全館空調とは?電気代の後悔を防ぐシステム導入のメリット・デメリットと対策を解説

全館空調とは?導入のメリット・デメリットと電気代で後悔しないための対策

全館空調は、屋内の空気を循環させて家全体の温度を均一に管理するシステムです。

高気密・高断熱な住まいと組み合わせることで、年中快適な温度が保たれる省エネ住宅が実現する一方、導入コストや電気代がどう変わるのか気になる方も少なくありません。

そこで今回は、全館空調の仕組みと、新築のタイミングで採用するメリット・デメリットを解説します。

暮らし始めてからの後悔を防ぐポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

このコラムのポイント
  • 全館空調の家は、屋内全体の空気を循環させてご家族の快適な居心地を守る冷暖システムです。
  • 導入コストや故障リスクなどの対策を把握した上で、ランニングコストも抑えられる健康的な「省エネ住宅」を設計しましょう。
  • 全館空調を導入した開放的でおしゃれな家の実例を見ながら、理想の間取りプランや暮らしを検討してみましょう。

 

全館空調とは?快適な室内環境を保つ仕組み

全館空調とは?快適な室内環境を保つ仕組み

>モデルハウス:Bayern-Xグレード(京都市)

全館空調は、24時間家の中の空気を循環させることで、快適な温熱環境を生み出すシステムです。

家中まるごと一定の温度に保たれるため、少ない冷暖房設備で年中心地いい暮らしが実現します。

 

エアコン1台で家全体を快適に保つ

全館空調の家では、天井等からの吹き出し型や壁かけエアコン型、床下冷暖房型、壁輻射型(放射式)などによる空調システムの一括管理により、温度差のない快適な環境が守られます。

そのためエアコン1台でも、季節や時間帯を問わず居心地のいい暮らしが維持でき、体温調節が難しい小さなお子様や高齢のご家族の身体にも負担をかけにくいのが特徴です。

全館空調に適した家の条件とは

全館空調の効果を発揮させるためには、家自体の気密性や断熱性を高めておくことが大切です。

断熱材や窓ガラス・サッシの性能を向上させ、冷暖房効率のいい住まいに仕上げましょう。

なお今年の4月から、省エネ基準適合が義務化されるため、高気密・高断熱な家+全館空調システムの導入で、より省エネ効果が発揮される家づくりをおすすめします。

 

全館空調エアサイクルシステム

三都の森の「the Class ‐ザ・クラス‐」では、熱交換型換気システムの中でもトップクラス(熱交換率93%)の「第一種換気システム」と基礎断熱&床下エアコン方式の「全館空調エアサイクル」をご提案しています。

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>関連コラム:全館空調の家で大切な5つのポイント|ランニングコストを抑えて快適な暮らし

 

全館空調の家にするメリット

全館空調の家を選ぶメリット

>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|Bayern-S

それでは全館空調の導入による具体的なメリットを見てみましょう。

 

家全体の温度が一定に保たれる

全館空調の家の大きなメリットは、室内全体の温度が均一に保たれることです。

特に、エアコンでは管理しづらい廊下や洗面・脱衣所、トイレ、収納などの温度差が生じやすいエリアも快適になります。

そのため、夏場の熱中症や冬場のヒートショックといった健康被害からご家族を守ります。

また、長期的なランニングコストの節約が可能で、エアコンの風や音による不快感から解放されるのも魅力です。

アレルギー対策・健康的な暮らしの実現

空気の循環とフィルター機能により、汚れた空気を効率よく屋外に排出し、アレルギーや喘息の原因となる花粉やPM2.5などの侵入をブロックしながら、きれいな空気を取り込みます。

屋内にきれいな空気を保った状態が続くため、窓の開け閉めや換気扇による空気の入れ替えも不要です。

また適切な湿度管理により、カビやダニの発生を抑え、ご家族の健康的な暮らしを守ります。

すっきりとした間取り・空間が楽しめる

全館空調の家では、部屋ごとにエアコンや冷暖房器具を設置する必要がないため、シンプルな空間デザインや開放的な間取りが楽しめます。

例えば、壁かけタイプのエアコンは、リビングや個室のインテリアの邪魔になったり、床置きタイプのヒーターなどは、掃除の際、移動が手間になったりする場合があります。

しかし全館空調システムの場合は、室内機1台を床下や天井裏などに収めるため、すっきりとした空間デザインや自由な家具・照明の配置が可能です。

>関連コラム:【高気密・高断熱の家で後悔する5つの瞬間】"気持ち悪い・必要ない"言われる理由と対策を解説

 

全館空調の家のデメリットと後悔しないための対策

全館空調の家のデメリットと対策ポイント

>モデルハウス:the Class ‐ザ・クラス‐

次に、「全館空調はやめたほうがいい」と言われる理由やその対策もチェックしておきましょう。

 

初期費用がかかる

全館空調システムを導入する際は、初期費用が高額になる点を理解しておきましょう。

まず、全館空調の家は高気密・高断熱であることで効果が十分に発揮されるため、建物自体の性能を高めておく必要があります。

気密性・断熱性が不十分な家では、冷暖房効率が悪く電気代も高額になってしまうため、全館空調を導入することによるランニングコスト削減の恩恵が受けられなくなります。

そうならないためにも、新築時の導入コストと将来のランニングコストのバランスを考えて、必要な気密性能・断熱性能を備えた設計プラン&予算を明確にすることが大切です。

空気が乾燥しやすい場合がある

エアコンや全館空調では、冷暖房や空気の循環による送風で、特に冬場は乾燥が気になる場合があります。

全館空調の家の場合は、換気システムによる空気循環により湿度が上がりにくい特徴があるため、乾燥対策をお考えの際は、加湿機能つきの設備選びや加湿器の併用、調湿効果のある建材の採用などがおすすめです。

故障時に冷暖房がきかない

全館空調の家では、1台のシステムで住まい全体を管理するため、故障した場合は、修理期間に暑さや寒さをしのぐための手段を検討しておく必要があります。

しかし通常、全館空調を備えた家では、予備の冷暖房設備を設置しているケースは多くないため、トラブルを防ぐためにも定期的なメンテナンスが大切です。

全館空調システムを修理する際は、メーカーや建築会社に依頼し、必要なパーツを取り寄せるなど、工事までに時間を要する場合もあるため、不具合があれば早めの相談をおすすめします。

>関連コラム:吹き抜けリビングの寒さ対策7選|間取り設計の工夫と暖かい家の成功実例

 

全館空調を導入した家の快適&おしゃれな実例

最後に、全館空調の魅力を活かした快適でおしゃれな住まいの実例を紹介します。

導入のメリット・デメリット、対策をふまえて、ご家族に合った設計プランを検討してみましょう。

 

梁天井がおしゃれな「吹き抜けリビング」

地域特性に合わせた家づくりのポイント

>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|光が降り注ぐ吹抜リビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

全館空調の住まいまるごと管理+高気密・高断熱な性能を活かした、開放的な梁天井のある「吹き抜けリビング」の実例です。

温度調整が難しいと言われる大きな吹き抜けのあるダイナミック空間づくりも、全館空調の家ならご家族の理想に合わせたスタイルで実現しやすくなります。

経年変化が楽しめる無垢材の梁天井は、黒のシックな畳やソファとの相性も良く、モダンナチュラルな空間演出に役立っています。

外の景色が楽しめるワイドな「LDK」

南向きリビングと広々ウッドデッキとつながるダイニングが見渡せる開放的なキッチン

>モデルハウス:the Class ‐ザ・クラス‐

全館空調を導入した住まいでは、外の景色が取り込める大きな窓や壁の少ないオープンな間取りづくりがおすすめです。

例えば、実例のようなリビングダイニング、キッチンがワイドに広がる間取りや、ロフトとつながる開放的な視界は、明るく優雅な暮らしを楽しませてくれます。

全館空調システムにより温度ムラのない快適な室内環境が守られ、季節や時間帯を問わず、ご家族や友人が集まりやすいLDKに仕上がっています。

「廊下いらず」の開放的な間取り

全館空調の家でつくる開放的な「廊下のない」間取り

>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|アウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

廊下や水回り、収納まで均一に空気が循環され、年中一定の温度に保たれる全館空調の家では、間取り設計の自由度も高まります。

例えば、「廊下のない」リビングを中心とした開放的な間取りでも、冷暖房効率のいい暮らしが実現します。

廊下のない間取りも全館空調でどこに居ても年中快適

各部屋にエアコンを設置する必要がないので、自由なレイアウトやオープンな空間づくり、スタイリッシュな内装デザインも楽しんでみましょう。

また廊下のない間取りは、建材などの材料費節約にもつながるため、初期費用を抑えた設計をご検討中の方にもおすすめです。

>関連コラム:廊下のない間取りのメリット・デメリット|後悔しない設計のコツと成功実例を紹介

 

まとめ│全館空調の家で冷暖房効率のいい居心地のいい暮らし

全館空調の家で冷暖房効率のいい居心地のいい暮らし

>モデルハウス:Bayern-Xグレード(京都市)

全館空調の家は、屋内全体を快適な温度に保ちながら、ご家族の健康的な暮らしをサポートする魅力的なシステムです。

ただし、初期費用がかかる点や故障時の対応を検討しておく必要があるため、冷暖房効率やランニングコストとのバランスを、事前に専門家と相談しておくことをおすすめします。

これからの家づくりは、気密性・断熱性が高く、空調管理も整った快適な「省エネ住宅」で、機能性・デザイン性に優れた自由度の高い注文住宅を楽しみましょう。

 

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