二階建てに挟まれた平屋はどう建てるのがいい?設計で変わる日当たりと住み心地

二階建てに挟まれた土地で平屋を検討する場合、特に高さが違う建物が並ぶことによる「日当たり」や「住み心地」が気になりますよね。
どれだけ立派な平屋でも、立地環境や近隣状況が違えば暮らしやすさも変わってきます。
今回は、二階建てに挟まれた平屋の条件と、日当たり改善やプライバシー確保のための設計ポイントについて解説します。
採光・住み心地を高める平屋プランの例もご紹介しますので、土地探しや間取りづくりの参考にしてみてください。
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目次
二階建てに挟まれた平屋とは

バリアフリーな暮らしをお考えの方に最適な平屋ですが、両隣に二階建ての家がある場合は、日当たりや住み心地が気になる方も少なくありません。
特に人気の住宅地などでは、すでに二階建てが建ち並ぶエリアも多いため、ご希望の土地で理想の平屋が建てられるのかどうか、あらかじめ知っておきたいですよね。
そこでまずは、二階建てに挟まれた平屋の特徴を押さえておきましょう。
二階の高さで日当たりが制限される
二階建てに挟まれた平屋で、まず懸念されるのが日当たりの問題です。
特に、南側に二階建ての家がある場合、平屋の高さによっては、ほぼ一日中自然光が入りにくい環境になる可能性も低くありません。
また、日当たりのいい南側が隣接する家に遮られなくても、建物の高さ自体が低い平屋は、周辺の建築物や山などの影響を受けやすいのが特徴です。
隣家との距離が取りづらい
京都には、間口が狭く、隣家との距離が十分に確保できない住宅地も多く存在します。
特に、平屋を建てる場合は同じ延床面積の二階建てよりも広い敷地が必要になるため、外壁や隣接する家との距離が近くなり、さらに日当たり制限に悩まされてしまいます。
十分な日当たりが確保できる平屋を建てるためには、隣家との距離を6~8m以上取っても間取りが窮屈にならない、広さに余裕のある土地を選ぶのがポイントです。
方角の影響を受けやすい
両隣や近隣に二階建てが建つ土地に平屋を新築する場合、敷地の方角によって間取りがある程度決まってしまう可能性もあります。
同じ延床面積の二階建てよりも広い敷地面積が必要な平屋では、自然光が間取りの中心部まで届かないケースがあり、「暗さ」や「寒さ」が問題視されがちです。
窓の配置にもよりますが、部屋によって明るさや住み心地に差が出ないよう、平屋の場合は特に、光が長く入る暖かい南向きにリビングや子ども部屋をレイアウトするのがおすすめです。
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設計で変わる「日当たり」の改善ポイント

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二階建てに挟まれた平屋において、日当たりを改善するための設計や工夫は欠かせません。
ここでは、二階建ての家が両隣や近隣にあっても、明るく快適な平屋を建てるためのポイントを解説します。
季節や時間帯ごとの日照をチェック
平屋の採光改善にあたっては、まず自然光が「どの時間帯にどれくらい、どの向き」で入るのかを確認しておくことが大切です。
特に、夏と冬では太陽の高度が大きく異なるため、平屋への光の入り方や二階建てから伸びる影の長さも変わってきます。
さらに、京都では冬季や梅雨の時期の日照時間が短いため、一般的な認識や図面上では分からない実際の日照シミュレーションが欠かせません。
吹き抜けや勾配天井を活かした高窓・天窓の設置
二階建てに挟まれた平屋では、一階の高さからの採光では限界があるため、吹き抜けや勾配天井を設けて、高い位置から光を取り込む工夫が必要です。
屋根の高さを上げて、高窓(ハイサイドライト)や天窓と組み合わせることで、二階建ての高さにも遮られない、明るい間取りが実現します。
なお、吹き抜けや勾配天井のある間取りは、採光だけでなく、縦に伸びる視界が開放的な空間を演出してくれるのもポイントです。
南向きの大きな窓を設ける
例えば、南向きにリビングダイニングをレイアウトできる場合は、床から天井までの大きな掃き出し窓を設けて、明るい自然光をたっぷり取り込むリゾートライクな窓辺をつくるのもおすすめです。
内と外をつなぐ開放的な景色と部屋の奥まで行き届く明るい光が、二階建てに挟まれているとは思えない間取りの広がりを演出します。
特に、平屋よりも高い建物が両隣にあることで圧迫感が気になる場合は、窓の位置や大きさで、視線の行き先や広がりをコントロールする方法を押さえておきましょう。
L字型やコの字型の中庭をつくる
南側に二階建てや高い建築物がある場合は、南からの日当たりだけに頼らず、爽やかな朝日が取り込める東向きの「中庭」を検討するのもおすすめです。
二階建てに挟まれた敷地では、プライバシーを確保しつつ、採光・通風や開放感が得られる中庭として「L字型」や「コの字型」が人気です。
外からの視線をゆるやかに遮りながら、屋内に心地いい光と風を送る、平屋のフラットなつながりを活かした効率的な間取りが実現します。
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「住み心地」を整えるプライバシーの工夫

平屋の採光だけを優先すると、オープン過ぎて落ち着かない家やプライバシーが守られない環境になってしまう可能性があります。
平屋の落ち着いた印象を保ちつつ、日当たりもいい、ご家族のプライバシーがしっかり守られる家を計画していきましょう。
窓の位置を隣家とずらす
隣家との距離が近い場合は特に、お互いのプライバシーが見えてしまわないよう、また窓を開けた時に偶然鉢合わせてしまわないよう、窓の位置を調整することが大切です。
平屋の窓はすべてが隣家の一階の高さに集まりやすいため、吹き抜けや勾配天井をつくって、数を増やすよりも高い位置からの採光を心がけることで、同時にプライバシーも守られます。
間取りの工夫で視線をコントロール
防犯・プライバシー対策につながる視線のコントロールは、窓単体ではなく間取り全体で考えるのがポイントです。
道路や隣家がある方向に面した間取りには、収納や洗面脱衣所・トイレなどの水回りを設けて、小窓やスリット窓を設置するのがおすすめです。
一方、ご家族やゲストが集まるリビングダイニング空間には、オープンに視界が広がる大きな窓を設けるなど、間取りの用途や空間での過ごし方に合わせた使い分けを検討してみましょう。
外構・植栽で目隠しをつくる
中庭のある間取りや窓の使い分けで、採光とプライバシー性のバランスを取るためには、外構デザインや植栽を活用した目隠しも有効です。
ウッドフェンスや植栽は、平屋と調和しながら違和感なく屋内への視線を遮ります。
なお、二階建てに挟まれた圧迫感を抑えるためには、塀や高木ではなく、ある程度視線が抜けるフェンスや中低木などの目隠しを選ぶのが理想的です。
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二階建てに挟まれた土地で理想の平屋を建てるコツ

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最後に、二階建てに挟まれた平屋でも問題なく快適な家づくりを進めるためのコツをまとめてみましょう。
専門的な調査に基づく適切な判断やプロのサポートがあれば、一見平屋には難しそうな条件の土地であっても満足度の高い家が建てられます。
建ぺい率や道路付けを確認する
建ぺい率は、敷地面積に対して実際に建物が建てられる面積の割合を示す数値です。
例えば、敷地面積200㎡の土地の建ぺい率が60%であった場合、建築できる平屋の床面積は、最大120㎡(約36坪)となります。
ただし、両隣が二階建てに挟まれた土地の場合は、あらゆる条件下でも十分な日当たりを確保するために、隣家とのスペースを6~8m以上あけておくことも忘れてはいけません。
そのため、土地探しの際はこれらをふまえて実際に必要な広さをあらかじめ確認しておきましょう。
また、土地がどの方角を向いているか(道路付け)によって、採用すべき間取りプランが変わってきます。
例えば、一般的には南向きが人気ですが、あえて北向きの玄関を選ぶことで、日当たりのいい南側に大きな窓があるリビングや、プライバシーが保たれる広い庭が持てる場合もあります。
隣地の将来的な状況変化に備える
二階建てに挟まれた土地に限りませんが、今は隣家が空き地でも、将来的には二階建て以上の高さの建物が建つ可能性もあり得ます。
そのため、建ぺい率や道路付け(接道)、日照条件などを調査する際は、将来近隣に建物が建つ可能性にも備えた確認が大切です。
また、間取り設計の際も将来的な影響を見越したプランニングで、近隣の状況が変わっても快適に暮らせる家づくりを心がけましょう。
平屋風二階建ても視野に入れる
総合的な調査をした上で、平屋では日当たりやプライバシーの確保がどうしても難しそうな場合は、完全な二階建ての他にも「平屋風二階建て」や「平屋+ロフト」という選択肢もあります。
吹き抜けや勾配天井を活かした、明るく開放的な間取りに仕上がるだけでなく、将来的に子ども部屋を増やしたい場合や収納を設けたい場合にもおすすめです。
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まとめ│二階建てに挟まれた平屋の設計ポイント

二階建てに挟まれた平屋は、一見すると不利な条件が多いように思われがちですが、設計次第で日当たりもプライバシーも守られる、住み心地のいい住まいが実現します。
特に、近年では吹き抜けや勾配天井を活かしたオリジナリティあふれる自由な間取りも人気で、デザイン性だけでなく機能性においても注目されています。
三都の森では、専門家の視点で土地の条件や必要な対策をしっかり判断した上で、ご家族の暮らしに合わせた設計プランご提案していますので、お気軽にご相談ください。
ぜひ、理想の土地で明るく開放的な間取りが楽しめる、おしゃれな平屋を実現させましょう。
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