戸建てをリノベーションして快適な暮らしを|間取り・性能・素材選びのポイントとは
住んでいる戸建てをリノベーションする場合、今よりも快適な暮らしを送りたいと考えますよね。また、中古住宅を購入してリノベーションを行う場合でも、新築住宅のような住み心地を求める方は少なくないはずです。快適な住まいを作ることで、身体や心への負担を軽減させてリラックスして過ごすことができます。では、具体的にどのようなリノベーションを行うことで、快適性が高い住まいを実現できることができるのでしょうか。
そこで今回は、京都でリノベーションをしている『三都の森』が、快適な住まいを実現するための間取り・性能・素材選びのポイントを紹介します。リノベーションの内容にこだわり、暮らしの質を高めるような家を作り上げていきましょう。
このコラムのポイント |
---|
|
目次
快適性にこだわった「間取り」にリノベーションするポイント
間取りの工夫で暮らしの快適性を高めることができます。リノベーションする際に考えるべき間取りのポイントをお伝えします。
日当たりを確保した明るい空間を作る
日当たりの良い間取りを作ることで、室内が明るくなるため快適な空間になります。長時間過ごすリビングは南面に、朝食をいただくダイニングは東面に配置するなど、過ごす時間を考えながら間取りを作りましょう。ただし、リノベーションは、元々建っている建物がベースとなります。実際には柱が抜けない箇所や、窓が施工できない範囲などがあります。住宅会社と相談しながら、高い耐震性を確保しつつ日当たりを確保できる最善の方法を考えてみてください。
また、リノベーションでは周辺環境に合わせた間取りづくりをすることが大切です。例えば、周辺が住宅地で日当たりの確保が難しい場合は、吹き抜けや二階リビングの採用なども検討しましょう。
ただし、二階リビングにする場合、将来的に上り下りに負担を感じることも。エレベーターや階段昇降機を採用することも見据えておくとこをおすすめします。
動線にこだわった間取りで家事楽に
快適な暮らしに大きく関係しているのが、空間同士をつなぐ動線です。空間の同士の動線が長かったり、遠回りしないと行けない空間があったりすると、生活の中で小さなストレスが積み重なります。このような家は快適性が高い家とは言えません。対して、動線が良い間取りは効率的な生活ができますし、家事の負担軽減や時短にもつながります。効率的な暮らしができれば、家族で過ごす時間や自分の趣味の時間などが増え、暮らしが充実します。
具体的な動線の事例を見てみましょう。
こちらの事例は、キッチンと洗面脱衣所などの水回りを近づけた家事動線の良い間取りです。キッチンの裏が洗面脱衣所になっているため、家事のときに行き来する手間を減らすことができます。料理の合間に洗濯をしたり、食洗機の待ち時間にお風呂掃除をしたりと、効率的に家事を行うことが可能です。
また、空間同士を一体化させる間取りもおすすめ。
こちらは、トイレ・浴室・脱衣所・洗面所をひとまとめにした空間です。収納も多く作ったため、簡易的なクローゼットとしても使うことができます。空間同士をつなぐ廊下などはつくらずに空間を一体化させることで、動線が最小限になりゆとりのある広さを確保することもできます。家事の効率を高めたいときはもちろん、仕切りがないと子供の様子も確認しやすいため、子育て世代にも向いている間取りです。
自分の生活スタイルやルーティーンを振り返りながら、快適な動線を採用しましょう。
家族とコミュニケーションが取りやすい間取りを採用する
コミュニケーションが取りやすい間取りは自然と会話も増えるため、家族みんなにとって居心地の良い家になります。LDKに家族が集まりやすいような間取りを採用しましょう。上の画像のような対面キッチンなら、家事をしていても家族の様子がわかりやすいです。明るく広々としたリビングダイニングで、家族全員がゆったりと過ごすこともできます。
また、玄関とLDKが直結していれば、家族が帰宅したときに声掛けがしやすくなります。
子供の学校帰りの様子なども確認できるため、子育て世代にも人気な間取りです。家族で快適に過ごせる空間を作り、マイホームでたくさんの思い出を作りましょう。
リノベーションで「性能」を高めて住み心地を良くする方法
リノベーションは間取りの変更や内外装を一新するだけではありません。耐震性や断熱性などの工事を行い、目に見えない部分の建物の質を改善することが大切です。今回は、快適性を高める性能のリノベーションについて紹介します。
断熱工事で快適性を高める
住まいの快適性を高めるためには、断熱性や気密性に優れる家にすることが大切です。築年数が古い家は、当時の断熱基準で建てられており、現代の家に比べて熱が伝わりやすく隙間も多いという特徴があります。そこで、現代の基準に断熱工事を行うことで、快適性を高めるリノベーションが実現します。
具体的には、壁・床・天井などの外気に触れる部分の断熱材を新しく施工する方法です。構造体の間に隙間なく断熱材を充填することで、隙間がなく熱を逃がしにくい家にリノベーションできます。また、熱の出入りが多い部分がサッシです。サッシの枠やガラスから、多くの熱が逃げてしまいます。築年数が古い家は、1枚ガラスのアルミサッシが採用されているケースがほとんどです。そこで、ペアガラスの樹脂サッシなどの性能の高いサッシに交換することで、窓からの熱損失を防ぐことができます。
ただし、サッシを交換・新設する場合は一部の外壁を壊すため、施工性が低いと雨漏れなどのリスクを伴います。既存の窓の内側にサッシを取り付ける「二重窓」採用する方法もあるため、ベストな方法を住宅会社と相談して検討しましょう。
熱交換型第一種換気システムで空気環境を良くする
室内の空気環境を整えるために、換気システムが大きな役割を果たします。換気システムとは、室内と屋外の空気を入れ替えるための設備です。現代の住宅では、換気システムの採用が義務化されています。大規模なリフォームをする場合も、換気設備の設置が義務付けられています。
(対策Ⅱ)換気設備設置の義務付け
ホルムアルデヒドを発散する建材を使用しない場合でも、家具からの発散があるため、原則として全ての建築物に機械換気設備の設置が義務付けられます。例えば住宅の場合、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備(いわゆる24時間換気システムなど)の設置が必要となります。
※換気回数0.5回/hとは、1時間当たりに部屋の空気の半分が入れ替わることをいいます。
ちなみに、換気システムには3つの種類があります。
換気システム | 給気方法 | 排気方法 | 特徴 |
第一種換気 | 機械 | 機械 | 機械による給気・排気なので計画的な換気が可能。 |
第二種換気 | 機械 | 自然 | 住宅での使用例は少ない。 |
第三種換気 | 自然 | 機械 | 自然給気なので外気の影響を受けやすい。 |
一般住宅で多く採用されているのは第一種換気と第三種換気です。第三種システムは、比較的安価でシンプルな仕組みなので多くの家で採用されてきました。給気口から自然と外気を取り入れ、換気扇で屋外へ排気する換気方法です。
しかし、快適性を高めるリノベーション行うなら、第一種換気の採用を検討しましょう。中でも、高性能フィルター付きの熱交換型第一種換気をおすすめします。第一種換気は機械の力で計画的に給気・排気ができますが、熱交換器が付いたタイプは外気を室温に近づけてから家の中に取り込むことができます。例えば、冬場に冷たい外気を取り込んだとしても、室内の空気の熱を蓄えた熱交換器を通るため、室温に近い空気になるという仕組みです。これにより、換気を常に行っていても外気の影響を受けにくい室内環境が完成します。冷暖房効率も上がって、光熱費の節約にもつながるというメリットも。
また、高性能フィルター付きなら花粉やPM2.5をカットしてから、外気を取り込んでくれます。空気環境が良くなるため、花粉症やアレルギーの方にもおすすめです。有害物質の除去率などはメーカーによって異なるため、気になる方は確認してみてくださいね。
全館空調システムを採用する
室内の快適性をさらに高めるなら、全館空調システムの採用もおすすめします。全館空調システムとは、家中の温度を均一に近い状態にする冷暖房設備です。メーカーによってさまざまな商品がありますが、一般的には換気と冷暖房設備を設置して、空気を効率的に循環させながら快適な温度に近づけていく仕組みです。
リノベーションで全館空調システムを採用するなら、まずは高断熱・高気密にするための工事を行わなければなりません。なぜなら、どんな高性能の全館空調システムを導入しても、熱がどんどん逃げてしまう建物では効果的に稼働させることは不可能だからです。適切な断熱工事や換気システムの導入を行った上で、全館空調システムを採用してくださいね。
ただし、全館空調システムは採用できないリノベーション会社もあります。採用可能だったとしても施工実績がない場合は、入居後に不具合が起こる可能性が高まりますので注意しなければなりません。施工実績が豊富な会社を選び、効率的に冷暖房できる全館空調システムを導入しましょう。
健康に配慮した「素材」を活かしたリノベーションのポイント
現在の住宅は、シートのフローリングやビニールクロスなどの工業製品が多く使われています。もちろん工業製品が悪いわけではないですが、健康のことを考えると自然素材を取り入れたリノベーションがおすすめです。例えば、天然木を多く使用した内装ならリラックス効果が期待できます。フローリングなどの足触りも良くなり暮らしの快適性が上がるでしょう。また、漆喰やシラス壁は調湿効果が期待できるため、室内の空気環境はさらに良くなります。耐久性の高い自然素材を取り入れたリノベーションを行い、身体優しい住まいづくりを行ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
リノベーションは、建物の住み心地を改善させるための工事です。快適性に配慮して間取り作りや性能を上げる工事を行うことで、身体にも心にも良い住まいを作ることができます。また、内装材に自然素材を多く取り入れることで、精神面に良い効果をもたらすことも。戸建て住宅をリノベーションして、高性能の暮らしやすい間取りの家を手にしてくださいね。
関連コラム
京都で「住宅性能にこだわりながらおしゃれな家づくりがしたい♪」とご希望の方は、三都の森がご相談を承ります。三都の森は、高い省エネ性能で「低燃費」、自然素材の活用で「高い快適性、ローメンテナンス」を実現する家づくり・リノベーションをしております。
〈施工事例〉
三都の森は京都市左京区のハウスメーカーです。
地元に密着し、自社一貫施工で京都市での家づくりをサポートしております。
「美しい京都市の景観に合う自然素材を使ったおしゃれな家」、「高性能・低燃費・ローメンテナンスで長く愛着をもって暮らしを楽しめる家」をご希望の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
〈お問い合わせ〉
※三都の森はお預かりしたお客様情報を厳重に管理し、資料・イベント案内のお知らせ・お問い合わせへの連絡以外には使用致しません。ご安心下さい。
京都市左京区にはモデルハウスが複数ございます。工業化製品をできるだけ排除した心地よい家を体感できますので、ぜひご家族でお越しください♪
ご家族との出会いと家づくりが大好きなスタッフが、お待ちしております。
〈モデルハウス〉
『三都の森』の施工エリア |
---|
【京都府】 |
■宇治市 ■大山崎町 ■亀岡市 |
【大阪府】 |
■茨木市 ■交野市 ■島本町 ■摂津市 ■高槻市 |
【滋賀県】 |
■近江八幡市 ■大津市 ■草津市 ■甲賀市 ■湖南市 ■守山市 |
著者情報>
三都の森((株)ディー・ファー)
京都市左京区にあります注文住宅・リノベーション専門の工務店「三都の森」です。
家づくりに役立つ情報を発信しています。
登録・免許
【一級建築士事務所】 京都府(29A)第01709号
【一般建設業許可】 京都府知事(般-30)第37775号
【宅地建物取引業】 京都府知事(3)第12944号
会社概要