リビングに畳コーナーをつくるメリット・デメリット|おしゃれな間取りで後悔しない設計ポイント
リビングの一角に畳を敷いたコンパクトな2~3畳、あるいは4.5畳程のスペースを畳コーナーと呼びます。
無垢床や塗り壁に合う「和」の素材を施したリラックス空間で、小上がりやフラットなど、ご家族の用途に合わせて取り入れやすいのが特徴です。
今回は新築リビングに、おしゃれで便利な畳コーナーをつくる利点と注意ポイントを詳しく解説します。
和モダンなリビングの実例を参考にしながら、後悔のない間取り設計のコツやおすすめの畳コーナー活用方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
このコラムのポイント |
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目次
畳コーナーがあるリビングはどんな家族におすすめ?
>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|光が降り注ぐ吹抜リビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅
独立した和室をつくる場合、4.5~6畳以上のスペースを確保するのが一般的です。
一方、畳コーナーは、リビングなどの間取りの一角を活用したスペースなので、4.5畳以下のコンパクトな空間でも和室同様に使えるのが魅力です。
そのため、小さなお子様や高齢のご家族がいる家庭はもちろん、リビングに多目的な用途で使える「和」の空間を取り入れたい幅広い世帯から注目されています。
リビングでくつろぐ時間を増やしたい方
畳コーナーは、ご家族がリビングで座ったり寝転がったりしながら過ごせる「和」のスペースです。
畳の手触りやい草の香りなど、日本人の肌に合う心地良さと安らぎを与えてくれます。
【おすすめの使い勝手】
- お子様の遊び場として
- お昼寝スペースとして
- 家事室や作業スペースとして
- ストレッチルームとして
- 趣味室として
- 客間として
畳コーナーは、赤ちゃんのお世話やお子様の遊び場、お昼寝の場所としての活用が人気ですが、他にも洗濯物を畳んだり、アイロンがけをしたりするスペースとしてもおすすめです。
お子様が成長してからも家族団らんや趣味の部屋として、また来客時の応接スペースとして便利な活用方法が挙げられます。
空間を無駄なく使いたい、収納も増やしたい方
リビングに畳コーナーがあれば、リビング脇の余白スペースを和室として多目的に活用できます。
また、フローリングから段差をつけた「小上がり」設計にすれば、畳コーナーの床下を収納にすることも可能です。
小上がり収納には、お子様のおもちゃや季節物の衣類が片付けられるため、いつでもすっきりと整ったリビングが保てます。
【フラットタイプ】
フローリングと畳の高さを合わせた設計なので、掃除の手間やつまずきの心配がなく、移動がスムーズなのが特徴。
リビングとの一体感があり個室・半個室のような圧迫感がないので、開放的な空間デザインが楽しめます。
【小上がりタイプ】
20~40cm程度の高さをつけた畳コーナーで、床下収納や掘りごたつをつくったり、ちょうどいい段差に腰掛けたりできるのが特徴。
高さがある分、リビングからのホコリが流れにくく、お昼寝やちょっとした食事の際にぴったりです。
多目的に使える部屋がほしい方
ご家族やお客様が多目的に使える畳コーナーがリビングにあれば、同じ時間や場所を共有しながら、それぞれが自由に好きなことをして過ごせるようになります。
例えば、ご家族と程よい距離感を保ちながら仕事や学習ができたり、日中や夜間の使い分けができるのも魅力です。
また、お子様の成長や来客時の対応に備えて、将来は個室として使える「仕切り」を検討してみるのもおすすめです。
>関連コラム:広いリビングの高性能な間取り実例|20畳以上のおしゃれなレイアウト
畳コーナーがあるリビングのメリット・デメリット
畳コーナーは、日本人の肌に合う、どこか懐かしくも新鮮な「和」の特別空間です。
近年では、洋風の住まいでも取り入れやすい間取りとして、多くの新築に採用されています。
畳コーナーをつくるメリット
まずは「和」の雰囲気をリビングに取り入れて、おしゃれで落ち着いた空間をつくる、畳コーナーの魅力を見てみましょう。
ご家族が自由に使える多目的スペース
畳コーナーは、お子様の遊び場や学習スペース、家族団らんやお昼寝、晩酌に使えるセカンドリビング、客間として多様に活用できるのが大きなメリットです。
家事をしながらお子様の様子を見たり、リビングで個室に居るようにリラックスしたり、いつでも気軽に使えるスペースが確保できるので、ご家族と一緒に過ごせる時間が自然に増えます。
畳の香りや手触りによる癒し効果
畳のい草には、空気清浄・消臭効果や調湿効果があるため、自然素材の性能を活かした、快適でリラックスできる空間づくりにこだわりたい方にもぴったりです。
また、い草の香りやクッション性がある畳の手触りは、直接座ったり寝転がったりしても心地良くく、冬は暖かく夏は涼しく感じられるのも魅力です。
段差の有無で変わる使い勝手
畳コーナーには、バリアフリーに使えるフラットタイプと、立体的なデザインに仕上げる小上がりタイプがあります。
前にも触れたように、段差の有無で使い勝手や機能性が変わるため、家族構成やライフスタイル、お好みに合わせて選択してみましょう。
小上がりの場合、段差を活かした収納確保や掘りごたつの採用、腰掛けにちょうどいい高さ設計など、多機能な使い道が検討できます。
また床と高さを変えることで、季節ものを飾る場所としてもおすすめです。
フラットな畳コーナーで掃除も簡単
一方で、フラットな畳コーナーは、段差によるつまずきや転倒リスクを避けるのにおすすめです。
また、段差のないリビングでは、ロボット掃除機も使いやすく、日々のお手入れが楽になります。
フローリングと一体化したフラットな空間設計は、上品でモダンな印象のリビングに仕上がるのが特徴です。
畳コーナーをつくるデメリットと対策
満足度の高い畳コーナーをつくるためには、デメリットにも注視して必要な対策を講じることが大切です。
「狭すぎ・広すぎ」で使い勝手が悪い
リビングに畳コーナーを設ける場合、一般的な個室よりも小さい4.5畳以下で検討できるのがポイントです。
ただし、用途によっては狭すぎる、広すぎるなどの問題が発生する可能性があるため、目的の使い道に合わせたサイズ設計が大切です。
2~3畳(目安):
- 赤ちゃんのお世話や小さなお子様の遊び場にする場合
- 家事室として利用する場合
4畳以上(目安):
- 布団を敷く、将来個室にする可能性がある場合
- 客間として使えるスペースにする場合
リビングとの調和が難しい?
「和」の印象が強い畳を取り入れる場合、洋風のリビングでは、畳コーナーが違和感のある空間になってしまう可能性があります。
しかし近年では、和洋折衷どんな住まいにもマッチする、縁なし琉球畳(半畳タイプ)や和紙・樹脂などの材質、多彩なカラーの畳も増えています。
そのため、自然素材や和の雰囲気を味わいながら、モダンでスタイリッシュな内装も楽しめるバランスのいいコーディネートが可能です。
掃除やお手入れの手間がかかる
畳の素材によっては、カビやダニの発生を抑えるためのお手入れやメンテナンスが必要な場合もあります。
天然のい草を使った畳の場合、飲み物や食べこぼしがシミやカビの原因になったり、梅雨の時期はダニが発生しやすくなったりするため、換気や湿度調節が大切です。
また快適な畳コーナーを保つために、3~5年を目安に畳を裏返す作業や、15年に一度新しく張り替えるメンテナンスも必要です。
家具が置けない
畳コーナーに家具を置く予定がある場合は、フローリングと同様の日焼けはもちろん、クッション性のある畳特有の凹みに注意が必要になります。
畳の上には、できるだけ重量のある家具は置かないようにするのが理想ですが、必要な場合は、畳が傷みにくい保護マットで対策するのがおすすめです。
>関連コラム:自然素材の注文住宅のメリット・デメリット|実例で見る住み心地と特徴
【実例】リビングのおしゃれな畳コーナー
それでは実際に、リビングの畳コーナー実例を見ながら、使い勝手や間取りデザインのコツをチェックしてみましょう。
和モダンなリビングを演出するシックな畳デザイン
>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|光が降り注ぐ吹抜リビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅
塗り壁と無垢材の柔らかい雰囲気を引き締める、黒のソファと畳コーナーが和モダンなデザインを演出する、おしゃれなリビング実例です。
ダイナミックな吹き抜けリビングに、サイズの大きな観葉植物を置いて、ナチュラルで高級感のあるインテリア仕上げにするのもおすすめです。
リビング学習にもいい特別空間
キッチンから近いリビングの一角にお子様の学習コーナーを設けるプランも人気です。
畳コーナーの壁面に、畳に座って使える高さのカウンターを設置すれば、家具のいらない作業スペースが確保できます。
畳は柔らかく手触りがいいため、お子様が快適に集中した時間を過ごせるのもポイントです。
将来個室として使える「和」の空間
将来、畳コーナーをリビングから独立した個室にする予定がある場合、仕切りが設置できる設計にしておくのもおすすめです。
3~4.5畳以上のスペースがあれば、寝室や子ども部屋にも変更しやすいため、例えば平屋リビングの一角に畳コーナーを設けていれば、将来バリアフリーのまま一部屋追加が可能になります。
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後悔しないリビングの畳コーナー設計ポイント
>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|アウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅
最後に、後悔のない畳コーナーを実現させるために、押さえておきたいプランニングのコツをまとめてみましょう。
目的や暮らしに合うプランニング
畳コーナーは、リビングの一角を利用した小スペースで実現できるのが魅力ですが、用途やレイアウトによっては、使い勝手の悪い空間になってしまう可能性もあります。
また間仕切りを設ける場合は、リビングに圧迫感を与えてしまう場合もあります。
そのため、畳コーナーを希望する場合は、リビング全体の広さやご家族の動線をふまえた、目的に合わせたプランニングが大切です。
こだわりに合わせた素材選び
畳の素材選びは、居心地や管理のしやすさを左右する大切なポイントです。
防汚加工された畳や湿気に強い人工素材はお手入れが楽ですが、無垢フローリングを採用する場合は、違和感のないカラーやデザインを選ぶ必要があります。
自然素材の家にこだわる場合は、い草の性能や効果を活かせる畳の扱い方を理解しておきましょう。
リビングとの統一感が大切
リビングに合う畳コーナーを検討する際は、間取り全体の統一感を意識しましょう。
例えば、畳の色はフローリングや家具、ファブリックの色味と合わせることで、リビングと調和の取れた空間に仕上がります。
コーディネートが難しい場合は、お好みの実例などを参考に、プロの設計士と一緒にデザインを決めていきましょう。
来客時や将来のために「仕切り」を検討
畳コーナーをつくる場合は、ご家族のライフステージごとに変化する使い勝手もあらかじめ想定しておきましょう。
来客時や将来的に仕切りがある方がいい場合は、スムーズに後付け対応できる設計にしておくと便利です。
その際は、畳コーナーに適切な日当たりや風通しが確保できる窓があるかどうかも確認しておきましょう。
>関連コラム:自然素材の家を成功させるコツ|後悔パターンから学ぶ有効対策とは
まとめ│おしゃれな畳コーナーがある快適なリビング設計
リビングの多様な使い勝手や快適性を向上させる、おしゃれな畳コーナーは、小さなお子様がいるご家庭から、高齢のご家族との同居をお考えの方まで幅広い世帯に人気です。
マイホームに和の趣と自然素材の機能性が楽しめる、居心地のいい空間があれば、家族団らんや個人の自由な時間もリラックスして過ごせます。
ぜひ、間取りのデザインや性能にこだわる、ご家族らしい家づくりを実現させましょう。
三都の森では、お客様のライフスタイルや将来性に応じた柔軟なプランをご提案します。
畳コーナーを取り入れた健康住宅や無垢の家をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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【一級建築士事務所】 京都府(29A)第01709号
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