平屋のバリアフリーな間取り設計|20~30坪で一人暮らしや夫婦の老後にも優しい家

幅広い世帯から注目を集める平屋のバリアフリー設計

「老後まで暮らせるバリアフリーな家を建てたい」とお考えなら、階段がなく開放的な間取りが魅力の平屋がおすすめです。

フラットな動線とつながりのいい空間デザインで、段差はもちろん温度差のない理想的な住まいが実現します。

今回は、子育てから老後まで、ご家族に優しい快適な環境をつくるために知っておきたい、平屋×バリアフリーの設計ポイントを解説します。

新築から長く安全&健康に暮らせる住まいをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

このコラムのポイント
  • 平屋は、もともと階段がなく視界の広がりが魅力な住まいなので、バリアフリー設計に適した住まいです。
  • 子育てや家事、将来の介護がラクになる動線や通路幅、収納を確保することで、長く快適な間取りが実現します。
  • 適切な気密・断熱・換気計画で、ご家族の健康を守る、室温のバリアフリー化にもこだわりましょう。

 

バリアフリー住宅は平屋でつくる

平屋でつくる快適なバリアフリー住宅

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バリアフリーとは、社会生活や暮らしの中で、障害者や高齢者に限らず、すべての人にとって障壁(バリア)となり得るものを取り除く(フリー)ことを言います。

例えば、つまずきや転倒の原因となる段差を解消することで、どの世帯でも過ごしやすい環境が整います。

 

バリアフリー住宅とは

バリアフリー住宅は、段差の解消や手すり設置など、家の中で起こりやすい転倒や転落などの事故を防ぐための設計が施された住まいです。

小さなお子様や高齢者、車椅子が必要なご家族のリスクを最大限に減らすことはもちろん、子育てや介助・介護する側にとっても快適で効率的な間取り・設計が実現します。

子育てから介護、老後まで快適な暮らし

もともと階段がなく、フラットで見通しがいい平屋の間取りを活かしたバリアフリー設計の住まいは、特定の年齢やライフスタイルに関わらず、誰もが快適な環境を得られるのが魅力です。

そのため近年では、一人暮らしや夫婦二人暮らし、ファミリーなど、幅広い世帯の家づくりで採用されています。

バリアフリー住宅のおすすめ設計

  • ベビーカーのまま移動できる土間玄関
  • つまずきや転倒リスクを抑える段差のない間取り
  • 部屋から部屋への移動がスムーズな壁やドアの少ない間取り
  • お子様の世話やご家族の介助・介護に便利な広い通路や出入口
  • 家事に便利な水回りの集約レイアウト など

 

自由で将来性がある間取りの魅力

平屋×バリアフリーの住まいは、家族構成やライフステージの変化にも柔軟に対応できるのが魅力です。

平屋は構造上、間取りの制約が少なく、開放的なデザインや暮らしに応じた自由な設計を実現しやすいのが特徴で、効率的で持続可能な家づくりにもつながります。

例えば、間仕切りを設けて部屋数を増やしたり、反対に使わなくなった個室をリビング拡張に活かしたり、複雑な障壁のないフラットな設計は、将来の間取り変更やリノベーションにも有利です。

>関連コラム:子育て世帯に理想の間取りと設計アイデア5選|平屋と2階建てではどっちが暮らしやすい?

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平屋×バリアフリー間取りの設計ポイント

平屋×バリアフリーな間取りの設計ポイント

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それでは具体的に、バリアフリー設計で平屋を建てるための間取りポイントを見てみましょう。

 

LDK中心の開放的な間取り

平屋×バリアフリーに仕上げるためには、まず建具の少ない開放的な空間づくりを意識してみましょう。

例えば、近年ではリビング・ダイニング・キッチンを1つの空間にまとめて、いつでもお互いの様子が分かり、必要な時にすぐ移動できる間取りも人気です。

障壁となり得る間仕切りやドアなどの建具をできるだけ無くして、ご家族の誰もがストレスなく移動できる広い動線を確保しておきましょう。

また、家具が動線の妨げになる場合もあるため、壁寄せレイアウトや壁面収納を造作するなど、ご家族それぞれの動線をシミュレーションした上で、空間をデザインするのもポイントです。

水回りの集約化で短い動線

生活や家事で毎日頻繁に行き来する、キッチンや洗面所、ランドリールーム、トイレ、浴室などの水回りもできるだけまとめてレイアウトするのがポイントです。

段差のない短い動線でつながる水回りを意識することで、子育てや介助・介護がしやすい、また将来的な安全性も保たれる間取りが実現します。

ワンフロアで各部屋が連結する平屋の魅力を活かして、リビング⇔洗面脱衣所や寝室⇔トイレなど、ご家族の利便性を考えた、アクセス優先の間取り計画もバリアフリー設計につながります。

車椅子も快適な通路幅

車椅子や歩行器を使用する場合、玄関や廊下、各部屋の出入口など、広い通路幅をとっておくことが大切です。

一般的な住宅の通路やドアの幅が約70~80cmに対して、バリアフリー対応の間取りを検討する場合は、90cm以上の幅を確保しておくのがおすすめです。

通路や各部屋の出入口を広げておくことで、将来手すりやスロープの設置が必要になった場合にも対応しやすく、介助・介護する側の負担も軽減されやすくなります。

高すぎず低すぎない収納配置

新築から長く快適で便利な間取りに仕上げるためには、生活・家事動線に合わせた収納計画も大切です。

特に、平屋×バリアフリー設計の完成度を高めるためには、ご家族の使い勝手に合わせた収納場所や高さ、奥行の調整がポイントになります。

まずは収納量や使用する場所を整理して、お子様や将来車椅子や歩行器を利用するご家族にとっても、取り出しやすく片付けやすい配置やスタイルを家づくりの専門家の力も借りながら、計画していきましょう。

>関連コラム:回遊動線で暮らしを快適に|間取りのメリット・デメリットと設計のコツを解説

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老後まで快適なバリアフリー平屋の工夫

老後まで快適&安全な間取り実現の工夫

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障害者や高齢者に限らず、幅広い世帯が長く快適で安全な暮らしを送るためには、間取りという大枠だけでなく、日々の暮らしや管理方法まで考慮した細やかな工夫が必要です。

 

壁やドアの必要性を見直す

壁やドアの数を最小限に抑え、開放的な間取りに仕上げることが基本です。

そのためには、移動ストレスのかかる狭い廊下や開閉しづらいドア、出入口が混雑する部屋がないかどうかチェックしてみましょう。

無駄な壁やドアを無くせば、建築コストの節約にもつながります。

引き戸を選ぶ

トイレや浴室、寝室などのプライベートエリアでは、目隠しとなる仕切りやドアが必要です。

ドアは、車椅子や歩行器を使用しながらの開閉が困難な場合があるため、引き戸を選ぶのがおすすめです。

引き戸は、平屋の玄関や内装にも合うデザインで、スペースを取らずに開閉でき、お子様のお世話や介助・介護する側にとっても助かります。

滑りにくい床材の導入

滑りによる転倒やケガを防ぐための床材選びも大切なバリアフリー設計の1つです。

特に、キッチンや浴室まわりの間取りでは、床が濡れていることによる滑りが起こりやすく、転倒から骨折につながるケースも少なくありません。

滑りにくい素材選びや、滑り止め加工が施されたマットを活用するなど工夫してみましょう。

手入れ・掃除しやすい設備選び

毎日使うキッチンや浴室、トイレ、リビングなど、特に汚れや掃除の手間が心配されるエリアでは、手入れしやすい床材や掃除やすい設備を選ぶのもポイントです。

汚れがつきにくく、掃除の手間がかかりにくい素材や設備なら、長く清潔な状態を保ちやすく、将来のメンテナンスにも有利です。

手すりやセンサーライトの設置

廊下や浴室内での移動に便利な手すりや、夜間にトイレや水分補給が必要な場合に役立つセンサーライトの設置も検討しておきましょう。

手すりや足元灯があると、昼夜問わず転倒リスクが減らせます。

将来的な設置をご検討の場合は、あらかじめ必要な場所に下地を入れておくのがおすすめです。

気密・断熱・換気で室温を管理

住まいの気密性・断熱性を高めることで、外気温に影響されない環境をつくることも大切です。

室温のバリアフリー化では、ランニングコストを抑えながら、夏場の熱中症や冬場に起こりやすいヒートショックも対策できます。

また、年中快適な室温と空気循環を管理できる全館空調システムでは、湿気や汚れた空気の滞留を防ぎ、ご家族が健康に過ごせる環境が整います。

 

三都の森では、内装仕上げ材から壁・天井の中の断熱材まで、すべて自然素材を活用した設計で、ご家族がずっと安心して快適に暮らせる住まいを提供しています。

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>関連コラム:廊下のない間取りのメリット・デメリット|後悔しない設計のコツと成功実例を紹介

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バリアフリー平屋で「よくある質問」

バリアフリー平屋で「よくある質問」

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「健康で快適、安全・安心して暮らせるマイホーム」を提供している三都の森が、バリアフリー平屋をお考えの方の疑問や不安にお答えします。

 

30坪前後の平屋に必要な敷地面積は?

平屋を建てる際に必要な敷地面積は、建物の延床面積や土地条件(建ぺい率)によって異なります。

例えば、延床面積30坪(約100㎡)の平屋を建てる場合、建ぺい率50%の土地で約61坪(200㎡)、建ぺい率60%の土地では約51坪(約167㎡)の面積が必要です。

詳しくはこちらのコラムも参考にしてみてください。

>関連コラム:平屋に必要な土地の広さと坪数の選び方|4~5人家族に最適な間取りは何坪?

なお既に土地がある場合は、敷地の形状や道路までの距離、日当たりなども間取りや延床面積を決めるポイントになります。

また、バリアフリー設計の住まいを計画中の場合は、ベビーカーや車椅子でも移動しやすい、玄関スロープの設置スペースの確保や外構の安全性にもこだわりましょう。

コスト削減&補助金活用のコツは?

バリアフリー設計の平屋に限らず、家づくりの際は、全体的にかかる費用と内訳を明確にし、適正予算を超えないよう、優先順位をつけながらプランニングを進めることが大切です。

バリアフリー平屋の場合は、壁やドアなどの建材を減らすことで建築コストを抑えられる可能性があります。

また、バリアフリー住宅や省エネ住宅に対する国や自治体の補助金・助成金制度や優遇措置を活用することで、初期費用を抑える方法もおすすめです。

各種補助金や税制優遇制度には、適用要件や申請期限などがあるため、ご希望の場合は早めに情報収集&依頼する住宅会社に相談しておきましょう。

>関連コラム:最新の新築住宅補助金と税制優遇制度|2025年の変更点と申請ポイントを解説

防犯性やプライバシー性を強化するなら?

平屋の場合は、2階建て以上の住宅や建物よりも外から見える範囲が広くなるため、防犯・プライバシー対策の強化が求められます。

特に、道路や近隣住宅から見えやすい位置に大きな窓がある場合は、中の様子が把握されやすく、人目につきにくい窓は、侵入経路に選ばれやすくなります。

侵入を防ぐ防犯ガラスや格子の採用、センサーライト、防犯カメラの設置で防犯性の強化を検討してみましょう。

また、間取りや窓の向き、植栽を工夫して外からの視線を遮るのもポイントです。

>関連コラム:新築戸建ての防犯対策とおすすめグッズ|空き巣に狙われやすい家を防ぐコツを解説

 

まとめ│平屋のバリアフリー設計で長く快適&安全な住まい

平屋のバリアフリー設計で長く快適&安全な住まいを実現

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平屋×バリアフリーの家は、新築から子育てを経て、お子様の独立や両親の介護、ご家族の老後まで、長く快適&便利に暮らせるプランです。

転倒やストレスを防ぐ段差・障壁を無くすだけでなく、住まいの断熱性能や空調システムにもこだわる室温のバリアフリー化で、ご家族の健康と安全を守る本格的な家づくりを実現させましょう。

三都の森では、バリアフリー設計を含む、ご家族のライフスタイルやご希望に合わせたプランを、土地探しからプランニング・施工まで、常にコミュニケーションを大切にしながら進めてまいります。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

 

京都市での注文住宅は地元に強い工務店で!

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