平屋+ロフトのおしゃれな間取り実例|メリット・デメリットと費用・施工ポイントを解説
ロフトは、ワンフロアの平屋にプラス空間を生み出す設計です。
「マイホームは平屋で検討中、でも部屋数や収納が足りるのか心配」という方も多く、ロフトはそんなお悩みも解消できる間取りとして注目されています。
そこで今回は、理想の「平屋+ロフト」を検討する上で知っておきたい、ロフト設計のメリット・デメリットと対策、費用に関するポイントを解説します。
ロフト付き間取りのイメージが分かる実例や設計のコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
このコラムのポイント |
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目次
平屋にロフトをつくるメリット
平屋にロフトを設けることで、ワンフロア+αの空間が生まれ、1.5階建て(2階建て)のような機能性が獲得できます。
まずは、平屋の限られた間取りや勾配天井を活かしたロフト設計の魅力を見てみましょう。
空間の有効活用ができる
平屋の天井を高く設計したり、勾配のある屋根デザインを選ぶ場合、ロフトをつくって自由に活用できる空間を増やすプランがおすすめです。
建築基準法における「小屋裏物置等」として一定の要件を満たすロフトなら、「延床面積」を増やさずに「収納」などが設けられます。
参考:京都市|京都市建築法例実務ハンドブック「総5-6小屋裏物置等」
つまり、床面積を気にせずスペースの確保が可能になるので、2階建てよりも予算を抑えながら、また建ぺい率などの制限がある土地でも、有効な空間を確保できるのがメリットです。
間取り全体が開放的に見える
ロフトを設けることで、吹き抜けを見上げる開放的な視界や、上の階からの贅沢な景色が楽しめます。
天井を高く設計した平屋の吹き抜けでは、ロフトからの視覚的な広がりが、見渡しのいい明るい間取りを演出します。
またリビングにロフトをつくる場合は、ご家族との距離が縮まりやすいため、コミュニケーションもスムーズです。
子ども部屋や趣味室が持てる
ロフトは本来「小屋裏物置等」として、収納に活用されることが多い空間でしたが、アイデア次第で、子ども部屋や趣味室、書斎など、自由に使い道を選べるのもポイントです。
平屋では確保しづらいプライバシーも、フロアの高さを変えることで守られやすくなり、勉強や仕事、趣味に集中したい時の場所として活用できます。
また、ロフトにシーズンオフの衣類やアイテムを収納する場合も、平屋スペースが広々と使えるのがメリットです。
>関連コラム:1.5階建て間取りのおしゃれな使い勝手|自由な活用方法とデザイン実例
平屋にロフトをつくるデメリットと対策
平屋+ロフトを成功させるためには、メリットだけでなくデメリットも把握して、適切な対策を講じることが大切です。
建築基準法の規定と固定資産税
ロフトは、建築基準法上の「小屋裏物置等」に定義される通り、規定の高さや広さを超えると、2階として見なされ、床面積に算入されてしまいます。
延床面積が広くなると固定資産税の課税額も増えるので、床面積を広げずにロフトを設けたい場合は注意が必要です。
ロフトの条件:
- 天井高が、1.4m以下である
- 広さは、ロフトがある階下の床面積の1/2未満である
参考:京都市|京都市建築法例実務ハンドブック「総5-6小屋裏物置等」
>関連コラム:平屋の固定資産税は本当に2階建てより高い?比較シミュレーションや節税方法を徹底解説
夏は暑く、冬は寒い
ロフトは屋根に近い場所につくるため、夏は熱がこもりやすく、冬は冷え込みやすいという点にも注意が必要です。
ロフト空間を快適に保つためには、適切な断熱材選びやエアコン・全館空調システムの導入がおすすめです。
断熱性の高い屋根材や外壁材は、外部からの熱や冷気による影響を軽減します。
また、全館空調の家では、平屋全体の温度ムラをなくし快適な室内環境を保ちます。
さらに、ロフトの使い道に合わせて、専用の換気扇や窓の採用を検討することで、風通しや日当たりのいい空間づくりを目指しましょう。
階段やはしごの安全性に注意
ロフトを上り下りする固定階段やはしごは、ご家族の使い勝手に合わせて設計することが大切です。
階段やはしごによっては、転倒・転落のリスクが高いものもあるため、特に小さなお子様や高齢のご家族が利用する場合は、事故やケガが起きないよう、安全性を高めておきましょう。
例えば、固定階段を選ぶ場合は手すりを設置したり、段差(蹴り上げの高さ)を18cm程度に低く設定したりして、安全性の確保と上り下りが負担にならないよう工夫しましょう。
自治体によっては、ロフトに固定階段が採用できない場合もあるため、滑り止め加工を施したはしごを選ぶなど、ご家族全員が快適に利用できるよう設計段階からの検討をおすすめします。
>関連コラム:注文住宅の階段デザインの選び方|後悔しない設置場所と種類の決定ポイント
>関連コラム:吹き抜けリビング階段の魅力と間取りの成功事例|30~40坪の開放的な暮らしの設計ポイント
ロフト付き平屋の費用について
>モデルハウス:【断熱等級7・耐震等級3・全館空調の家】the Class ーザ・クラスー
予算内で理想の平屋を実現するために、ロフトを設置する場合のコストについても見ておきましょう。
ロフト設置費用の目安
ロフトの設置費用は、規模や仕上げ方はもちろん、依頼する住宅会社によって異なりますが、平屋の建築費に約50~100万円上乗せされるのが一般的です。
広さ5畳程度のコンパクトなロフトの場合は、約25~50万円でおさまるケースもあります。
ただし床材や壁材、天井の仕上げ材、換気扇や窓、手すりにこだわる場合、追加費用が発生する可能性もあるため、実際の使い勝手を考えてコストと利便性のバランスを取ることが大切です。
コストを抑えるための工夫
ロフトをつくる場合、先ほども触れた固定階段か、可動式・収納式のはしごを選ぶかによってもトータルコストが変わってきます。
ロフトの場合は、上り下りが面倒になったり危険であったりして、使い勝手が悪くなってしまわないよう、快適性を優先させた設計を考えることが大切です。
依頼する住宅会社に相談しながら、必要な部分と削減できる部分を明確にして、安全性の高いロフトづくりを計画しましょう。
>関連コラム:平屋はいくらで建てられる?平屋の「坪単価」相場と新築コストを抑える5つのポイント
おしゃれなロフト付き平屋の間取り実例
それでは実際に、三都の森が手掛ける「平屋+ロフト」の間取りや外観の実例を見てみましょう。
間取り図では、ロフトへの動線や部屋の広さ、レイアウトについてもチェックしてみてください。
30坪前後|書斎や寝室として活用できる多目的スペース
上品で立体感のあるデザインがおしゃれな平屋+αの外観です。
平屋の屋根の勾配が特別な雰囲気を醸し出す広々としたロフト空間には、ご家族のセカンドリビングや書斎、来客時の寝室として使える「フリースペース」と3畳のコンパクトな子ども部屋を2つ備えています。
>モデルハウス:【断熱等級7・耐震等級3・全館空調の家】the Class ーザ・クラスー
30坪前後の平屋では、ロフトを多目的空間としてフル活用できる広さを確保して、必要な時にお好みの用途で利用できるシンプルな空間づくりがおすすめです。
プライバシー性のある吹き抜け窓の連続した設置で、自然光がたっぷり入る、贅沢なロフト付き平屋が完成しました。
35坪以上|子ども部屋や遊び場がある平屋
片流れ風の屋根が印象的なロフト付き平屋のスタイリッシュな外観。
勾配屋根の形状がユニークな天井のデザインとして、個性的な部屋を演出しています。
リビングと寝室に大きな吹き抜けをつくって、縦の広がりが楽しめる優雅な間取りに仕上げました。
35坪以上の平屋では、勾配天井の広い屋根裏空間を有効活用できる、LDK上部のロフト設計が人気です。
子ども部屋やスタディコーナー、遊び場として活用できるロフトがあれば、ご家族の平屋暮らしがより豊かになります。
またリビングや寝室に吹き抜けを設けることで、ロフトにいるお子様とのコミュニケーションも取りやすく、お互いが安心して過ごせるのが魅力です。
>関連コラム:平屋風二階建てのおしゃれな間取り・外観実例|30坪前後で快適に広々と暮らす方法
平屋のロフト設計で後悔しない施工ポイント
最後に、ロフト付き平屋を成功させるために押さえておきたい設計時のポイントを紹介します。
ロフトをつくる目的を明確にする
平屋にロフトを検討する際は、「何のために使うのか」を明確にすることが大切です。
子ども部屋や趣味室、収納スペースなど用途を絞ることで、適切な設計や仕様が定まりやすくなります。
また、安全性を意識したロフト階段や、照明や電子機器を使用するためのコンセントの数、配置も計画段階で検討すべきポイントです。
間取りのバランスやロフトの印象を確認
間取り全体のバランスやロフトの雰囲気が分かりにくい場合は、実例やモデルハウスで実際の印象や使い勝手をチェックしておきましょう。
ロフトをつくることで、内装のインテリアが崩れたり、取って付けたような空間になったりしないよう、設計のプロとしっかり話し合いましょう。
ロフトの位置や広さが変わるだけで、間取り全体に与える印象や使い勝手に影響することを念頭に置き、よりリアルな場で確認することをおすすめします。
特に採光や通風、動線は、住み始めてから後悔することが多いポイントなので注意しましょう。
住まいの断熱性を高め、快適な空間を実現
吹き抜けやロフトをつくる場合は、住まい全体の断熱性や通気性を考慮した設計が欠かせません。
全館空調の家や高断熱・高気密な住まいでは、夏の暑さや冬の寒さが軽減されやすいため、大きな吹き抜けやロフトもつくりやすくなります。
季節や時間帯を問わず、快適なロフトの環境を保つために、専用の換気扇や小窓の設置も必要に応じて検討してみましょう。
三都の森では、「全館空調の家」や「理想の平屋」を見学できるイベントを開催しています。
>関連コラム:京都で理想の平屋30坪の住まい|建築価格や土地条件、間取りづくりのポイントを解説
まとめ│平屋でロフトのある快適・便利な暮らしを実現
ロフト付き平屋は、空間の有効活用や開放的な間取りづくりに効果的なプランです。
設計や施工にはプロのアドバイスや専門的な技術・経験が必要になるため、依頼先を決める際は、具体的な疑問や不安を相談した上で、信頼できる住宅会社を選びましょう。
三都の森では、ご家族のライフスタイルやご希望に合わせた、おしゃれで快適な平屋をご提案します。
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