平屋に必要な土地の広さと坪数の選び方|4~5人家族に最適な間取りは何坪?

平屋を建てるのに必要な土地の広さは?家族にちょうどいい坪数の選び方も解説

幅広い世帯から人気のおしゃれで住み心地のいい平屋。

ただ平屋は、同じ延べ床面積の2階建てよりも広い敷地が必要になるため「土地探しが難しそう」「実際に建てられるのは何坪から?」という声もよく耳にします。

そこで今回は、平屋を建てるのに必要な土地の広さの割り出し方について、ご家族の人数やライフスタイルに合わせた間取り決めから順に、分かりやすく解説していきます。

土地選びの際に押さえておくべき条件も紹介しますので、ぜひ理想の平屋づくりの参考にしてみてください。

このコラムのポイント
  • 平屋を検討する際には、まずご家族の人数やライフスタイルに合わせた間取りに必要な「建坪」を確認しましょう。
  • 長く安全で快適な平屋を建てるためには、土地の広さに加え、さまざまな土地条件をチェックしておくことが大切です。
  • 法規制を理解し、バランスのいい土地や建物の広さを専門家に相談しながら計画を進めていきましょう。三都の森の「平屋専門店」では、理想の暮らしを実現するための土地探しからお客様をサポートいたします。

 

平屋に最適な「土地選び」のポイント

平屋に必要な土地の広さはどれくらい?土地選びの条件も紹介

>三都の森の「平屋専門店」

平屋を建てるための土地選びの際には、まずご家族の人数や理想の暮らしに必要な建物の広さを決めることが大切です。

ご家族の希望に合う平屋の広さが定まれば、建物を建てるのに適切な「土地面積」を割り出すのに役立ちます。

また平屋で快適な暮らしを実現させるためには、日当たりやプライバシー性などの環境条件をチェックしておくのもポイントです。

 

平屋の理想的な「間取り」を決める

平屋の広さを決める場合、まずは、ご家族の人数やライフスタイルに合わせた間取りを考えてみましょう。

間取りを決める前の段階で、土地探しを進めてしまうと、設計の際に敷地の広さや形状、周辺環境による影響や制限を受ける可能性があるため注意が必要です。

特に平屋の場合は、1階のみで生活が完結するため間取り設計の際は、世帯人数別に定められた「延べ床面積」水準を参考にした、効率的な動線づくりや必要な空間確保の検討が大切です。

後ほど、住生活基本計画における「誘導居住面積水準」と「最低居住面積水準」について詳しく解説しますので、ご確認ください。

平屋向き「土地選び」のポイント

次に、安全で快適な平屋を建てるのに欠かせない、土地条件について紹介します。

土地選びの際は、以下のようなポイントにも意識して、平屋に適した環境選びを進めましょう。

 

「地盤・災害リスク」:

住まいの安全性を確保するために、地盤が強固な土地を選ぶ、あるいは必要な改良工事を済ませた敷地選びが欠かせません。また事前に地域のハザードマップなどをチェックして、水害や地震リスクの低いエリアを選びましょう。

 

「日当たりや風通し」:

明るく、健康的な暮らしを確保するために、平屋を建てても近隣の2階建て以上の住宅や、周辺の建物によって、自然光や風通しが遮られない土地選びも大切です。

また、気になる土地の季節や時間帯による日当たりの変化を見ておくのもポイントです。

 

「防犯・プライバシー性」:

建物の高さが低い平屋の場合、近隣住宅や道路からの視線を遮る配慮や工夫が大切です。

また、玄関やリビング窓の向きに注意することで、ご家族のプライバシーや安全性をしっかり確保しましょう。

 

「高低差」:

高低差のある土地の場合、造成工事や擁壁、土留などの外構工事に必要なコストがかかる可能性があります。

土地の特徴を活かした平屋を建てる場合は、間取りに与える影響やトータル費用を含めた検討が大切です。

 

「庭やガレージの広さ」:

玄関アプローチやバックヤード、駐車場をつくる予定がある場合、建物面積だけでなく、外構も含めた土地面積の確保が必要です。

平屋の使い勝手や全体的な外観デザインのバランスを高めるためにも、建物と外構のトータルプランニングがおすすめです。

 

土地の建ぺい率・容積率に注意

平屋を建てる際には、土地の「建ぺい率」を理解しておく必要があります。

建ぺい率は、「その土地に対して建物が占める割合」で、建物を真上から見た時の平屋の面積(建築面積)を言います。

 

「建ぺい率(%)」=建築面積(㎡)÷土地全体の面積(㎡)×100

 

例えば、建ぺい率50%の土地で40坪(約132㎡)の平屋を建てる場合、約80坪(約264㎡)の敷地の広さが必要です。

土地面積約80坪-平屋の建築面積40坪=「40坪」のスペースは、庭や駐車場として活用できますが、「ガレージ」の場合は「建築面積」に含まれるため、建ぺい率の計算時は注意しましょう。

 

また、1.5階建てのように2階部分を設計する場合は、「その土地に建てられる延べ床面積(各階の床面積の合計)の割合」を示す「容積率」にも注意が必要です。

 

「容積率(%)」=延べ床面積(㎡)÷土地全体の面積(㎡)×100

 

参考:京都市|土地利用の計画

 

>関連コラム:平屋とは新築する土地で住みやすさが決まる一戸建て住宅

 

>関連コラム:京都市の用途地域|用途地域マップの検索方法、問い合わせ先、住宅の規制など簡単解説

 

家族の暮らしに合う間取り「延べ床面積」の求め方

家族構成やライフスタイルに合う間取りの広さ(延べ床面積)の理想的な選び方

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理想的な土地の条件や、建築基準法で規定されている「建ぺい率・容積率」の仕組みを把握したところで、早速ご家族に合う平屋の広さ(延べ床面積)を検討していきましょう。

 

誘導居住面積水準とは

誘導居住面積水準とは、ご家族が豊かに健康的に暮らすために必要な住宅の面積を、世帯人数に応じて国が定めている基準です。

 

「一般型」

  • 単身者: 55㎡
  • 2人以上の世帯: 25㎡×世帯人数+25㎡

 

「都市居住型」

  • 単身者: 40㎡
  • 2人以上の世帯: 20㎡×世帯人数+15㎡

 

例えば、一般型の平屋を建てる場合、快適な暮らしに必要とされる延べ床面積の目安は、4人家族で125㎡(約38坪)、5人家族で150㎡(約45坪)となります。

 

最低居住面積水準とは

最低居住面積水準では、ご家族が健康的かつ文化的に生活する上で、最低限必要とされる住宅面積を定めています。

 

「最低居住面積水準」

  • 単身者: 25㎡
  • 2人以上の世帯: 10㎡×世帯人数+10㎡

 

最低居住面積水準では、平屋を建てる場合の延べ床面積の目安は、4人家族で50㎡(約15坪)、5人家族で60㎡(約18坪)です。

 

この水準を下回ると、暮らしの利便性や快適性が劣る可能性があるため、誘導居住面積水準との差も確認しながら、慎重にご家族の暮らしに適した平屋の「居住面積」の検討をおすすめします。

 

参考:国土交通省|住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準

 

>関連コラム:2階建てと平屋のメリット・デメリットを比較|後悔のない間取りを選ぶポイントは?

 

>関連コラム:平屋+αの間取りでおしゃれな暮らし|自由で機能的な将来性のある家づくり計画

 

平屋に必要な「土地面積」の目安

平屋に必要な土地面積の目安

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ご家族の暮らしに合う、平屋の延べ床面積(建物面積)が決まれば、それに応じて具体的に必要な「土地面積」も求めやすくなります。

建ぺい率に注意しながら、適切な土地選びを進めていきましょう。

 

30坪の平屋に必要な「土地面積」

30坪の平屋は、3人家族で誘導居住面積水準(一般型)を目安とした場合の広さです。

 

【30坪(約100㎡)の平屋を建てるのに必要な「土地面積」の目安】

  • 建ぺい率30%の土地の場合→「約333㎡(約101坪)」
  • 建ぺい率40%の土地の場合→「250㎡(約76坪)」
  • 建ぺい率50%の土地の場合→「200㎡(約61坪)」
  • 建ぺい率60%の土地の場合→「約167㎡(約51坪)」
  • 建ぺい率80%の土地の場合→「125㎡(約38坪)」

 

40坪の平屋に必要な「土地面積」

40坪の平屋は、4~5人家族で誘導居住面積水準(一般型)を目安とした広さです。

 

【40坪(約132㎡)の平屋を建てるのに必要な「土地面積」の目安】

  • 建ぺい率30%の土地の場合→「440㎡(約133坪)」
  • 建ぺい率40%の土地の場合→「330㎡(約100坪)」
  • 建ぺい率50%の土地の場合→「264㎡(約80坪)」
  • 建ぺい率60%の土地の場合→「220㎡(約67坪)」
  • 建ぺい率80%の土地の場合→「165㎡(約50坪)」

 

広い庭や駐車場の確保、また将来の増築やリフォームの可能性を視野に入れて、少し広めの土地を選ぶのもおすすめです。

50坪の平屋に必要な「土地面積」

50坪の平屋は、5~6人家族で誘導居住面積水準(一般型)を目安とした広さです。

 

【50坪(約165㎡)の平屋を建てるのに必要な「土地面積」の目安】

  • 建ぺい率30%の土地の場合→「550㎡(約166坪)」
  • 建ぺい率40%の土地の場合→「約413㎡(約125坪)」
  • 建ぺい率50%の土地の場合→「330㎡(約100坪)」
  • 建ぺい率60%の土地の場合→「275㎡(約83坪)」
  • 建ぺい率80%の土地の場合→「約206㎡(約62坪)」

 

自然素材にこだわる優雅な家づくりをお考えの場合、広い敷地の確保は住まい全体のバランスも整う、贅沢な外観づくりにも役立ちます。

 

三都の森では、ご家族の暮らしに合わせた、おしゃれな2階建てプランも人気です。

2階建てや3階建て、二世帯住宅の間取りやデザインをチェックする場合は、こちらの「施工実例」もご覧ください。

 

>関連コラム:2階建て注文住宅で人気の30~50坪間取り|空間デザインのコツを実例で解説

 

限りある土地で理想の平屋を建てるコツ

平屋で叶える有効な土地の活用方法

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一般的な4人家族で40坪の平屋を建てる場合、建ぺい率の制限による幅がありますが、165~440㎡(約50~133坪)の土地が必要です。

限られた土地で、理想の間取りを実現させるためには、敷地のゆとりだけでなく、天井高を活かした空間づくりやデッドスペースを有効活用した間取り設計が大切です。

また、ワンフロアだけではどうしても部屋数や収納が足りないという場合は、延べ床面積に算入されない「ロフト」の導入も検討してみてください。

また、建築基準法上の取り扱いは2階建てになりますが、平屋のような暮らしをしながら必要な個室も確保できる「1.5階建て」も人気です。

 

>関連コラム:1.5階建て間取りのおしゃれな使い勝手|自由な活用方法とデザイン実例

 

まとめ│家族の暮らしに合わせた平屋の広さと土地選び

 

おしゃれなマイホームを建てるなら、家族の暮らしに合わせた平屋の広さ、土地条件選びが大切

>三都の森の「平屋専門店」

平屋は、さまざまな家族構成やライフスタイルに適応する、将来性や自由度の高いプランです。

お好みのエリアで理想の平屋暮らしを実現させるためには、ご家族に合った坪数選びのポイントをおさえ、無理のない予算設計や土地探しが重要になります。

ぜひ、地元の情報に詳しいプロの力も借りながら、ご家族らしい長く快適に暮らせる、こだわりの平屋を手に入れましょう。

 

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