使い勝手がいいキッチンの間取り・収納アイデア|便利な家事動線とおしゃれなレイアウト実例
近年、新築注文住宅や建売住宅の実例などで、さまざまな種類やデザインのキッチンが見られます。
キッチンは、ご家族の日常生活や家事の質を左右する大切な間取りなので、おしゃれで使い勝手のいい形やレイアウトにこだわりたいですよね。
そこで今回は、効率的な家事動線を確保するためのポイントや、キッチンのワークトライアングルを意識した収納アイデアについて解説します。
家族構成やライフスタイルに合わせたダイニングの配置にも工夫して、憧れの間取りに仕上げましょう。
このコラムのポイント |
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目次
家事動線がいいキッチン間取りのポイント
使い勝手やデザインのいいキッチンをつくる場合、毎日の調理や片付けはもちろん、ご家族の習慣やライフスタイルに合う動線を意識した設計が大切です。
まずは、キッチンのレイアウトや動線づくり、収納設計のポイントを見てみましょう。
キッチンを中心とした水回りレイアウト
マイホームの間取りを考える場合、ご家族のライフスタイルに沿った水回り配置がポイントになります。
例えば、1日のうちで何度も使うキッチンは、家事動線の中心にレイアウトすることで、調理の合間に洗濯物を干したり、料理しながらお子様の様子を見たりできる便利な場所になります。
また、キッチン近くに「洗濯動線」や「衛生動線」を集約させることで、移動時間や家事・育児負担も大幅に軽減できるため、おすすめです。
調理・作業スペースの効率化
キッチン内の作業効率を高めるためには、調理に必要な動きや移動を意識した「ワークトライアングル」を設計してみましょう。
ワークトライアングルとは、冷蔵庫から食材を取り出し、シンクで洗い、コンロで料理する、といった流れを三角形に配置することです。
直線移動や3点の間隔が開き過ぎる場合、必要なものを取るたびに調理が中断されるなどのストレスがかかります。
逆に、各工程の場所が近過ぎると「狭い」「散らかりやすい」キッチンになる可能性もあります。
【各距離の目安】
- 冷蔵庫⇔シンク:1.2~2.1m程度
- シンク⇔コンロ:1.2~1.8m程度
- コンロ⇔冷蔵庫:1.2~2.7m程度
実際の動きや手に届く範囲をよく確認した上で、バランスのいい配置を検討してみましょう。
適材適所の便利な収納アイデア
近年特に、生活感のないスタイリッシュなキッチンを希望するご家族が増えています。
リビングから見える位置に収納をつくり過ぎないスタイルを選ぶ場合、日常的に使うアイテムとストックを分けて管理する方法がおすすめです。
例えば、調理中ひんぱんに使う調理家電や道具は、コンロ近くのカウンター配置や壁面を利用した吊り下げ収納などが便利です。
そして、食材のストックや普段使わないアイテムは、キッチン近くのパントリーに収納すれば、整理整頓もしやすく、すっきりとした作業空間が確保でき、料理中の動きも快適になります。
ダイニングとのつながりが大切
家族構成や生活リズムによって、ご家族にとってちょうどいいダイニングの広さやスタイルも変わってきます。
昔ながらの独立型ダイニングだけでなく、配膳や片付けが楽になる「キッチン横並びダイニング」や「キッチンカウンター型ダイニング」などもよく選ばれています。
キッチン⇔ダイニング間のつながりや全体的なインテリア性に注意しながら、ご家族の使い勝手に合わせた効率的な動線やゆとりある空間が確保できるレイアウトを検討してみましょう。
また、対面キッチンを選ぶ場合、ダイニングとキッチンのどちらからでも使える、コンセントの適切な位置や数を確認しておくのも利便性を高めるポイントです。
>関連コラム:間取りの使い勝手は水回りで決まる|家事動線にこだわる便利でおしゃれなレイアウト
使い勝手がいいキッチンの種類やレイアウト選び
次に、快適なキッチン間取りのポイントを押さえながら、実際の機能やデザインを選んでいきます。
キッチンの種類やレイアウトの特徴を理解して、ご家族に最適なスタイルを見つけましょう。
キッチンのタイプ選び
間取りを決める段階で、使い勝手やご希望に合わせたキッチンタイプ選びも進めます。
キッチンの基本的なレイアウトには、独立型・セミオープン型・オープン型があり、それぞれで調理のしやすさやご家族とのつながり方が大きく違ってきます。
【独立型キッチン】
リビングやダイニングから独立しているため、作業に集中したい方や、調理中の音や匂いを他の部屋に広げたくない場合に最適です。
料理やお菓子づくりが好きな方に人気のあるスタイルで、雰囲気のある「壁付けキッチン」を設置して、自分だけのこだわり空間を楽しみましょう。
【セミオープン型キッチン】
吊戸棚や垂れ壁のある、ひと昔前によく選ばれていたキッチンスタイルです。
部分的にダイニングとの仕切りをつけることで、リビングまでの視界を確保しながら、キッチン内のプライバシーは守られる、「独立型」と「オープン型」のいいとこどり設計です。
【オープン型キッチン】
近年人気の開放的なキッチンで、「アイランドキッチン」や「ペニンシュラキッチン」のように、リビングやダイニングとの間に壁がないため、遠くまで視線が届くのが特徴です。
ご家族や来客とのコミュニケーションがしやすく、配膳や片付けの際もダイレクトに受け渡しできるのが魅力です。
一方で、常にオープンな状態なので、日頃からの整理整頓や油、水はね対策が必要になります。
キッチンの種類選び
次に間取りタイプに合わせた配置を、主に壁付けキッチンやアイランドキッチン、ペニンシュラキッチンの3種類から選びます。
【壁付けキッチン】
キッチンが壁向きに設置された、調理に集中しやすいスタイルで、背面キッチンとも呼ばれます。
キッチン回りの動線が最小限に抑えられるため、広いリビングやダイニングを確保したい場合におすすめです。
【対面キッチン「アイランド型」】
キッチンを一周できるスタイルなので、ご家族で料理を楽しみたいご家族やホームパーティーが好きな方におすすめです。
回遊性のある間取りでは、通路の混雑やぶつかりが回避できるため、複数人での作業時も自由で快適な動線が確保できます。
【対面キッチン「ペニンシュラ型」】
キッチンの左右どちらかが壁に接しているスタイルです。
アイランドキッチンほどの広い空間を確保する必要がないため、一般的な間取りにも設置しやすい対面式のオープンキッチンです。
壁面収納や飾り棚を活用して、使い勝手やデザイン性を高めてみましょう。
キッチンの形・デザイン選び
キッチンの形も使い勝手やデザインを大きく左右するポイントです。
主に、I型・L型・II型・U型の4種類があります。
【I型】
シンク・調理台・コンロが直線1列に並んだ定番のキッチン形状です。
【L型】
シンクやコンロの位置を対角に配置することで、作業の流れがスムーズになり、調理時間の効率を高めます。
【II型】
I型キッチンを2列に並べたセパレートスタイルです。
向きを変えるだけで、次の作業に移れるため、効率的な作業スペースを増やしたい場合に便利です。
【U型】
U字に取り囲むようなレイアウトのキッチンです。
作業スペースやカウンターが十分に確保されるため、ダイニングと一体型で設計するのがおすすめです。
>関連コラム:注文住宅のキッチンの価格相場とおしゃれなレイアウトや収納の決め方
【実例】家族がつながるおしゃれなキッチンアイデア
最後に、ご家族の快適な暮らしや安心につながる、高品質・高性能な家づくりを提供する「三都の森」のキッチン実例を紹介します。
ぜひ、実際の間取りを確認しながら、ご家族らしいプランを追求していきましょう。
水回りの集約化で時短・家事シェアを実現
キッチンから一直線につながる、洗面脱衣所やランドリールームがあれば、調理や片付けの合間に洗濯家事を進めたり、お子様のお世話をしたりするのに便利です。
水回りの集約化は、最短時間&距離で別の作業を済ませることができ、別の部屋にいながらキッチンの様子も伺えるので、火の消し忘れや吹きこぼれなどの失敗も防ぎやすくなります。
また、それぞれの部屋にいるご家族とのコミュニケーションも取りやすいため、忙しい家族にとって、ストレスフリーな環境づくりにも適しています。
回遊動線のある動きやすい間取り
>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|光が降り注ぐ吹抜リビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅
キッチンを間取りの中心にレイアウトして、どこからでも出入りできるアイランドキッチンに仕上げた実例です。
ご家族や来客が自由にキッチンを使えるデザインで、孤立することのない空間づくりが実現しました。
気になる油や水はねを軽減させるための「立ち上がり」をつくって、掃除の手間を減らせる設計にもこだわっています。
キッチン×ダイニングの配置にこだわる
毎日のキッチン⇔ダイニング間の移動は、生活の質や家事の利便性を左右する大きなポイントになります。
利便性を優先させたキッチン×ダイニング一体型のレイアウトも人気ですが、間取り全体のバランスやデザインも大切です。
家族そろって、ゆっくり食事や会話を楽しみたいというご家庭では、キッチン内の洗い物や調理グッズなどの生活感が見えない、独立したダイニング設計が理想的です。
ご家族の人数や生活リズムに合わせた、ダイニング空間との組み合わせの検討も、おしゃれなキッチンづくりに欠かせません。
>関連コラム:南玄関の間取りで家事動線を最適化|35~40坪の注文住宅プラン5選
まとめ│おしゃれで便利なキッチンの間取りアイデア
機能的でスタイリッシュなキッチンは、ご家族が理想とする暮らしやデザインに合わせて、1つずつ丁寧にプランニングしていくことが大切です。
特に、水回りとのつながりやリビングダイニングからの見え方など、キッチン内における動線以外にも考慮すべき点が多いため、設計のプロのアドバイスやアイデアも参考にしてみましょう。
また、収納スペースはもちろん、ごみ箱やコンセントの場所など、現在のキッチンでの動きを基準に、より使いやすい設計やゆとりある空間づくりを検討してみましょう。
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