京都で理想の平屋30坪の住まい|建築価格や土地条件、間取りづくりのポイントを解説

京都で理想の平屋30坪の住まい|建築価格や土地条件、間取りづくりのポイント

近年の平屋は、幅広い世代から高い「デザイン性」や「快適性」、「安全性」が注目されています。

一方で、平屋を建てるなら土地の広さや建築価格が気になるという方もいらっしゃいますよね。

そこで今回は、3~4人家族のライフスタイルに対応する30坪前後の平屋の費用相場を目安に、具体的なシミュレーションや土地選びのポイントなどを解説します。

予算管理のコツやおしゃれな平屋の間取り実例も紹介しますので、ぜひ快適な家づくりの参考にしてみてください。

 

このコラムのポイント
  • 平屋30坪の建築費用の相場や内訳を資金計画の参考にしてみましょう。
  • 建築条件や立地環境に考慮した平屋に最適な土地探しも重要です。
  • 家族構成やライフスタイルに合わせた間取り設計で快適な暮らしが実現します。

 

平屋30坪の建築価格相場を知ろう

平屋30坪の建築価格はどれくらい?

>三都の森の「平屋専門家」

平屋は、高齢世帯だけでなく若者夫婦や子育て世帯にも人気です。

ここでは、ファミリー世帯にちょうどいい広さを参考に、平屋の価格相場を紹介します。

まずは、住生活基本法「誘導居住面積水準」で定められている一般型誘導居住面積水準・都市居住型誘導居住面積水準を目安に、親子3~4人家族向けの間取りの延べ床面積を確認してみましょう。

「一般型誘導居住面積水準」

  • 単身者55㎡
  • 2人以上の世帯25㎡×世帯人数+25㎡

「都市居住型誘導居住面積水準」

  • 単身者40㎡
  • 2人以上の世帯20㎡×世帯人数+15㎡

参考:国土交通省|誘導居住面積水準(住生活基本計画(平成23年3月15日閣議決定)より抜粋)

 

一般型誘導居住面積水準 都市居住型誘導居住面積水準
2人家族 約22坪(75㎡) 約16坪(55㎡)
3人家族 約30坪(100㎡) 約22坪(75㎡)
4人家族 約37坪(125㎡) 約28坪(95㎡)

一般地域を想定した場合、親子3~4人家族なら30坪台の住まいで快適な暮らしが実現します。

特に平屋の場合は、階段の設置が不要なため、その分の床面積を有効に活用できる、あるいは多少間取りをコンパクトに仕上げることも可能です。

それでは、間取り約30坪の広さが大まかに把握できたところで、平屋の価格相場とその内訳を見ていきましょう。

 

平屋の費用相場と内訳

まず30坪の平屋を建てる場合、土地代と建築費用を考える必要があります。

以下で詳しく見ていきましょう。

土地代

平屋では、建築基準法で定められた「建ぺい率」(敷地面積に対する建坪の割合)が土地探しの際のポイントになります。

容積率・建ぺい率

画像引用元:京都市|用途地域「容積率と建ぺい率」

 

例)延べ床面積30坪の平屋を建てる場合に必要な「土地面積」

  • 建ぺい率30%→約100坪
  • 建ぺい率40%→約75坪
  • 建ぺい率50%→約60坪
  • 建ぺい率60%→約50坪
  • 建ぺい率70%→約43坪

参考:京都府|京都府の都市計画区域内のうち用途地域の指定のない区域における容積率等の指定について

 

例)坪価格約90万円の場合の土地代

建ぺい率 土地代
30%(約100坪) 約9,000万円
40%(約75坪) 約6,750万円
50%(約60坪) 約5,400万円
60%(約50坪) 約4,500万円
70%(約43坪) 約3,870万円

例えば、京都市左京区の坪単価約90万円を当てはめた場合、約43坪の土地代は約3,870万円かかることが分かります。

(一方、建ぺい率30%の場合は、土地代約9,000万円となり、あまり現実的な価格帯ではないのが見えてきます。)

参考:土地価格相場が分かる土地代データ|京都府京都市左京区(2024年基準地価)

 

建築費用

平屋の建築費用は、依頼するハウスメーカーや工務店はもちろん、建物の構造や間取り、設備仕様などの設計内容によって変動しますが、木造住宅で約40~70万円/坪が相場です。

これを30坪で換算すると、建築費用約1,200~2,100万円かかるということが分かります。

平屋の場合は、同じ延べ床面積の2階建てと比べて、比較的コストがかかりやすい基礎や屋根の面積が広くなるため、デザインや建材のこだわりによって50~80万円/坪以上の割高になるケースもあります。

なお建築費用の内訳は、建物本体価格(約70%)と別途付帯工事費(約20%)、その他諸費用(約10%)となるのが一般的です。

「建築費用」の内訳

  • 建物本体価格:建物の建築に必要な基礎・構造・設備にかかる施工費、建材費、人件費などが含まれる
  • 別途付帯工事費:地盤調査・地盤改良工事費、ガス・電気工事費、給排水工事費、外構工事費などが含まれる
  • その他諸費用:不動産所得税税、登録免許税、印紙税、固定資産税、各種手数料・保険料などが含まれる

住宅会社によっては、建物本体価格のみの坪単価で見積もりを出している場合もあるため、「建築費用」の内訳を事前に詳しく確認しておきましょう。

平屋の価格シミュレーション結果(相場)

京都市左京区(建ぺい率70%のエリア)で30坪の平屋を建てる場合、土地代と建築費用を合算して、約5,070~5,970万円かかるのが目安となります。

ただし、地域による建ぺい率や土地価格の違い、建物や設備のグレード・オプションなどによる建築費用の変動で、内訳やトータルコストが大きく変わることも押さえておきましょう。

>関連コラム:平屋の固定資産税は本当に2階建てより高い?比較シミュレーションや節税方法を徹底解説

 

2025年4月からの「省エネ基準適合義務化」による影響は?

平屋を含めたすべての新築住宅や非住宅に対して、2025年4月1日から省エネ基準適合が義務付けられます。

省エネ基準に適合する建物を建てるためには、断熱性能の高い天井・外壁・床・窓などの導入が必要になるため、今後建築価格が上がる可能性にも注目です。

国土交通省の「省エネ基準への適合のための追加コスト等の試算例について(住宅)」によると、120㎡(約36坪)の「小規模住宅」の総建築費で約4.0%の追加的コストが想定されています。

ただし、約2.5万円/戸・年の光熱費低減試算も出ているため、これからの家づくりでは、住まいの快適性向上やランニングコストの効率化にも目を向けることが大切です。

 

三都の森では、断熱性、耐久性、省エネに優れた高性能住宅を、全物件において標準の仕様として提供しています。

家づくりの希望予算で品質にも性能にもこだわりたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

▶三都の森の強み

 

平屋30坪に適した土地の探し方

平屋30坪に適した土地の探し方

>三都の森の「平屋専門家」

平屋を建てる場合、同じ延べ床面積の2階建てよりも1.5~2倍程度広い土地面積が必要です。

そのため、土地代にかかる割合が「平屋は高い?」と言われる理由の1つとなります。

ここでは、平屋を選ぶ際に押さえておきたい土地探しのポイントを解説します。

 

「建ぺい率・容積率」で必要な土地面積を把握

都市計画では、市街化区域の用途地域指定とあわせて土地の建ぺい率や容積率を定めています。

建ぺい率・容積率は、その敷地に建てられる家の大きさに影響するため、計画通りの平屋を実現させるためには、ご希望の建築面積に合わせた土地探しが大切です。

また、セットバックや高さ制限、北側傾斜制限など、用途地域ごとの法規制も存在するため、理想の間取りや必要な駐車スペースを想定したプランニングと、土地の情報収集を慎重に進めていきましょう。

快適な住環境を実現する土地条件とは

土地の立地環境や形状も、平屋に住み始めてからの暮らしを左右する重要なポイントです。

特に平屋は2階建てと比べて建物の高さが低い分、日当たりや風通し、プライバシー性など、周囲の建物や道路からの影響を受けやすい点に注意しましょう。

採光と通風:東向きや南向きの土地は日当たりが良く、心地いい風が通り抜ける間取りが実現しやすい。

プライバシー性と防犯性:周囲に高いビルや住宅がなく、道路からの視線が届きにくい場所がおすすめ。

安全性:ハザードマップを確認して気になるエリアの洪水・土砂災害・地震などのリスクを事前にチェックしておく。

参考:京都市防災ポータルサイト|ハザードマップ

 

三都の森では、土地探しの段階から、建物の建築価格や家づくり全体に必要な予算を意識しておくことを大切にしています。

理想の暮らしにふさわしいプランをお探しなら、こちらのコラムも参考にしてみてください。

>関連コラム:平屋に必要な土地の広さと坪数の選び方|4~5人家族に最適な間取りは何坪?

 

【実例】平屋30坪のおしゃれな間取りと設計のコツ

30坪前後の平屋では、家族構成やライフスタイルに合わせた柔軟な間取りづくりが可能です。

 

暮らしに合わせた間取りのバランス

家族構成に合わせたLDKや個室のバランス

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平屋30坪前後では、夫婦2人暮らしや親子3~4人家族など、家族構成やライフスタイルに合わせた2~4LDKの間取りが実現します。

例えば、夫婦2人暮らしで広いリビング・ダイニングを優先させたプランや、ファミリー世帯でお子様のプライバシーを大切にするための個室にこだわったプランなどもおすすめです。

快適性や実用性を考えた動線設計で、パブリック空間とプライベート空間のバランスが良く、ご家族全員が満足できるプランを検討してみましょう。

開放感を演出する吹き抜けや窓の配置

開放感を演出する吹き抜けや窓の配置

>三都の森の「平屋専門家」

平屋の勾配屋根のデザインや縦に伸びる視界が楽しめる、開放的な吹き抜け設計もおしゃれです。

吹き抜け空間にリビング階段やロフトを採用すれば、明るく見通しのいい間取りも実現します。

またプライバシー性のある吹き抜け窓なら、外からの視線を気にすることなく、自然光をたっぷり取り込める優雅な空間も演出できます。

家事動線を意識した収納設計

家事動線を意識した収納設計

>三都の森の「平屋専門家」

平屋では、フラットな生活・家事動線が実現します。

2階への上り下り負担のないシンプルで安全な間取りは、日常的な作業に合わせた効率的な収納づくりがしやすいのもポイントです。

例えば、キッチンやランドリールームなどの水回りを集約させ、同時に家事や子育ての動線・動作に合わせた収納配置を計画することで、利便性が高く、かつ物が散らかりにくい快適な環境づくりにもつながります。

自然素材を活かした健康的な住まい

自然素材を活かした健康的な住まい

>三都の森の「平屋専門家」

近年の注文住宅では、無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材をふんだんに使った安全で健康的な住まいをお探しの方も増えています。

特に平屋の場合は、天然素材の味わいを活かした「和モダン」デザインが人気で、温かみのある空間演出や年中快適な環境を保つための調湿効果・断熱性を高める上でも、自然素材の家は注目されています。

ご家族が長く快適に暮らせる平屋をお考えなら、メンテナンスフリーな建材や内装の素材選びにもこだわってみましょう。

>関連コラム:和モダンな平屋の外観・内装・間取り設計|和の素材で楽しむおしゃれな空間デザイン

 

三都の森では、平屋の快適な間取りや住宅性能が体感できる「見学&相談会」を実施しています。

土日にご都合がつかない場合は、平日でも見学可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

▶三都の森の「イベント」はこちら

 

平屋30坪の注意点と成功ポイント

平屋30坪の注意点と成功ポイント

>三都の森の「平屋専門家」

最後に、平屋の初期費用やランニングコストを考える上での注意ポイントと、将来的にも満足な予算設計のコツも押さえておきましょう。

 

予算オーバーを防ぐ工夫

平屋を建てる際は、建築費用のかかる割合が比較的高い「基礎」「屋根」の面積が広くなる分、同じ延べ床面積の2階建てよりも建物本体価格が割高になる傾向や、土地代がかかる点を押さえておきましょう。

また、追加費用のない家づくりを進めるためには、土地探しの段階からトータルコストを想定したシミュレーションや優先順位を明確にしたプランニングが大切です。

さらに、この4月からは新築住宅の省エネ基準適合も義務化されるため、希望予算内で理想の平屋を建てるためには、依頼する住宅会社の標準性能や設備を事前にチェックしておくのもポイントです。

住まいの耐久性とメンテナンス性

初期費用が「高い」イメージのある平屋ですが、安定した構造や形状であるがゆえの耐久性や耐震性、メンテナンス性の高さも人気の理由です。

建物全体の重さがバランス良く分散されやすい構造で、地震や台風などの自然災害にも強く、シンプルな形状で将来のメンテナンスコストが抑えられる点を活かした適切なプランを検討しましょう。

>関連コラム:こだわりの木の家は工務店にお任せ|木造注文住宅で予算も居心地も妥協なし

 

まとめ│平屋30坪を理想の土地・価格・間取りで実現

平屋30坪を理想の土地・価格・間取りで実現

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平屋で30坪前後の間取りをご検討の場合、土地代と建築費用を合わせて、おおよそ5,000~6,000万円前後の予算を想定しておく必要があります。

ただし、実際には選ぶ土地や間取り、設備仕様などさまざまな条件によって、最終的な費用は大きく変動する可能性があるため、まずは信頼できる住宅会社に詳しい見積もり依頼しましょう。

三都の森では、適正な資金計画に沿った土地探しから設計・施工まで一貫して、お客様の家づくりをサポートいたします。

ぜひ、ご家族にふさわしい理想の平屋を一緒に実現させましょう。

 

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