京都市での工務店の選び方 自然素材と高断熱で快適な家を建てたい方へ

京都市の景観の良さ 鴨川

京都市は、自然と歴史が織りなす美しい景観に恵まれていることに加え、都市の機能を備えた暮らしやすい土地です。一方、寒暖の差が激しい気候に対応する快適な環境が調う家にする必要性があります。

その為、京都市の住宅に求められる条件を満たす家を建てる為には工務店選びが重要です。京都市で快適な暮らしができる住宅について考えていきましょう。

京都市で快適な住宅を新築するポイント
  • 住宅の快適さには季節に応じた室温が必要です
  • 断熱性と気密性、日射遮蔽が少ないエネルギーで快適な室温を創り出します
  • 間取りと自然素材も快適な室温に影響します

 

京都市の気候に合う快適な環境の家

京都市の気候に合う快適な環境の家

京都市左京区|新築|K様邸

京都市の市街地の気候は、瀬戸内式気候と、三方を山に囲まれた京都盆地と山科盆地にあることから内陸性盆地気候を併せ持っています。瀬戸内式気候には夏に雨が多く,冬には少ないという特徴があり、内陸性盆地気候には、寒暖の差が大きいことと、風が弱いという特徴があります。

年間を通しては、夏と冬に大きな寒暖の差があります。また穏やかな気候の春の季節も、4月ごろまでは朝晩と日中の温度差が大きい日が続きます。

春や秋には穏やかで過ごしやすい気候の日が続く京都市ですが、6月から9月にかけては雨の日や、蒸し暑く曇りの日が続きます。特に7月以降はヒートアイランド現象とも呼ばれる都市気候によって、猛暑になる日もあります。京都市内でも山間部や山沿いの市街地では、朝晩は涼しいのですが、その他の地域では熱帯夜が続くこともあります。

10月から11月にかけては爽やかな気候の日が続きます。12月になると、低気温で乾燥する日が続く寒い冬がやってきます。都市気候が進んだことから、昔ほどの冷え込みはありませんが、雪が降る日もあり寒い日々が続きます。

1年を通してみると、京都市には30℃以上の寒暖の差がある為、この気候の変化を受けとめ、外気温から影響を受けない室温が維持できる断熱性と気密性を備えた住宅が求められます。断熱性と気密性の高い住宅とは、少ないエネルギーで快適な室温を調えられる省エネ住宅です。

京都市で光熱費に家計を圧迫されることなく快適な環境の家にする為には、高断熱高気密の省エネ住宅が必要です。

断熱と気密・日射遮蔽で快適な室温が維持される家

京都市左京区新築DKC幡枝北

京都市左京区|新築 | DKC幡枝北

京都市の気候に合う住宅には、寒暖の差を感じさせない断熱性と気密性、日射を遮蔽する設計、そして風通しを良くする間取りが必要です。

住宅への熱の出入りを抑え、少ないエネルギーで快適な室温を維持させるためには、断熱性・気密性と日射遮蔽が求められます。

断熱性

断熱性とは、屋根、外壁、床、開口部など、外気に接する面からの熱の出入りを抑える性能です。断熱性を表す基準として1~5までの断熱性能等級が設けられていますが、これからは等級5以上が求められます。

断熱性能等級
等級1 1988年以前
等級2 1989年~ 外気温の影響が大きい住宅
等級3 1992年~ 新省エネルギー基準、一定レベルの断熱性を持つ
等級4 1999年~ 次世代省エネルギー基準 開口部の断熱も含まれる
等級5 2022年~ ZEH水準と同じレベル
等級6 2022年~ HEAT20・G2グレードと同じレベル
等級7 2022年~ HEAT20・G3グレードと同じレベル

断熱性能等級は、気候によって区分されている地域ごとのUA値とηAC値という数字で判断されます。地域区分の中で京都市は6にあたります。

 

戸建住宅のZEH水準を上回る等級の設定について

出典:国土交通省 ③住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について

国土交通省 住宅の品質確保の促進等に関する法律

UA値 (外皮平均熱貫流率)

住宅の外気と接している部分から逃げる熱の量を外皮面積で割った数値です。数値が低くなるにしたがって断熱性能が高まります。

気密性

断熱性を高め壁や屋根などの面からの熱の出入りを抑えても、隙間からの熱の出入りがあると、住宅への熱の出入りはなくなりません。その為、外気温から室温への影響をなくすためには、隙間をなくすこと=気密性も必要です。

ただ、気密性が高まると室内の空気が滞ってしまうので、適切な換気と空調の計画を並行して進めなくてはなりません。

住まいの「換気」
断熱性と気密性の向上した住宅では、常に換気を行うようにすることが重要です。住宅内に少量の空気の流れを絶えず作るようにすると、室内および部屋間の温度が均一化となり、快適性が向上するだけでなく、シックハウスや結露対策としても効果を発揮します。

引用:経済産業省 資源エネルギー庁 住宅による省エネ

日射遮蔽

夏の室温上昇の原因は、室内に侵入する太陽の熱です。その為、熱を侵入させない為の対策が必要です。近年は軒のない住宅も増えていますが、昔から日本の住宅に採り入れられてきた深い軒には日射遮蔽能力の高さがあります。

敷地の形状や周辺の環境、住宅の向きによっては袖壁が効果的な場合もあります。加えて、日射遮蔽機能のある窓ガラスも必要不可欠です。また、窓の前の植栽にも日射遮蔽の働きがあり、植栽のある庭は京都市の景観に調和します。

ηAC値 (冷房期の平均日射熱取得率)

室内に侵入する日射熱の量を外皮面積で割った平均値です。数値が小さくなるほど室温の上昇を抑える効果が高まります。スダレや植栽など住宅の外側からの日射遮蔽対策もηAC値を小さくする効果があります。

風通しを考えた間取りと自然素材で実現する快適な環境の家

空気の循環を良くする吹き抜け

京都市北区|新築|S様邸

京都では春や秋には穏やかな日々が続きます。そのような季節には窓からの風が室内を快適にし、冬には窓からの陽射しが室温上昇に役立ちます。そして風通しや日当たりに配慮した間取りが、窓の恩恵を活かし家の中の空気を循環させます。

間取りと室内環境の関係

間取りには、家族のスムーズな動線を作るという役割がありますが、同時に日当たりや風通しを良くする働きもします。その働きが、住宅の断熱性と気密性を活かして快適な環境を生み出します。

敷地周辺の環境に合わせて、陽射しと風を採り入れられるよう吹き抜けやスキップフロアを採用したり、リビングとダイニングキッチンを区切らず並べて配置したりするといった空気が循環する間取りは、1台のエアコンだけで家中に涼しさや暖かさを届けます。

そして、このような間取りは快適なだけではなく、省エネ効果もあります。日中は照明を点けなくても陽射しの明るさで十分に日常生活に必要な作業ができ、冷暖房や照明にかかる光熱費が抑えられます。

自然素材と室内環境の関係

室内の空気は風通しや換気計画・空調システムの他に、内装に使われる素材によっても変わります。内装に使われる素材には工業製品と自然素材があります。工業製品には汚れにくいクロスなど利便性の高い製品が揃っていますが、健康に悪影響を与える化学物質を揮発させる恐れのある製品も皆無ではありません。

一方、自然素材には人体に悪影響を与える成分は含まれていません。もちろん、自然素材と一口に言っても、質感や耐久性には個別に違いがあります。すべての自然素材が内装に適しているという訳でもありません。

ただ、住宅に使われる自然素材には、無垢材や畳、塗り壁、瓦などが挙げられますが、どの素材も調湿性と通気性を備えています。冬には乾燥し、6月から夏にかけては多湿になる京都市の気候を考えると、調湿性は室内環境に大きく貢献します。

湿度が高くなる季節には空気中の水蒸気を吸収して多湿になるのを防ぎ、カビやダニの発生を抑えてきれいな空気を維持します。乾燥する季節には蓄積した水分を空気中に蒸散して室内をしっとりさせて、粘膜や肌の炎症を防ぎます。

住宅の暮らしやすさには様々な要素が求められますが、室温や空気環境は地域の気候に大きな影響を受けます。1年を通してどの季節にも快適な室温ときれいな空気を維持する住宅には、優れた断熱性・気密性・日射遮蔽を備えることと、内装素材の選び方が大切です。

快適な暮らしができる家の新築を計画される際には、お気軽にご相談ください。

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施工事例

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京都市左京区|モデルハウス | 光が降り注ぐ吹抜リビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

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三都の森((株)ディー・ファー)

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