家づくりの流れと期間 何から始める?工務店選びと土地探しのタイミングはいつ?
注文住宅を新築する際には十分な準備が必要です。そして家づくりの流れに沿って順序良く進めていくことが、理想の家を効率よく実現することに繋がります。土地の購入もする場合には、土地の探し方と工務店の選び方で家づくりの方向は大きく変わっていきます。
家づくりの流れの中で、理想の家の実現を確実にする為のタイミングを確認していきましょう。
家づくりの流れの中で押さえておきたいポイント |
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目次
準備段階での家づくりの流れの順序の決め方
夢のない話ですが家づくりの流れの中で、まず初めにしなくてはならないことは資金計画です。そして資金計画がまとまったら、理想の住宅のイメージを固め、工務店選び、土地探しへと進めていきます。資金計画とイメージ作りまでは準備段階、工務店選び、土地探しからが具体的な家づくりの始まりです。
資金計画と住宅ローンの決め方
現在の貯蓄の中で家づくりに充てられる費用と、住宅ローンの借入額によって、購入できる土地と建築できる住宅の規模や性能が変わってきます。
家づくりに充てられる費用とは、土地購入や建築費支払いの際に支払う頭金や印紙代、事務手続きにかかる手数料などを含む諸費用と、引っ越しや家具購入にかかる費用です。その為、家づくりに充てられる費用の額とその額の割り振りも考えておく必要があります。
住宅ローンの借入額は、貯蓄の中で家づくりに充てられる費用によって変わります。手持ち資金が多いほど住宅ローンの借入額は抑えられます。そして、現在から住宅ローンが終わるまでの期間の変化も含めた家族の年収と、家族の暮らしにかかる家計費の変化を考え併せて慎重に決めることが大切です。
家を建てるご夫婦の年齢によって年収は変化し、子どもの成長に応じて子供にかかる費用が増えていくことを考えた上で、家族の収入の中から月々返済していける金額を割り出さなくてはなりません。
住宅ローンの期間を長くすると年間での返済額は抑えられますが、完済時期は遅くなります。返済額を多くすると、早く完済できますが、日常的に家計が圧迫される恐れがあります。定年退職までに完済でき、なおかつゆとりのある暮らしができる返済額を割り出した上で、住宅ローンの借入額を決めることが大切です。
銀行によって提供されている住宅ローン商品や、ローンの事前審査に求められる条件が異なります。フラット35を利用することも含め、住宅ローンの融資を受ける方法や具体的な金融機関についても調べておきましょう。
フラット35ってなに?
【フラット35】は、全国300以上の金融機関が住宅金融支援機構と提携して扱う「全期間固定金利型住宅ローン」です。
理想の家のイメージを固める為の情報収集
外観や内装のデザインと、新しい家に求める暮らしの両方に対しての具体的なイメージを固めていく為に情報収集をします。
外観や内装のデザイン
理想のデザインに近い外観や内装をインテリア雑誌やインターネットで探し、画像を保存しておきましょう。工務店との話し合いが始まった時に、理想のデザインを伝える為に役立ちます。
このタイミングで、地元の工務店のサイトを数多く閲覧すると、その中から理想のイメージに近い外観や、内装のデザインの家を建てている工務店が見つかることもあります。
新しい家に求める暮らし
大きく分けて暮らしやすさには2つの面があります。地域的な利便性と家そのものの暮らしやすさです。地域的な利便性は土地の選び方で決まり、家そのものの暮らしやすさは、断熱・気密性、耐震性などの住宅性能、間取り、内装に使われる建築資材などのよって変わります。
例えば、「季節の変化に応じ、少ないエネルギーで快適な室温が維持される温熱環境」を叶えるのは、断熱・気密性と空気を循環させる設計、そして適切な空調や冷暖房の方法です。
「子どものアレルギーなどを発生させないきれいな空気」は、自然素材などの建築資材を選ぶことと、適切な換気計画から生まれます。
加えて、家族構成と家族の暮らし方に合わせた間取りが、「家族全員にそれぞれ居心地の良い空間がある」「片付けがしやすく物が溢れない」「家の中での行動にストレスが生まれない」といった環境の家を実現します。
家族によっても工務店によっても「暮らしやすい家」へのこだわりは異なります。家族の理想に近い工務店を情報収集の際に見つける為には、インターネットやモデルハウス、インテリア雑誌などで数多くの施工事例を見ることが大切です。
工務店選びが先なのか土地探しが先なのか?
新しい家に求める暮らしの2つの面のうち、日常的な利便性は土地によって決まります。どんなに素晴らしい家であっても、通勤通学、日常的な買い物に数時間かかる地域であれば、暮らしやすい家にはならないでしょう。
また、自然の中での子育てをしたいという希望から移住を計画しているご家族であれば、自然の豊かさが利便性より優先されるかもしれません。「完成した家での暮らしは土地の選び方で決まる」と言っても過言ではないくらい重要であると同時に、建築費にも影響します。
利便性の良い地域ほど土地の価格は高額になっていきます。その結果、資金計画の中で土地に充てる費用を上回ってしまうこともあります。そうなれば建築費が圧迫されてしまいます。
一方、同じ地域内であっても、周辺環境の良くない土地を購入した場合、日当たりや風通しを確保するために、特殊な設計が必要になる場合があります。
その場合には、大開口や吹き抜けを設けても揺るがない耐震性や、通常よりも高い耐震・気密性を持たせる為に、建築費が嵩んでしまうこともあります。また、地盤が緩い土地であれば地盤改良にも費用がかります。
家族にとって利便性が良い地域にあり、特別な設計がなくても安全な家が建つ周辺の環境や、地盤の土地に新しい家を建てることが、理想の家への第一歩です。家族だけでそのような土地を、予算の制限内で見つけようとすると非常に時間がかかります。
不動産業者に依頼した場合、利便性に関しての希望は伝えられますが、間取りの希望までは細かに伝えられません。例えば南向きのリビングにしたいという希望を叶えるためには、南が通りや公園に面している必要があります。
ところが、利便性の良さから気に入った土地が、南側には隣家の窓があったり、景観が良くない土地であったりすることもあります。このような場合、間取りの相談をしながら進められる工務店といっしょの土地探しなら、他の方角に向いたリビングにするという選択肢を提案されることもあります。
例えば北が景観の良い桜並木に面しているというような場合には、十分な日当たりを確保できる北向きリビングにすることもできるのです。これはほんの一例で、このようにせっかくの利便性の良い土地を逃してしまうことを避けられます。
その為、土地探しの前に工務店を選ぶという方法が、最も理想の住宅の実現に繋がります。土地が見つかったら準備段階で見つけておいた金融機関に、土地の為のつなぎ融資の事前審査を申し込みます。この際も、工務店といっしょに土地探しをしていると、手伝ってもらえるのでスムーズに進みます。
このタイミングでは土地の手付金など、現金で支払う費用が発生することが多いので、諸費用として用意しておいた家づくり費用の中から支払いましょう。
土地購入後の家づくりの流れ
工務店を選び土地の購入が決まれば、家づくりの結果を左右する段階は無事にクリアできたということになります。ここからは具体的な家づくりが始まりますが、準備段階で用意してきたことがすべて役立ちます。
建築プランの作成 |
工務店との話し合いでは、予算、希望する外観と内装のデザイン、家の中の環境、家族構成と家族のライフスタイルを伝えます。外観と内装のデザインに関しては準備段階で用意した画像を提示すると伝えやすいです。
自分たちの希望する家の中の環境を伝えると、工務店がその希望を実現する為の住宅性能や建築資材、空調や冷暖房の方法、設計についての提案をします。家族構成と家族のライフスタイルを伝えると、間取りについての提案を受けられます。 この期間は予算の枠内で理想を実現する為に、何度も話し合いをしなくてはならないのでとても大変です。ただ、この期間の充実度が理想の家の実現にダイレクトに繋がるのでがんばりましょう。 |
建築請負契約 |
納得できるプランになった段階で、建築請負契約を締結します。そして、建築確認申請の承認を受けた後、契約した書類と共に住宅ローンの本審査を受け契約を結びます。 |
地鎮祭 |
住宅の建築を始める前に、土地の神様に家を建てる許可を願い、無事に家が建つようお願いする地鎮祭を行います。近年は地鎮祭を省くケースや、家族で神社に出向いて、工事安全の祈祷と共に安全守護のお札を授かるケースもあります。 地鎮祭を執り行いたい場合には、その旨を工務店に伝えると手配してもらえます。着工後には騒音や大型車などで、ご近所に迷惑がかかることもありますので、このタイミングで、ご近所への挨拶をすると良いでしょう。 基本的に工務店があいさつ回りをしますが、両隣とお向かいにはご家族からもごあいさつしておくと、暮らし始めてからの円滑なコミュニケーションが生まれやすくなります。 |
着工 |
ここからは家族ですることはほとんどありません。
基礎工事→構造部が組み立てられていきます。 |
上棟式 |
構造部が出来上がり、屋根が載った時点で上棟式が行われます。無事に屋根が載るまで工事が進んだことに感謝し、ここから完成までの無事を祈る為に執り行われます。地鎮祭と同じように、必ずしなくてはならないということはありません。 |
中間検査・完了検査・竣工・引き渡し |
隣家や通りに対して日当たりや風通しを阻害しない建ぺい率や容積率、高さであること、耐震性の高い構造体であること、また、景観条例に沿ったデザインや色であることなどの確認が行われます。
完了検査に合格すると、引き渡しが行われます。 |
家づくりの流れの中で工務店選び、土地探しの前に行う準備期間は、完成した住宅を左右するほど大切な期間です。家族の理想の家のイメージを固めることと、資金計画を作成する為、十分に時間をかけましょう。
その上で、理想の家を建てられる工務店を探し当てられれば、家づくりは必ず成功します。準備期間を充実させて理想の家を実現しましょう。
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