや収納は「動線」設計とセットで、「必要な時に必要なものが近くにある」状態を意識して検討してみましょう。

吹き抜けや窓の位置が不適切

人気の吹き抜けやデザイン性の高い大きな窓は、おしゃれで日当たりがいい住まいを演出します。

しかし、窓の位置や向きによっては、外からの視線まぶし過ぎる直射日光が、大きな後悔につながる可能性があります。

吹き抜けや窓のデザインには、周辺環境の把握や専門的な設計の知識が不可欠です。

立地条件やプロのアドバイアスを参考にしながら理想のプランを練っていきましょう。

 

>関連コラム:吹き抜けや勾配天井が開放的な平屋デザイン|採光とプライバシー保護の両立を実現

 

②設備の後悔例

設備でよくある後悔ポイント

注文住宅の「設備」や「住宅性能」に関する項目は、使い勝手やメンテナンス性を左右する部分です。

選ぶ設備のグレードや住まいの断熱等級などが変わると、予算にも大きく影響するため、価格と機能性のバランスを考えることが大切です。

水回り設備に余計なコストをかけ過ぎる

キッチンや洗面・浴室、トイレなどの水回り設備は、必要以上のオプションを追加すると、建築総費用が高額になりやすい点に注意しましょう。

ついつい最新機能を搭載したデザイン性の高い設備に目が行きがちですが、基本性能で十分便利な場合も多くあります。

ショールームで実際の使い勝手や機能性を確認して、日常的に過不足なく使えるグレードの設備を選ぶようにしましょう。

 

>関連コラム:使い勝手がいいキッチンの間取り・収納アイデア|便利な家事動線とおしゃれなレイアウト実例

 

照明やコンセントの数・配置の失敗

照明は、数や種類、配置によって、実用性やインテリア性を下げてしまう可能性があります。

各部屋の広さや用途に合わせた照明計画は、間取りや設備設計と合わせて、家づくりの専門家と一緒に進めていくのがおすすめです。

なお、照明の明るさは人によって、暗過ぎたり、まぶし過ぎたり感じ方が違うため、調光・調色機能のある機器を選ぶのがいいでしょう。

また、コンセントの数不足や配置の悪さも、意外と日常的なストレスになり得るポイントです。

特に、家電や電子機器を多く使うキッチンやリビングでは、実際の使い勝手に合わせたコンセントの最適な数・配置計画が求められます。

断熱性能・省エネ性能の不足

断熱等級や省エネ性能、換気システムなど、住宅性能の標準仕様は、ハウスメーカーや工務店によって異なります。

住み始めてから、断熱性やランニングコストに不満が生じないよう、各等級のシミュレーションを受けるなど、ご家族が求める性能を満たしているのか、事前によく確認しておきましょう。

省エネ性能の高い注文住宅では、補助金活用が可能な場合もあるため、依頼する住宅会社にあらかじめ相談しておくと申請手続きがスムーズに進められます。

 

>関連コラム:【高気密・高断熱の家で後悔する5つの瞬間】"気持ち悪い・必要ない"言われる理由と対策を解説

 

>関連コラム:2025年から義務化される?省エネ住宅基準適合とは|省エネ住宅の基準や種類、性能について

 

③費用の後悔例

費用で後悔しがちなポイント

次に、「資金計画」に関する後悔ポイントを紹介します。

本体価格以外にもコストがかかる

前記の通り、注文住宅は自由度が高い反面、設備や性能などの選択次第で費用が大幅に膨らむ可能性があります。

また、家づくりには土地代(土地なしの場合)や建物本体価格の他に、別途付帯工事費諸費用もかかるため、予算内で新築が建てられるよう、常にトータルコストを念頭に置いておきましょう。

  • 建物本体価格(建築総費用の約70%):建物本体のみの工事費用
  • 別途付帯工事費(建築総費用の約20%):地盤調査や地盤改良、ガスや屋外の給排水工事、外構工事など、建物本体工事以外にかかる費用
  • 諸費用(建築総費用の約10%):印紙税や住宅ローン手数料、火災保険料、不動産登記費用、各種税金など

 

予算オーバーを防ぐためには、間取りや設備、性能などの優先順位を明確にして、効率的にコストを抑えられる項目を整理しておきましょう。

また、複数社から見積もりを依頼して比較検討することも大切です。

 

>関連コラム:注文住宅の諸費用一覧|いつ・いくら・どこに払うのか、払えない場合の対処法も紹介

 

毎月のローン返済が大きな負担

住宅ローンを組む場合は、毎月のローン返済が生活を圧迫しないよう、無理のない返済計画を立てることが大切です。

特に注文住宅を建てた後は、継続的な固定資産税の支払いや、将来のメンテナンス費用も必要なので、ライフステージの変化などにも備えた、計画的な返済プランを心がけましょう。

 

>関連コラム:注文住宅の住宅ローン活用ガイド|審査から支払いまでの流れや実行のタイミングを解説

 

④外観・立地の後悔例

外観や立地でよくある後悔ポイント

注文住宅の場合「外観」や「外構」の自由度も高いため、選択によっては建売住宅や規格住宅よりも失敗しやすい場合があります。

外観デザインがイメージと異なる

外観は、デザインのイメージと現実のギャップが後悔につながりやすいポイントです。

屋根の形状や外壁の素材感・色味は、サンプルでは分かりにくいため、ショールームやモデルハウスで実際の素材を確認したり、施工実例から完成形をチェックしたりしておきましょう。

気になる素材が使われたモデルハウスを見学する場合は、その印象や特長をメモしておくのも大切です。

 

>関連コラム:注文住宅のおしゃれな外観デザイン実例|屋根や外壁選びのコツと人気の演出方法を解説

 

駐車スペースの広さが足りない

建築面積が広過ぎたり、将来的に車の台数が増える予定がある場合、駐車スペースが狭い・足りないなどの問題が発生する可能性があります。

駐車スペースを設計する際は、車の出入りや車からの乗り降りの利便性や安全性をしっかり確保しておく必要があります。

マイカーの車種や家のまわりの道路状況に合わせて、余裕のある外構づくりを進めましょう。

 

理想の注文住宅を成功させる設計・プランニングのコツ

理想の注文住宅を成功させるための設計やプランニングのポイント

>施工事例:京都市左京区|新築|K様邸

最後に、十分な事前準備と計画が必要な「後悔のない注文住宅」を実現させるために、押さえておきたいポイントをまとめてみましょう。

 

ご家族で話し合いを重ねる

ご家族全員が満足な家づくりのためには、一人一人のライフスタイルや希望などの意見をすり合わせ、打合せの中で、優先順位を明確にしていくことが大切です。

ショールームやモデルハウスで実物に触れる

ショールームやモデルハウスに足を運んで、間取りの雰囲気や設備のサイズ・機能性・デザイン、素材の色味・質感などを実際に体験してみましょう。

実物に触れることで大きな失敗を避けやすくなり、注文住宅の完成形もより具体的にイメージしやすくなります。

専門家に理想のイメージを共有・相談する

家づくりの経験や知識が豊富な専門家の意見を参考にすることで、ご家族だけでは掴みづらかった間取りの過不足や性能選びのコツなどがスムーズに理解しやすくなります。

ただし、全てを住宅会社任せにせず、ご家族の要望を積極的に伝えることで、専門性とオリジナリティが融合したバランスのいい満足なマイホームが実現します。

初期費用と維持費のバランスを考える

注文住宅で家を建てる場合、初期費用だけでなく、ランニングコストや将来的なメンテナンス費用も視野に入れたプランニングが大切です。

例えば、高性能住宅の場合、建築費が高額でも光熱費の削減や点検・メンテナンス周期の延長が可能になるため、結果としてトータルコストが抑えられる可能性もあります。

三都の森では、はじめにお客様の状況に合わせた適正予算を把握し、無理のない資金計画を提案するため、追加費用の発生や予算オーバーのない家づくりが実現します。

 

また、三都の森では、無垢材をふんだんに使ったメンテナンスフリーな家づくりを得意としています。

「自然素材の家」や「健康住宅」をお考えの方は、こちらのコラムも参考にしてみてください。

 

>関連コラム:無垢の家はどんな暮らしに向いている?後悔の理由と失敗しないための対策を詳しく解説

 

>関連コラム:自然素材の家を成功させるコツ|後悔パターンから学ぶ有効対策とは

 

まとめ│事前対策で後悔のない「長く愛される」注文住宅を実現

事前対策で後悔のない「長く愛される」注文住宅を実現

>施工事例:京都市左京区|新築|K様邸

注文住宅で「後悔ばかり」にならないためには、家づくりにおける失敗例をよく把握した上で、専門家と協力して、事前対策や計画的なプランニングを丁寧に進めていくことが大切です。

例えば、後悔ポイントやご家族の優先順位を一覧にしたメモを準備しておいて、打合せやモデルハウス訪問の際に活用するのもいいでしょう。

ぜひ、信頼できる住宅会社と一緒に、長く快適に暮らせるこだわりの注文住宅を実現させましょう。

 

京都市での注文住宅は地元に強い工務店で!

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京都市に住宅を新築する際には、全国どの地域にもある都市計画法の他に、京都独自の景観に対する基準を踏まえて家づくりを進めなくてはなりません。その為、京都市の景観条例を熟知している地元の工務店での家づくりが安心です。

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三都の森((株)ディー・ファー)

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