南玄関の間取りで家事動線を最適化|35~40坪の注文住宅プラン5選
オールシーズン明るい印象で人気の南玄関。
自由設計の注文住宅で、日当たりのいいレイアウトや使い勝手のいい動線をつくるのにもおすすめです。
今回は、南玄関のメリット・デメリットを活かした具体的な動線づくりのポイントを生活・家事のシーンごとに解説します。
ファミリーにちょうどいい35~40坪プランの実例も紹介しますので、ぜひご家族らしい家づくりの参考にしてみてくださいね。
このコラムのポイント |
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目次
南玄関の間取りの特徴
>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|光が降り注ぐ吹抜けリビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅
明るくおしゃれな、家事動線にもいい南玄関をつくるためには、まず南向きのメリット・デメリットをよく理解することが大切です。
南玄関のメリット
- 四季を通して日当たりがいい
- 明るいリビングがつくりやすい
- アプローチの植物が育ちやすい
- 風水的な運気がいい
南玄関は、一年を通じて日当たりが良く、いつでも明るいエントランス環境をつくるのに適しています。
自然光がたっぷりと降り注ぐ開放的な玄関や美しい植物のあるアプローチは、訪れる人にも好印象です。
玄関近くにリビングや吹き抜けを設ける場合、あたたかくデザイン性のある空間づくりやランニングコストの節約という観点からも大きなメリットとなります。
また、南玄関は風水的に「陽」の気を取り入れやすく、社会的成功や名誉をもたらすと言われ、家づくりにおけるイメージが良いのも魅力です。
南玄関のデメリットと対策
- 直射日光への対策が必要
- 道路や歩道からの視線が心配
- 他の方角の方がいいケースもある
南玄関を採用する場合、特に夏場の直射日光への対策が必要です。
例えば、庇や日よけシェードを設置して強い日差しを遮る、遮光性や耐性の高いドア・窓ガラスを使うなどの工夫で快適な環境を保ちましょう。
また、南玄関が大通りに面している場合、防犯・プライバシー性を高めるための目隠しフェンスや柵の設置や、植栽による通りからの視線の遮断といった対策が必要です。
立地や周囲の環境によっては南玄関以外の方角も検討する価値があります。北・東・西に玄関を配置した場合の特徴も参考にしながら、より良い暮らしをづくりを楽しみましょう。
他の玄関方位との比較
立地条件や道路の向きによっては、防犯性やプライバシー性の保護だけでなく、玄関への陽の入りを調節する目的で、南向き以外の方角を選んだ方がいい場合もあります。
北玄関:
直射日光を避けて涼しい玄関をつくる。ただし、暗く寒い印象にならないような工夫が求められる。
東玄関:
朝日をしっかり取り込むことができ、朝の光が心地いい。眩しすぎる場合には、光を和らげる対策が必要。
西玄関:
午後からの明るい日差しを取り入れることができる。西日の強さに対しては、適切な遮光対策が必要。
こうした他の方角の特徴も考慮しながら、ご家族のライフスタイルや好みに合った玄関レイアウトを決めていきましょう。
>関連コラム:吹き抜けや勾配天井が開放的な平屋デザイン|採光とプライバシー保護の両立を実現
家事効率を高める間取りポイント
明るい南玄関とセットで考えたいのが、ご家族のライフスタイルに合わせた使い勝手のいい家事動線です。
ここでは、おすすめのレイアウトや動線の工夫について解説しますので、ぜひ理想の間取りづくりの参考にしてみてください。
機能的な「洗濯動線」
洗濯機から物干し場、収納スペースへの移動負担や往復時間など、作業工程が多く労力のかかる洗濯家事。
近年では、そんな家事負担を減らすランドリールームが人気です。
洗濯物を「洗う・干す・取り込む・片付ける」といった一連の流れを一か所でまとめて行える効率性が注目されています。
晴れた日に外干しできるバルコニーへの出入り口や、洗濯物を畳んだりアイロンがけをしたりするのに便利な作業台をつくるのもいいでしょう。
使い勝手のいい「調理動線」
キッチンの調理場では、シンク、コンロ、冷蔵庫の配置を三角形に配置する、使い勝手のいい「ワークトライアングル」を活かしてみましょう。
また無駄のない、キッチンからダイニングへの往復動線や、玄関からパントリーに荷物を運ぶ動線なども検討しておきたいですよね。
調理動線を考える際には、料理や食事の後に出るゴミを捨てる場所や、外にゴミ捨てに出る時に便利な勝手口の位置にこだわるのもおすすめです。
効率的な「収納動線」
洗濯や調理の効率を高めるためには、これらの家事に関わるアイテムをその場その場で「取り出し・片付け」できる収納配置にこだわることも大切です。
例えば、キッチンの調理家電や調理グッズ、食器は調理場の近くに収納スペースを設け、日持ちのする食材や消耗品はパントリーに収納すると便利。
他にも、ランドリールーム横の大型収納ファミリークローゼットや、玄関すぐの土間付きシューズクロークは、いつでもキレイな住環境に保つのに役立ちます。
混雑を避ける「回遊動線」
使い勝手のいい動線や収納を設けても、家族構成や時間帯によっては混雑しがちなエリアができてしまうケースもあります。
特に、朝夕の忙しい時間帯にご家族が行き来するキッチンや洗面所といった水回りは、2方向から出入りできる回遊動線をつくっておくことで、混雑や動線の衝突を避けやすくなります。
また、子育てや将来の介助・介護が必要な場合は、ストレスなく作業や移動のできる空間の広さ、通路幅をよく考えておくことが大切です。
便利な「買い物・掃除・ゴミ出し動線」
見落としがちなポイントとして、買い物後の片付け動線や掃除・ゴミ出し動線も重要です。
重い荷物を運ぶ買い物後の帰宅動線は、玄関→キッチン(パントリー)のように、収納までの距離を短くしておくと便利な間取りに仕上がります。
掃除やゴミ出しのルートも往復しないシンプルなレイアウトにするために、掃除道具の収納場所を必要な場所にまとめるなど、効率良くゴミを集めて、ごみ置き場まで運べる動線を整えておきましょう。
>関連コラム:洗面所と脱衣所の理想的な間取りを考える|収納や動線の工夫で使いやすさを追求
>関連コラム:家事動線を効率化するランドリールームの間取り事例|失敗しない設置方法と便利な機能とは
35~40坪におすすめの南玄関プラン5選
最後に、ファミリー世帯に人気の35~40坪の注文住宅でつくる「南玄関」間取りの実例を紹介します。
住宅金融支援機構フラット35利用者調査によると、注文住宅で選ばれる平均的な延べ床面積は、約37坪(122.8㎡)です。
この広さにちょうどいい、南玄関の特徴を活かしたレイアウトや家事動線など、日当たりや使い心地のいいプランづくりのコツをぜひ参考にしてみてください。
①家事動線重視のレイアウト
玄関を開けるとすぐキッチンにつながる、オープンで家事動線のいい住まい。
南向きの明るい日差しをキッチンやダイニングまで届けるレイアウトで、ご家族のお出かけや帰宅時のコミュニケーションもスムーズです。
玄関まわりにあると便利な手洗い場やトイレも備えた、広い玄関ホール兼通路は、ご家族が混雑しがちな時間帯でもゆとりを持って使える設計となっています。
②日当たり良好な長方形間取り
南玄関のドアを開けると、ワイドに広がる横長の玄関デザイン。
土間玄関の両サイドには、使い勝手のいい壁面収納を設け、南向きを活かした明るい窓をおしゃれに配置しています。
長方形の玄関は、大家族や二世帯住宅におすすめのプランで、玄関ホールの開放感とキッチンやリビングへの出入りの快適性を高めます。
③玄関直結リビングの正方形間取り
玄関のすぐ横に開放的なリビングを設けた、南玄関+南リビングの間取り。
南向きのプライバシー性が保てる場合、ご家族の出入りが頻繁な玄関やバルコニーのあるリビングを広々とレイアウトするのもおすすめです。
正方形の住まいでは、リビングを中心とした間取りで、統一感のあるインテリアやコミュニケーションの取りやすい距離感、無駄のない動線をつくりやすいのも魅力です。
④プライバシー性を考えた南玄関の工夫
南玄関は日当たりがいい一方で、通りからの視線が気になるケースもあります。
家の中のプライバシーを守るためには、目隠しになるフェンスや柵、植栽も有効ですが、実例のような玄関を入ってからの通路の向きに工夫した間取りもおしゃれです。
玄関から直接リビングやダイニングが見えないようにするアイデアで、適度な日当たりや風通しを保ちつつ、オープン過ぎない安全な間取りを検討してみましょう。
⑤玄関から開放的な吹き抜け間取り
玄関を開けた瞬間、吹き抜けリビングが見えるダイナミックな間取り。
開放的で明るい窓を最大限に活かした設計で、自然光がたっぷり入る天井高も印象的なプランです。
1階にLDKや水回り、寝室を備えた、平屋風の間取りで、南向きの明るい日差しを吹き抜けから取り込める、機能性とデザイン性に優れた住まいが完成しました。
>関連コラム:吹き抜けリビング階段の魅力と間取りの成功事例|30~40坪の開放的な暮らしの設計ポイント
まとめ│南玄関で実現する家事動線のいい間取り
南玄関は、四季を問わず明るい間取りや、家事効率のいい動線をつくるのに適した理想的なプラン。
ご家族のライフスタイルやお好みに合わせた暮らしを実現させるためには、南玄関のメリット・デメリットをよく理解した上で、その特徴を活かしたレイアウトを検討することが大切です。
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