京都で断熱等級7の家を建てるハウスメーカーが解説する快適な家
2022年度の法改正で新しく追加された断熱性能等級の中で、最も高い等級が断熱等性能等級7です。北海道ならともかく京都で7という等級が必要なのか?と疑問に思われるかもしれませんが、寒暖の差が厳しい京都では確実に快適な家を生み出します。京都市で断熱性能等級7の家を建てるハウスメーカーが住宅の快適性について解説します。
断熱等級の高い家にするポイント |
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目次
京都で断熱等級7に求められる基準
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断熱等級とは、国土交通省が定めている断熱等性能等級に求められるUA値とηAC値のうち、UA値を表す基準です。UA値は外皮から出入りする熱の量を示す数値です。夏は日射熱の侵入を抑えて室温上昇を防ぎ、冬は暖房の熱の流出を抑えて室温低下を防ぎます。
この断熱等級に求められる数値は、気候によって分けられている地域区分によって変わります。京都は地域区分5と6に当たります。
京都府の地域区分 |
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5地域 | 福知山市、綾部市、宮津市、亀岡市、京丹後市、南丹市(旧美山町)、南丹市(旧園部町、旧八木町、旧日吉町)、宇治田原町、笠置町、和束町、南山城村、京丹波町、与謝野町 |
6地域 | 京都市、舞鶴市、宇治市、城陽市、向日市、長岡京市、八幡市、京田辺市、木津川市、大山崎町、久御山町、井手町、精華町、伊根町 |
地域の気候による基準の違いを分かりやすくする為、国内で最も気温が低くなる地域と高くなる地域を含めて、京都に求められる断熱等級別のUA値を見てみましょう。
地域区分別断熱等級の数値(UA値) [W/(㎡・K)] |
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1 北海道など | 5 京都府 | 6 京都府 | 8 沖縄など | |
等級7 | 0.20 | 0.26 | 0.26 | - |
等級6 | 0.28 | 0.46 | 0.46 | - |
等級5 | 0.40 | 0.60 | 0.60 | - |
等級4 | 0.46 | 0.87 | 0.87 | - |
断熱性に加えて、夏の室温上昇を防ぐ為には、日射を遮蔽して日射取得率を下げることも必要です。その為、断熱等性能等級には、冷房期の平均日射熱取得率としてηAC値にも基準が定められています。
冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値) |
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1 北海道など | 5 京都府 | 6 京都府 | 8 沖縄など | |
等級7 | - | 3.0 | 2.8 | - |
等級6 | - | 3.0 | 2.8 | 5.1 |
等級5 | - | 3.0 | 2.8 | 6.7 |
等級4 | - | 3.0 | 2.8 | 6.7 |
これからの新築住宅に求められる断熱等性能等級は5以上
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2022年までは、断熱性能等級4が最高の断熱性で、一般的には等級2~3の住宅も少なくありませんでした。一方、現在は2022年度に5・6・7が新設され、住宅市場の断熱に対する取り組み方も変わってきています。
現在は断熱性能に対する法的な義務はありませんが、2025年度には断熱等性能等級4が、2030年度には5が適合義務化される予定です。その為、これからの新築住宅は、最低限、断熱性能等級5を備えること、理想は6~7にすることです。
大手ハウスメーカーも断熱等級の高い住宅が増えていくことと思われますが、今まで以上に高額になるとが考えられます。建材を量産して、規格住宅を大規模に販売する大手ハウスメーカーにとっては、今までより断熱性の高い建材に切り替えることは、リスクもコストも大きいでしょう。
その点、地元の小規模なハウスメーカーは、地域の気候と家族が希望する断熱性能、そして予算のバランスを考え併せながら、個々の住宅の断熱性を高めていくという取り組みができます。これから住宅を新築するのであれば、6~7の断熱等性能等級を持たせたいが、予算内に収まるのだろうか?という疑問を感じることがあると思います。
その際には、大手ハウスメーカーの断熱等性能等級6~7の住宅の価格を調べた上で、地元のハウスメーカーの断熱等性能等級6~7の住宅の価格と比較してみることをお勧めします。
断熱性能等級とHEAT20・ZEH・認定住宅の関係
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断熱等級が追加されたことに伴い、ZEHと認定住宅の基準も変更されました。HEAT20との断熱性の違いを含めて確認していきましょう。
UA値による断熱性能基準の比較 |
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0.26 | 断熱等級7 | HEAT20 G3 | ||
0.46 | 断熱等級6 | HEAT20 G2 | ||
0.50 | ZEH+
(1次エネルギー25%以上削減) |
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0.56 | HEAT20 G1 | |||
0.60 | 断熱等級5 | ZEH | § 長期優良住宅
§ 低炭素住宅 (1次エネルギー20%以上削減) |
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0.87 | 断熱等級4 |
今までの基準からの変更点
- 断熱等級に5・6・7が追加されました。
- 認定住宅の断熱性能が0.87から0.60に上がりました。
- 認定住宅に1次エネルギー削減という条件が追加されました。
上記の表の中に出てきたZEHとHEAT20についても確認しておきましょう。
ZEH
ZEHは、家庭で消費するエネルギーと家庭で創り出すエネルギーがプラスマイナス0になる住宅を指します。
ZEHが私たちにもたらすメリット
徹底的な省エネや太陽光発電によって、光熱費を下げることができる点はもちろん大きなメリットです。ZEH化した住宅に蓄電システムを備えれば、停電した時にも電気を供給できるなど、災害に強い家としても力を発揮できます。さらなるメリットとして、温度差のある部屋の間を移動した時に起こりやすいヒートショックのリスクが低減されるなど、住宅の高断熱化によって快適になるだけでなく、健康面のメリットも期待できます。
引用:経済産業省 資源エネルギー庁 知っておきたいエネルギーの基礎用語 ~新しい省エネの家「ZEH」
HEAT20
HEAT20は、国土交通省が定めている省エネという観点からの断熱等級に加え、室温が及ぼす暮らしやすさという観点も含めて定められている基準を指します。
室温とG1~G3
住宅内部で15℃未満となる時間・面積が全体のどれくらいあるのかを示したものです。実際の住宅においては、時間のみならず空間の温度むらも考慮して検討することが好ましいという意図から、HEAT20独自の指標で説明しています。
1.2地域 3地域 4地域 5地域 6地域 7地域 居室連続暖房 LDK平日連続暖房、他は部分間歇 部分間歇暖房 暖房期最低室温(OT)
(3%タイル値)平成28年 概ね10℃を下回らない 概ね8℃を下回らない G1 概ね13℃を下回らない 概ね10℃を下回らない G2 概ね15℃を下回らない 概ね13℃を下回らない G3 概ね16℃を下回らない 概ね15℃を下回らない 概ね16℃を
下回らない15℃未満の割合(面積比による按分) 平成28年 4%程度 25%程度 約30%程度 G1 3%程度 15%程度 約20%程度 15%程度 G2 2%程度 8%程度 約15%程度 10%程度 G3 2%未満 5%程度 2%未満 省エネルギーとG1~G3
省エネルギー基準の住宅に対して、どの程度の削減効果がありそうかの目安を「平成28年基準からの暖房負荷削減率」として示しています。
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引用:一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会HEAT20 住宅シナリオ(2021年6月版)
HEAT20の基準UA値はこれらの考え方の下に定められています。
断熱等級を決める為の考え方
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>>>京都市左京区|新築 | DKC幡枝北
断熱等性能等級は高めれば高めただけ、暮らしの快適性が向上します。暑い時期にも寒い時期にも適切な室温が最小限のエネルギーで維持され、結露も発生しません。ただ、ここで考えたいことは数字だけに捉われるのではなく、間取りや内装の素材のついても並行した計画です。
同じだけの断熱性能を持たせたとしても、間取りによって空気の循環がより良くなり、暖かさ、涼しさの各部屋への届き方が変わります。また、内装に使う素材によって湿度が変わり、湿度が程よく調整されることによって、体感温度が変わります。
断熱性が高く、快適な温度の室内であっても、高湿や乾燥によって体感温度と室温の差が開くと、せっかくの断熱性が充分に活かされません。
そして断熱等級を上げるということは、建築費が嵩むことにも繋がります。断熱等級を決める際には、地域の気候に合わせることが基本ですが、設計と間取り、調湿性のある内装素材、予算についても考え併せることが大切です。
京都市で断熱等級の高い家の新築を検討される際には、ぜひ三都の森のモデルハウスに足をお運びください。三都の森のモデルハウス
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三都の森((株)ディー・ファー)
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