【京都市の補助金】太陽光・蓄電池利用を促進する「京都再エネクラブ」を解説
「京都市で、太陽光発電設備に関する補助金はありませんか?」
このように聞かれることがあります。
太陽光発電設備は導入することにより、電気代の節約やエコな暮らしの実現など、複数のメリットがあります。
一方で導入するためにまとまった費用が必要になりますので、補助金を活用して初期費用を抑えて家計の負担軽減が可能です。
本記事では、京都市ならではの補助金「京都再エネクラブ」を解説しますので、京都で新築を予定していて太陽光の導入も検討している方はぜひ参考にしてください。
このコラムのポイント |
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目次
京都市の太陽光補助金「京都再エネクラブ」とは?
令和6年、京都市では一般住宅への太陽光発電設備の設置に対する直接的な補助制度はありません。
その代わりに運営されている制度が「京都再エネクラブ」です。
どのような形で補助金が交付され、どうすれば受け取れるのか確認しましょう。
太陽光発電設備・蓄電池設置への補助
京都再エネクラブへの加入で、以下の3つの条件いずれかを達成したとき一定のポイントが付与されます。
(1)太陽光発電+蓄電池で「20万ポイント」
太陽光発電システム(2.0kW以上)と蓄電システム(4.0kW以上)、または太陽光発電システムとV2H充放電設備を設置した場合に、20万ポイントが付与されます。
制度に加入しているお店で1ポイントは1円として利用できますので、20万円分のポイントと同等です。
なお、V2H充放電設備とは、電気自動車に貯めた電気を住宅でも使えるようにするシステムです。
(2)蓄電池またはV2H追加で「10万ポイント」
すでに太陽光発電システムが設置されている住宅に対して、蓄電システムまたはV2H充放電設備を導入する場合は10万ポイント(10万円相当)が付与されます。
(3)CO2排出削減量分のポイント還元
太陽光発電で生み出した環境価値の分だけポイントが付与される仕組みもあります。
環境価値は設置後の住宅における発電量などのデータを元に算定され、平均的な住宅では年間おおむね3,000ポイント(3,000円相当)の付与が見込まれています。
ポイントを利用できるお店は?
京都再エネクラブのポイントは、本制度の活動内容へ賛同する企業で利用可能です。
利用できるポイントは京都再エネクラブの事務局で公表されていますので、加入前に利用できるお店を確認しておきましょう。(令和6年10月時点、44社)
▷引用:京都再エネクラブ さんさんポイントをご利用できる店舗情報
補助金が交付される対象者
ポイントが交付される対象者(京都再エネクラブへ入会する資格がある方)は、以下のいずれかを満たす方です。
- 太陽光発電システムを入会申込日から起算して2年前の日以降に設置した方
- 既存の太陽光発電システムの追加設備として、蓄電システムを入会申込日から起算して2年前の日以降に設置した方
その他加入するための条件が事務局のホームページに記載されていますので、必ず確認しましょう。
申請の受付期間
令和6年分の入会申請の受付期間は、令和6年4月15日から令和7年3月17日までの間です。
なお、申請を断られる可能性がありますので、以下の2点は確認する必要があります。
- 申請は対象設備の設置完了後(事後申請制)
- 予算額の上限に達した時点で受付は終了
特に事後申請である点には注意が必要で、新築と同時に設置する場合は工期が延びたとき受付期間に間に合わなくなる可能性があります。
補助金の申請方法
補助金の申請方法(京都再エネクラブへの入会方法)は、郵送やメールでは受け付けておらず、事務局ホームページから申請することとなります。
詳しくは京都再エネクラブの事務局ホームページをご覧ください。
太陽光発電設置のメリット
補助金を受けても、太陽光発電システムの導入には一定の費用が必要です。
設置費用を用意しても取り付けるべきメリットについて確認しましょう。
自家消費で電気代の支払いを軽減
太陽光発電システムを導入すると、発電した電力を家庭内で消費する「自家消費」が可能になりますので、光熱費を大幅に削減できます。
月々の電気代が抑えられ、特に日中の電力消費が多い家庭では大きな節約効果を期待できます。
蓄電池を併用することで、夜間や雨天時にも自家発電した電力を使用できますので、電力コストのさらなる軽減が図れます。
将来的な電気代の上昇にも対応できる
近年電気代は上昇傾向にあり今後も上昇する可能性もありますが、太陽光発電の導入は電気代上昇の対策となります。
自宅で発電した電力の利用や蓄電池に貯めた電力の利用で光熱費を減らし、結果的に電気代が上昇した際の家計へのダメージを抑えられるからです。
余剰電力は売電して収入に
太陽光発電を導入することで、自家消費しきれない余剰電力は電力会社に売電することができます。
これにより、毎月の電気代を軽減するだけでなく、売電による収入の増加を期待できます。
収入の減少や生活コストのインフレに直面した場合に備えて、売電収入という家計をサポートする副収入を作ることを検討しましょう。
災害による停電時も電気を使える
太陽光発電を導入することで、災害時の停電にも対応できます。
蓄電池があれば、発電した電力を蓄えておき、停電時に使用することが可能です。
非常時に電力を確保できると、ライフラインが途絶えた状況でも家族の安全を保ちやすくなります。
安心して生活を続けられることが、太陽光発電の大きな魅力です。
自宅でエネルギーを生み出してエコ
自宅に太陽光発電を導入することで、家庭でエネルギーを生み出すことが可能です。
この取り組みは、電力会社の電気を節約することにもつながり、エコなライフスタイルを実現できます。
地球環境の保護にもつながりますので、環境保護への意識が高い方にもおすすめです。
太陽光発電を新築時に設置するべき3つの理由
太陽光発電システムは後付けすることもできますが、可能であれば新築のとき建物と一緒に取り付けることをおすすめします。
新築時に設置するべきメリットもありますので確認しましょう。
最適な屋根の形状・向き・勾配にできる
新築時に太陽光発電を設置する最大のメリットは、最適な屋根の向きや勾配に調節できることです。
これにより、太陽光パネルが効率的に日光を受ける屋根の形状にして発電量を最大化できます。
また、屋根の形状に合わせた太陽光パネルの設置は美観にも優れ、将来的なメンテナンス性を高めることにもつながります。
雨漏りのリスクを減らせる
新築時に太陽光発電を設置することで、雨漏りのリスクを減らすこともできます。
太陽光発電システムは台風などのとき破損することを防ぐため、屋根にしっかり固定します。
新築のときパネルを同時に取り付けられれば、雨漏りを防ぐことや屋根の強度を高める工夫を加えられて長期的な安全性が向上します。
設置費用が割安になる
新築時に太陽光発電を設置することで、設置費用を割安にできます。
新築の工事の際、太陽光発電システムと一緒に工事をすることで、足場の設置・撤去の負担を減らせます。
設計や施工の工程も最適化できますので、トータルコストを抑えることが可能です。
京都市で太陽光発電がおすすめの理由
記事の終わりに、京都市だからこそ太陽光発電が勧められる理由がありますので紹介します。
夏・冬、朝・晩の温度差が高い
京都市は夏と冬、朝と晩で温度差が大きく、夏も冬も空調機器の利用が求められます。
太陽光発電を導入することで、電力を自家発電することができ、電気代を気にせずに冷暖房を利用できます。
暑さ、寒さに起因するストレスを感じづらく、熱中症やヒートショックなどによる体調不良も避けられますので、健康な暮らしの実現にも効果を発揮します。
夏場の湿度が高い
京都市は盆地地形であることから、夏場の湿度が高いことも特徴的です。
温度と湿度が高い環境では熱中症になりやすく、適度に冷房を利用することが求められます。
このときも電気代を気にせず冷房を利用できますので、太陽光発電システムや蓄電池があることで、健康で快適な住環境を実現しやすいといえます。
隣家との距離が近い
京都では町家に代表されるように、隣家との距離が近いことも特徴に挙げられます。
隣家との距離が近ければ風通しが悪くなることに加えて窓が向き合うことによるプライバシーの問題もあり、窓を開放しての換気がしづらくなります。
このときも、冷房・暖房を気軽に利用できる、太陽光発電システムのある家は有利といえるでしょう。
まとめ│太陽光発電のある家を補助金で安価に実現
京都市で住宅を建てる場合に利用できる、太陽光と蓄電池に関する補助金について紹介しました。
令和6年、一戸建て住宅で太陽光発電に関する補助金を利用する場合、蓄電池の設置も併用して「京都再エネクラブ」に加入する必要があります。
20万円相当のポイント付与や、新築後もCO2排出削減量に応じたポイントを継続して得られます。
特に夏と冬、朝と夜の温度差が高い京都市では、エアコンの活躍する場面が多くなりますので、太陽光発電システムを積極的に活用することをおすすめします。
同時に、高性能な断熱性を持つ住まいにして、調節した室温を保つ工夫も必要です。
新築のみならず、すでにお住まいの家に設置する場合も対象となりますので、活用を検討している方は三都の森へお気軽にご相談ください。
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