一戸建てを京都で新築するなら庭付き?省エネ住宅?

一戸建てを京都で新築するなら庭付き?高断熱?

京都で一戸建てを新築するなら庭付きにしたい、高断熱にしたい、人気のある上京区や北区に建てたいなど、希望は様々あることと思います。ただし、京都には住宅の外観や庭の造り方に関する条例が多いので、それを踏まえてこだわりを実現しなくてはなりません。

京都での暮らしをより良くする為には、何にこだわって新築するべきでしょうか?

 

京都で理想の一戸建てを新築するポイント
  • 寒暖の差が大きい京都では、少ないエネルギーで快適に暮らせるは高い省エネ性が必要です。
  • 省エネ性の高い家にする為には断熱性と気密性、日射遮蔽、空気が循環する間取りが求められます。
  • 京都では外観や庭の造り方に関する基準を守る必要があるので、条例を熟知した地元の工務店との家づくり・土地探しが安心です。

 

京都の気候に合う省エネ住宅とは?

京都市左京区|モデルハウス | アウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

京都市左京区|モデルハウス | アウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

春や秋には心地良い気候が続く京都ですが冬は冷え込みが厳しく、夏は都市型の気候によって温度が上昇する為、1年を通してみると寒暖の差が大きいという特徴があります。

その為、少ないエネルギーで夏は涼しく冬は暖かく過ごす為には、住宅の省エネ性を高めなくてはなりません。具体的には断熱と気密、日射遮蔽、そして間取りです。

断熱

断熱施工のモデル図

外気と接している部分から住宅に出入りする熱の量を少なくする性能です。2022年10月に23年ぶりに新しい断熱等性能等級として、5・6・7が加わり、断熱性能の選択肢の幅が一気に広がりました。今までよりもはるかに快適に過ごせる断熱性能を備えた家が建てられます。

現在の建築基準法には断熱性への義務はありませんが、2025年以降は新築住宅に対して断熱性能等級4以上が求められるようになる予定です。

断熱性能等級4とは、品確法では2022年3月までの最高等級であった次世代省エネルギー基準を指します。さらに、次世代省エネルギー基準が定められた1999年以前は、一定レベルの断熱性を持つ新省エネルギー基準の断熱性が等級3に定められていました。従って、今後は断熱性能等級4~7の住宅が主流になっていきます。

それではこれから新築する住宅は、新しい等級も含め具体的にどの程度の断熱性能にすればよいのでしょうか?まず、2022年度に新設された断熱等性能等級5~7やHEAT20 、長期優良住宅などのUA値の違いについて確認しておきましょう。

京都市は地域区分6にあたりますので、地域区分6UAに求められるUA値で比較してみます。

UA値 等級 HEAT20 ZEH+・ZEH・長期優良住宅・低炭素住宅
0.26 7 G3
0.46 6 G2
0.50 ZEH+
0.56 G1
0.60 5 ZEH・長期優良住宅・低炭素住宅
0.87 4

2025年から義務化が予定されている断熱等性能等級4は、2022年10月までの長期優良住宅・低炭素住宅と同じUA値で0. 87です。今後の新築住宅には最低でも等級5、基本的には等級6以上を備えることが必須条件となってくることが考えられます。

気密

隙間からの空気の移動を抑える気密性

少ないエネルギーで季節に応じた室内環境を調える為には、屋根や壁、開口部という面からの熱の出入りと同時に隙間からの熱の出入りも抑えなくてはなりません。この隙間からの熱の出入りを抑える働きが気密性です。

隙間からの空気の出入りがなくなると換気が悪くなりますが、適切な換気計画が施されていれば、空気の出入りが少なくなるほど換気の効率が向上します。

間取り

面と隙間からの熱の出入りを抑えて、魔法瓶のような状態になっている住宅では、空気が循環する間取りにすることで、1台のエアコンを稼働させるだけで、多くのエネルギーを消費せず、家中に涼しさと暖かさを届けられます。

日射遮蔽

日射遮蔽

画像出典:経済産業省 資源エネルギー庁 住宅による省エネ

京都市では都市気候の傾向がある為、夏は非常に気温が上昇する日が続きます。さらに、盆地にある為、風が弱いので夏は室温が上昇しやすくなってしまいます。太陽の熱を室内に侵入させないことが夏の室温上昇を防ぐのですが、断熱と気密だけでは十分ではありません。

深い軒や遮熱機能のある窓ガラスなどで、日射を遮蔽することも、快適な室温を調える為には欠かせない要素です。

さらに、京都では日射遮蔽という目的と同時に、外観デザインに落ち着きを与える為に、深い軒のある外観デザインすることが条例で定められています。

都市気候

都市部に人口が集中することや、建造物が増加し緑地が減少することなどによって、気候に局所的な変化が生じると、都市部の気候が周辺の地域のものと異なってきます。

このような都市部で独特な気候を都市気候といいます。 その主な特徴として、大気汚染、都市域の高温、日射量の減少、風速の減少など都市固有な風系の発生、湿度の減少(都市の空気乾燥)などがあります。

この中でも最も顕著な現象である都市部の高温は、都市とその郊外を含めた地域について気温の等値線を描くと、 洋上に浮かぶ島の形のような高温部が都市部に現れることから、ヒートアイランド現象とも呼ばれます。

このヒートアイランド現象は、特に風の弱い冬の夜に顕著となることが知られています。

引用:京都地方気象台 京都府の気象特性

京都の景観の馴染む外観を備えた住宅

京都市の景観条例を守った注文住宅の外観

京都に住みたいという理由の一つには、京都の景観の美しさがあるのではないでしょうか?伝統と自然が織りなす京都の景観を守るために、京都市には住宅の庭や住宅の外観の造り方に対しての規制が条例として定められています。

屋根に関する共通基準

種類 入母屋屋根・寄せ棟屋根・切り妻屋根
勾配 伝統的な木造家屋が残る町並みと調和する勾配として10分の2~10分の6の切妻屋根や寄棟屋根が基本
屋根材

 

  • いぶし銀、光沢の少ない濃い灰色又は黒色の日本瓦、又は平板瓦
  • 光沢の少ない濃い灰色又は黒色銅板、又は平形彩色スレート
  • 濃い灰色,黒色又は濃紺色の太陽光発電装置のパネル

 

  • 長さ60センチメートル
  • 建築物の規模に応じて均整が取れていること

この他にも屋根には、勾配を10分の3~10分の4.5にする、落ち着いた色調にするなどの規制があります。

外壁に関する共通基準

外壁材

 

土壁・しっくい塗り・焼杉板張り・砂壁状吹き付け・目地が目立たないタイル張り

 

色彩

 

  • 光沢の少ない薄茶色又は灰色
  • 白しっくい塗り、焼杉板張りなら素材の色
  • 色彩を複数にする場合は対比を目立たせない
  • 外壁の表面に過度の装飾がなされていない
  • 外観と調和する色とデザインのバルコニー

この基準から考えると、黒い外壁や真っ白な外壁、コンクリート打ちっぱなしの外壁、明るい色調の屋根、片流れ屋根や屋上のある家などは許可されません。落ち着きのある自然な風合いの住宅が求められます。この他にも太陽光発電パネルやクーラーの室外機や給湯器の色についての基準も定められています。

ただ、その規制内であれば、純和風住宅である必要はなく、モダンなデザインの外観にすることもできます。規制を守りつつ、家族が望む理想の外観にする為には、条例の規制を熟知している設計士に依頼することが大きな助けになります。

庭付きの戸建て住宅への基準

日本全国どこであっても、敷地内に建てられる住宅の面積に対する基準として建ぺい率が定められています。そして、京都には第一種から第5種までの風致地区があり、風致地区ごとに建ぺい率や敷地面積、後退距離などに加え、敷地内に設ける緑地の面積にも条例による基準が定められています。

地域 緑地の規模
第1種地域 10分の4
第2種地域 10分の3
第3種地域 10分の2
第4種地域 10分の2
第5種地域 10分の2

出典 京都市 風致地区の許可基準

この基準は敷地内の景観と周辺の景観が一体となって良好な景観にする為の基準です。低木と高木、庭石、池などをバランスよく配置することが求められます。また、庭木には樹種の種類に関する規定も設けられています。

京都市で住みたい区を選ぶ

京都市の景観条例

京都市は職と住が近い暮らしを目指して都市計画を進めています。中でも京都駅がある下京区や、「京都市が高度集積地区と定めている地域」であるらくなん進都のある南区と伏見区は、住と職が近い暮らしがしやすい区です。

閑静な住宅街に住みたいという希望がある場合には、丸太町のある中京区や桂駅のある西京区、嵐山のある西京区などでの土地探しがおすすめです。

自然豊かな環境で子育てをしたいという希望がある場合には、大阪へのベッドタウンとしても便利に暮らせる左京区や北区があります。

京都市には利便性が良い地域と自然豊かな山間部がありますが、利便性の良い地域は土地の価格が京都府の中でも高めです。予算内で希望の土地を探し出す際には、建築を依頼する地元の工務店といっしょに計画を進めることがスムーズな土地探しに繋がります。京都市で一戸建てを計画される際にはお気軽にご相談ください。

関連コラム

京都市での注文住宅は地元に強い工務店で!

京都の地元工務店で建てる注文住宅

京都市に住宅を新築する際には、全国どの地域にもある都市計画法の他に、京都独自の景観に対する基準を踏まえて家づくりを進めなくてはなりません。その為、京都市の景観条例を熟知している地元の工務店での家づくりが安心です。

地元の工務店が公開しているモデルハウスを見学すると、景観条例を守って建てられた家の雰囲気をつかめます。期間限定で公開しておりますモデルハウスにお気軽に足をお運びください。 三都の森のモデルハウス

お問い合わせ

 

施工事例

三都の森は京都市左京区のハウスメーカーです。

京都市左京区|モデルハウス | 光が降り注ぐ吹抜リビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

地元に密着し、自社一貫施工で京都市での家づくりをサポートしております。

美しい京都市の景観に合う自然素材を使ったおしゃれな家」、「高性能・低燃費・ローメンテナンスで長く愛着をもって暮らしを楽しめる家」をご希望の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

お問い合わせ

※三都の森はお預かりしたお客様情報を厳重に管理し、資料・イベント案内のお知らせ・お問い合わせへの連絡以外には使用致しません。ご安心下さい。

京都市左京区にはモデルハウスが複数ございます。工業化製品をできるだけ排除した心地よい家を体感できますので、ぜひご家族でお越しください♪

ご家族との出会いと家づくりが大好きなスタッフが、お待ちしております。

モデルハウス

『三都の森』の施工エリア
【京都府】
京都府

■宇治市 ■大山崎町 ■亀岡市
■木津川市 ■京田辺市 ■京都市 ■久御山町 ■城陽市 ■精華町
■長岡京市 ■向日市 ■八幡市

【大阪府】
大阪府

■茨木市 ■交野市 ■島本町 ■摂津市 ■高槻市
■寝屋川市 ■門真市 ■枚方市

【滋賀県】

■近江八幡市 ■大津市 ■草津市 ■甲賀市 ■湖南市 ■守山市
■野洲市 ■栗東市 ■竜王町

著者情報

三都の森((株)ディー・ファー)

三都の森((株)ディー・ファー)

京都市左京区にあります注文住宅・リノベーション専門の工務店「三都の森」です。
家づくりに役立つ情報を発信しています。

登録・免許
【一級建築士事務所】 京都府(29A)第01709号
【一般建設業許可】 京都府知事(般-30)第37775号
【宅地建物取引業】 京都府知事(3)第12944号

会社概要