廊下のない間取りのメリット・デメリット|後悔しない設計のコツと成功実例を紹介
「家族とつながりのいい家がほしい」「広々とした空間を楽しみたい」など、注文住宅で廊下のない間取りを検討する方が増えています。
廊下のない間取りは、部屋から部屋への移動に使う動線のためだけの床面積を、居住スペースに配分できるので、限りある間取りの有効活用に役立ちます。
今回は、開放的な間取りをお考えの方に人気の廊下のない間取りのメリット・デメリットから、後悔しない設計を実現するためのコツを解説します。
おしゃれでオープンな住まいをご希望の方は、ぜひ参考にしてみてください。
このコラムのポイント |
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目次
廊下のない間取りのメリット
>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|光が降り注ぐ吹抜リビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅
廊下のない家は、従来の家づくりで一般的だった「廊下」を省略し、延べ床面積を最大限、生活空間に活用するプランです。
通常、長方形の間取りでは、端の部屋から反対側に移動する際、廊下がないと不便になる可能性があるため、今回紹介する「廊下のない間取り」は、正方形に近い注文住宅を建てる場合におすすめです。
また、近年人気のリビング階段やアイランドキッチンのある間取りとも相性がいいので、広々としたLDKをご希望の際によく採用されています。
ご家族とのつながりを感じられる設計
廊下を省いた間取りでは、リビング・ダイニングを中心とした開放的な空間設計が可能です。
ご家族それぞれの個室を設ける場合でも、廊下がない分、程よい距離感で共有のスペースを通して、いつでも自然につながれるのが魅力です。
特にまだ小さなお子様がいる子育て世代や介護・介助が必要なご家族がいる場合は、移動幅があり、アクセスのいい間取りは便利ですよね。
間取りの有効活用で広い部屋を確保
また、廊下をなくすことで、その分の床面積を他の居住スペースに活用できるため、例えば、同じ30坪の間取りでも、廊下のある住まいよりも広いリビングやゆとりのある個室が設けられます。
限られた土地や延べ床面積でも広がりのある空間をつくりたい方や、使い勝手のいいウォークインクローゼットなどの収納を優先させたい方にもおすすめです。
開放的な間取りのメリット:
- どこに居ても家族の様子分かる、コミュニケーションしやすい
- 移動時間や手間が減る
- ドアがない分、開閉の音がストレスにならない
- ドアや仕切りに採光・通風が遮られない
- 固定概念に縛られない自由な間取りができる
- ドアや廊下の材料費・工事費が抑えられる
冷暖房効率が上がり光熱費が抑えられる
廊下の多い間取りでは、各部屋ごとに冷暖房設備が必要で、特に冬場はリビングから離れた玄関や水回りが冷えてヒートショックが起こりやすいなどの問題が心配されます。
近年の住まいは、断熱性や気密性が高い家が一般的で、吹き抜けやリビング階段のある間取りでも効率良く部屋全体を温めることが可能です。
そのため、廊下のない開放的な住まいでは空調が効率よく全体に行き渡りやすく、個室の多い家よりも冷暖房効率が良く、トータルで光熱費が抑えられる可能性があります。
>関連コラム:吹き抜けリビングの寒さ対策7選|間取り設計の工夫と暖かい家の成功実例
廊下のない間取りのデメリットと対策
廊下のない間取りにはメリットが多い一方で、設計次第ではデメリットになり得ることもあるため注意が必要です。
音やニオイが広がりやすい
廊下のない間取りには、部屋と部屋の間にドアや仕切りがないため、リビングからの生活音やキッチンでの調理中のニオイが家全体に広がりやすい点に注意しましょう。
ご家族が集まるリビングやキッチンを、個室から離れた位置に配置する他、防音・消臭効果のある自然素材の床や壁を採用するのも効果的です。
プライバシーが確保しづらい
廊下のないオープンな間取りでは、LDKと各部屋の距離が近くなるので、部屋の声が外に響いてプライバシーが守られない可能性があります。
対策としては、リビングからの声や目線がダイレクトに届かない場所に個室を設ける他、間仕切り家具を使って空間ごとのゾーニングに工夫してみましょう。
冷暖房効率が悪くなるパターンもある
間取りの広さや設計次第では、冷暖房効率が下がる可能性もあります。
住まい全体の断熱性能・気密性能を高めることが大切で、高性能な断熱材やダブル・トリプルガラスを採用するなど、開放的な家づくりに欠かせない空調管理を計画的にプランニングしましょう。
三都の森では、どこに居ても快適な「全館空調」の家で、京都の暑い夏や寒い冬もエアコン1台で過ごしやすい環境づくりをご提案しています。
>関連コラム:コンパクトな家の魅力と間取りアイデア|15~30坪で快適に暮らすための工夫や注意点も解説
廊下のない間取りの成功実例
それでは実際の施工実例を見ながら、廊下のない間取りの魅力や設計ポイントを紹介します。
ご家族のライフスタイルやご希望に合った自由度の高い間取りで、使い勝手のいい憧れのマイホームを実現させましょう。
玄関からの動線にこだわった開放的な間取り
玄関からの廊下を省略して、帰宅後すぐにキッチンや水回りに向かえる効率的な間取りに仕上げた実例です。
無駄のない移動で、買い物後の荷物運びや帰宅後の手洗いが完了する優れた動線が便利です。
玄関を入るとすぐに広々としたリビングが見える開放的な間取りが魅力ですが、和モダンな格子の設置で、オープンになり過ぎない工夫も施しています。
家事効率を高める水回り集約レイアウト
キッチンから横移動ですぐに洗面所や浴室などの水回りに向かえる間取り実例です。
キッチンやリビングから、間取り全体が見えるので、家事の合間にお子様のお世話をしたり、ご家族とコミュニケーションしたりするのに便利です。
廊下をなくした間取り設計では、家事や生活の中心となる水回りがコンパクトにまとめられるので、家事効率や生活の快適性を大幅に向上させられます。
部屋の広さと収納バランスがちょうどいい空間
廊下をつくるのに必要だった床面積を収納スペースに活かすのもおすすめです。
リビングや各部屋の間取りを狭めず、使い勝手のいい収納が設けられれば、空間での居心地や生活の質も高まります。
また適材適所、家事や生活に必要な動線上に収納があれば、物が散らかりにくいスッキリとした空間が保てます。
>関連コラム:間取りの使い勝手は水回りで決まる|家事動線にこだわる便利でおしゃれなレイアウト
廊下ない間取りの設計・打ち合わせポイント
廊下のない間取りで、住み始めてから後悔しないためには、打ち合わせの段階でご家族の希望を詳細に伝え、専門家のアドバイスも活用しながら計画的にプランニングを進めることが大切です。
ご家族のライフスタイルに合わせた動線設計
廊下のない間取りに限らず、ご家族にとって使い勝手のいい動線を検討する際には、家族構成や一人一人のライフスタイルを見直し、効率的に家事・生活ができるレイアウトを確認してみましょう。
例えば、小さなお子様や高齢なご家族がいる場合は、安全性と子育て・介助・介護に適した、移動幅も重要になります。
さらに段差のない快適な間取りをお考えなら、バリアフリー設計を取り入れやすい平屋を検討するのもおすすめです。
平屋では、幅広い世帯が長く快適に暮らせるフラットな間取りが実現します。
実例や間取り図を参考にイメージを共有する
廊下のない間取りが具体的にイメージしづらい場合は、気になる会社の施工実例や間取り図を参考にするのもおすすめです。
住宅会社との打ち合わせやモデルハウスの見学会に参加する際にも、施工実例や間取り図をもとに実際の動線の使い勝手や空間の雰囲気をチェックできるのがポイントです。
またプランニングの際に、雑誌やインターネットで見つけたお気に入りの間取りやレイアウトの用意があれば、専門家から詳細なアドバイスを受けやすく、イメージの共有にも役立ちます。
冷暖房効率や生活音対策をプロと相談
廊下のない間取りを検討する場合は、住まい全体の冷暖房効率や空調管理、プライバシー性など、専門家からの情報や知識が必要になることが多くあります。
そのため、お好みの間取りを選んだはずなのに、住み始めてから後悔したということがないよう、断熱材の選定や気密性を高める工夫、防音性のある建材の活用方法なども詳しく確認しておきましょう。
初めての家づくりでは分からない疑問や不安は、遠慮せずプロに聞いて、具体的な対策が講じられるようにしておきましょう。
>関連コラム:広いリビングの高性能な間取り実例|20畳以上のおしゃれなレイアウト
まとめ│開放的でおしゃれな廊下のない間取りを実現
廊下のない間取りの家は、限りある間取りをご家族で過ごすリビングや個々の快適な個室に有効活用できる効率的な住まいです。
開放的な間取りが確保しやすい分、住宅性能や動線設計も重要になってくるため、冷暖房効率やプライバシー性などの問題が解決できるよう、打ち合わせの段階からご家族の希望を詳しく伝えておきましょう。
ぜひ、三都の森のおしゃれな間取り実例やモデルハウス見学会&相談会での印象も参考にしながら、ご家族に合った住まいを実現させましょう。
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