そとん壁の耐久性と20年後の経年変化は?後悔しないための施工・メンテナンス方法をチェック

自然素材のぬくもりと塗り壁の独特な風合いがおしゃれな「そとん壁」の外壁。
断熱性と調湿性を兼ね備えた自然由来の外装仕上げ材なので、ご家族の住まいや暮らしはもちろん、地球環境にも優しい家づくりをお考えの方から注目されています。
今回は、一般的なサイディングなどの外壁メンテナンスに必要な10~15年周期と比較した、そとん壁の耐久性の高さや設計・施工ポイントについて解説します。
また万が一、20年・30年後に外壁の汚れやひび割れが見つかった場合の対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
| このコラムのポイント |
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目次
そとん壁の「防水」+「透湿」機能

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そとん壁は、雨水を防ぎながら内部の湿気は逃がす、「防水」+「透湿」機能に優れた自然素材の外壁材です。
透湿性が高い多孔質のそとん壁(シラス)は、カビの発生や構造の劣化につながる外壁内部の結露を防ぐため、高温多湿な日本の気候でも年中快適な室内環境で長寿命な家が実現します。
そとん壁(シラス)素材の特徴
そとん壁は、火山の噴出物であるシラスを主原料とした天然の外装仕上げ材です。
マグマが冷えて火砕流となり堆積したシラスの粒子は、細かい空隙(くうげき)を持つ多孔質構造であるのが特徴で、優れた調湿性や断熱性・遮音性などを発揮します。
そのため、左官職人が仕上げる意匠的な外観にこだわりたい方だけでなく、工業化製品・化学物質を避けたい場合や、自然素材の特性を活かした家づくりをお考えの方におすすめです。
| 「そとん壁」の特徴 | 内容 |
|---|---|
| 100%自然素材 | 化学樹脂不使用なので解体時も土に還る安全な外壁材。 |
| 耐凍害・耐酸性雨・耐塩害 | 高い耐久性を維持する無機質セラミック素材。 |
| 長寿命で管理しやすい | 紫外線劣化や退色が起こりにくく、維持管理の手間や費用が抑えられる。 |
| 意匠性・デザイン性の高さ | 人工物では表現できないシラス独特の風合いと経年美が楽しめる。 |
| 優れた断熱性・遮音性を発揮 | 無数の空気層を持つ多孔質構造なので、外気の影響を受けにくい。 |
| 不燃・耐火性が高い | モルタル相当の不燃材料なので、万が一の火災でも有害ガス発生の心配がない。 |
| 地球環境にも優しい | 製造時のエネルギー消費量や暮らしの光熱費を抑え、CO2削減に貢献する。 |
「防水」+「透湿」機能の仕組み
そとん壁の最大の特長は、軽量モルタルやサイディングにはない独自の2層構造による防水・透湿システムです。
超微細なシラス粒子の下塗り材+上塗りで仕上げるため、外気に触れる外壁表面の防水処理が不要になります。
これは、雨水のような大きな粒子を通さない下塗り材と、すき間が大きくしみ込んだ水が重力により表面に流れ出やすい上塗り材のダブル構造で、建物内部に水分が浸透するのを防ぐためです。
また、外壁表面に防水塗装を施さないことで、多孔質なシラスの透湿性が発揮されやすく、壁内部に湿気がこもりにくくなるため、結露やカビの発生リスクも抑制できます。
【「そとん壁」2層構造のメリット】
防水塗装いらずの防水性
- 下塗り材(10㎜)が内部への水分浸透をブロック
- 上塗り材(8㎜)が雨水を重力の「くの字流動現象」によって放出
多孔質なシラス外壁の透湿性
- 湿気のこもりによる結露、カビ・ダニ被害から建物を守る
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そとん壁の耐久性と20年後の経年変化について

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外壁の素材選びは、経年変化による住まいの見栄えだけでなく、建物の耐久性にも影響する大切なポイントです。
防水性や透湿性に優れた100%自然素材のそとん壁は、天然の無機質セラミック素材のシラスを主成分とした外壁材のため、メンテナンスフリーで長寿命な家づくりに適しています。
そとん壁の耐久性とメンテナンス性
天然セラミック素材のそとん壁は、紫外線や凍てつくような寒さ、酸性雨、潮風にも強い高耐候な外壁材なので、日本のどの地域においても安心して選んでいただけます。
「防水」+「透湿」による耐久性の高さと、時間の経過とともに強度が増す特性を持っているため、ひび割れを原因とする劣化が起こりにくく、メンテナンスの手間もかかりにくいのが特徴です。
実際、施工後11年経ったシラス壁の強度テストでは、シラス素材がセメントと反応して強度を増す「ポゾラン反応」によって、施工直後よりも約3.1倍高い数値が示されています。
20年後に起こりやすい外壁材の劣化と原因
ただし、そとん壁においても20年・30年後には住まいの見た目に変化が起こる可能性もあります。
ここでは、そとん壁で見られる一般的な劣化現象と原因を見ておきましょう。
| 劣化現象 | 主な原因 |
|---|---|
| 白華(塩類析出) | 水分の移動や蒸発の過程で石灰成分や硫酸塩が外壁表面に現れる |
| 雨汚れ・土埃による汚れ | 雨水の流れや土・砂埃の影響で壁面に汚れの跡が残る |
| ひび割れ(クラック) | 地震や台風、乾燥などによる建物へのストレス |
| 表面摩耗 | 風雨や凍結融解などの影響で細かい粒子がはがれ落ちる |
経年変化によるこれらの現象は、表層部分に起こり得る状態で、建物や外壁性能自体に影響する劣化ではないのがポイントです。
しかし、そとん壁本来の性能と美観を長く保つためには、定期的なセルフメンテナンスや必要に応じた部分補修が必要になるケースもあります。
20年後に後悔しないための施工ポイント
どの外壁材においても、環境要因や年月の経過によって大小の差はあれど、外壁表面にはさまざまな変化や劣化が起こり得ます。
そとん壁の場合は、シラス素材の性質を活かした設計・施工で、建物や外壁性能は劣らず、環境に溶け込むような経年変化も楽しめる家が実現します。
【20年・30年後に後悔しないための設計・施工ポイント】
- 「防水」+「透湿」機能を発揮するための下塗り+上塗り設計
- 新築を建てる地域の気候や風土に合わせた仕様・仕上げ方の選択
- 施工精度が高く、信頼できる会社・左官職人選び
- 汚れやクラックの早期発見に備えたメンテナンス計画
- 定期的な点検とセルフメンテナンスの準備
特に、塗り替え不要なそとん壁においては、防水メカニズムをよく理解した左官職人の経験や技術力が、20年後の住まいの状態や見た目、メンテナンスのしやすさに影響する大切なポイントです。
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そとん壁の点検・メンテナンスのポイント

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ここでは、20年・30年後もそとん壁本来の性能と美観を保つために押さえておきたいポイントを紹介します。
基本的には「メンテナンスフリー」な外壁材
そとん壁は、塗り替えなどの大がかりな工事の必要がないメンテナンスフリーな外壁材です。
また、実際のテストでも示された通り、「ポゾラン反応」による年月が経つほどに強度を増す、そとん壁特有の性質を活かした、高耐候で長寿命な家が実現します。
一般的な外壁に使用される防水塗装にも頼らない、自然素材の防水+透湿メカニズムで、一般的な軽量モルタルやサイディングにはない、効果的な機能性とメンテナンス性を備えています。
そとん壁の汚れ・ひび割れ(クラック)対処法
新築から20年以上経ったそとん壁に見られる変化の多くは、素材の劣化ではなく外壁表面の汚れや微細な摩耗、部分的なひび割れなどです。
基本的には、クラックも起こりにくい素材のためメンテナンスが楽で、雨水による筋状の汚れや土埃、カビなどの付着は、水洗いやブラッシングで対応できます。
また、万が一部分的にクラックが生じた場合でも、補修による跡は目立ちにくく表面になじみやすいのが特徴です。
20年・30年後もそとん壁の魅力を発揮し続けるためには、汚れやひび割れ部分を放置して悪化させないための定期的な点検と早めの対応が大切です。
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そとん壁の外壁でメンテナンスフリーな家を実現

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機能性やメンテナンス性に優れた自然由来のそとん壁ですが、素材さえ良ければいいということではありません。
20年後の完成度と満足度を高めるためには、設計・施工段階からの計画が大切です。
耐久性を高める設計力と施工技術
そとん壁の耐候性や耐久性を最大限に引き出すためには、汚れやひび割れが起こりにくい設計を意識するのがポイントです。
地域特有の気候・風土を理解した上でのシラス壁の塗り厚・密着性・乾燥時間・仕上げ方などの管理はもちろん、雨だれを防ぐための軒や庇を設けるプランもおすすめです。
仕上がりにこだわる工務店選びのポイント
また、そとん壁を選んで後悔しないためには、シラス壁の知識や施工経験豊富な信頼できる会社・左官職人に依頼するのも重要です。
三都の森は、そとん壁の製造元である「高千穂シラス」が推奨する施工店として、素材の特性や魅力を活かした設計・施工を行っています。
100%自然素材ならではの優しい10色展開の外壁カラーと7パターンの仕上げ方で、工業化製品の外壁材では出せない、天然の風合いや本格的な外観デザインが楽しめます。
「流行り廃りのある外壁では納得できない」「経年美が楽しめる家づくりにこだわりたい」など、20年後も色あせない自然素材のマイホーム実現が可能です。
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まとめ│そとん壁で20年後の仕上がりも楽しむ家づくり

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塗り壁は「管理が難しいのでは?」とお考えの方も多くいらっしゃいますが、耐候性や耐久性に優れたそとん壁なら、20年・30年後も色あせない状態のいい住まいが保てます。
塗り替え不要のメンテナンス性の高さを活かした、効果的な設計・施工計画で、長期的な管理の手間や費用がかかりにくい外壁仕上げを実現させましょう。
三都の森では、地域特有の湿潤環境や日射条件をふまえたプランニングで、そとん壁の特性を最大限活かした家づくりを提案しています。
ぜひ、20年後も「選んで良かった」と思える新築プランを一緒に検討していきましょう。
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