吹き抜けリビングの寒さ対策7選|間取り設計の工夫と暖かい家の成功実例

吹抜けリビングの「寒さ」対策で冬も暖かくておしゃれな家づくり

吹き抜けは「おしゃれで開放的だけど、冬は寒くて後悔するのでは?」とお悩みの方もいらっしゃいます。

特に、ご家族が集まるリビングはいつでも暖かくて快適な空間に仕上げておきたいですよね。

そこで今回は、吹き抜けリビングをつくる際に知っておきたい「寒さ対策」7選を紹介します。

機能性とデザイン性に優れた「吹き抜け」設計のポイントが分かる、三都の森の間取り実例もぜひ参考にしてみてください。

 

このコラムのポイント
  • 吹き抜けの寒さ対策では、高断熱・高気密な家づくりが重要です。
  • 高断熱ガラスや空気循環を促す設備の導入で、暖房効率がいいエコで快適な空間づくりを目指しましょう。
  • デザイン性と機能性を両立させた、京都の吹き抜け間取りの成功実例もチェックしてみましょう。

 

吹き抜けが「寒い」と言われる理由とは?

吹き抜けリビングが「寒い」と言われる理由

>施工事例:京都市左京区|新築|M様邸

吹き抜けのある間取りは開放的でおしゃれですが、「寒さ」が気になるという方も少なくありません。

まずは、吹き抜けが「寒い」と言われる理由を理解して、エコで効果的な対策を検討してみましょう。

 

断熱性・気密性不足の影響

吹き抜けリビングに限らず、家の中で寒さを感じる大きな要因として、住まいの断熱性や気密性の低さが挙げられます。

しかし、近年では多くのハウスメーカーや工務店で高断熱・高気密な家を標準仕様にしているため、ひと昔前のように「吹き抜けは寒い」ということはなくなっています。

ただし、断熱性が十分でない建物や気密性の低い開口がある家では、外気の影響を受けやすく、また暖房で温めた空気も外に逃げやすくなってしまうため、断熱材や窓、サッシ選びには注意が必要です。

 

>関連コラム:【高気密・高断熱の家で後悔する5つの瞬間】"気持ち悪い・必要ない"言われる理由と対策を解説

 

暖房効率の低下

吹き抜けをつくることで、リビングは通常よりも広い空間になるため、一般的なリビング用のエアコンでは暖房効率が大幅に下がる傾向があります。

特に天井が高い住まいの場合、暖房による熱がリビング全体に行き渡らず、寒いエリアが生まれたり、足元が冷えたりする可能性があります。

そのため吹き抜けリビングでは、空間の広さにもよりますがエアコンの対応畳数を1~2ランク以上高めておくのがポイントです。

上下空間に生じる温度差

上下空間をつなぐ吹き抜けでは、暖かくて軽い空気が上に行き、冷たくて重い空気が下に停滞する「コールドドラフト現象」が起こりやすく、リビングが1階の場合は寒さが気になる可能性があります。

吹き抜け空間全体をムラなく暖めるためにも、エアコンの効率を高めるためにも、シーリングファンなどの導入で空気を循環させることが大切です。

 

吹き抜けリビングの寒さ対策7選

吹き抜けリビングが寒くて後悔しないために大切な対策とは?

>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|Bayern-S

開放的でおしゃれな吹き抜けのある家を建てるなら、ご家族の暮らしや間取りに合った適切な「寒さ対策」を知っておくことが大切です。

冬も暖かくて居心地のいい吹き抜けリビングを実現させるために、各対策を組み合わせて断熱効果の高い家づくりを目指しましょう。

 

【吹き抜けリビングが「寒い」と後悔しないための対策】

  1. 高断熱・高気密の家を建てる
  2. 断熱ガラスを選ぶ
  3. 空気が循環する環境づくり
  4. 間取りの広さに合わせたエアコン選び
  5. 補助器具を併用する
  6. 間仕切りやロールスクリーンの検討
  7. リビング階段の位置を見直す

 

①高断熱・高気密な住宅性能

暖かくて快適な吹き抜けリビングをつくるためには、住まい全体の断熱性と気密性を高めることが重要です。

屋根や壁、基礎に高性能な断熱材を採用した高断熱・高気密な家では、冬の暖かさはもちろん夏の涼しさも守られるため、年中冷暖房効率のいい快適な住環境が実現します。

②窓からの冷気をシャットアウト

リビングに大きなガラス窓や吹き抜け窓を設ける場合、外からの冷気を遮断する複層ガラス(ぺアガラス・トリプルガラス)や樹脂サッシを採用するのがおすすめです。

窓などの開口部は、熱の出入りが特に大きい部分で、吹き抜けリビングや住まい全体の断熱性・気密性を高めるためには、高断熱ガラス・サッシの検討が欠かせません。

開口部の断熱(経済産業省資源エネルギー庁)

画像引用:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ住宅」

三都の森では、空気より熱伝導率が低い特性を持つアルゴンガス入りの複層ガラスと、結露を抑える樹脂サッシを組み合わせた「Low-E複層ガラス窓」を標準仕様にしています。

さらに、断熱性や遮光性を高めるカーテンやロールスクリーンの導入で、夏の直射日光や外からの視線も遮る快適な窓辺に仕上がります。

 

>関連コラム:【京都で実現する健康住宅】快適な暮らしに不可欠な2つの要素とは?

 

③効率的に空気を循環させる

吹き抜けの空間では、暖かい空気が天井の方に流れ、冷たい空気が床付近にたまりやすいので、暖房効率を高めるためにも空気を効率的に循環させることが大切です。

シーリングファン

大型の羽根の回転により広範囲の空気が循環できる。

インテリア性も高いため、吹き抜け空間のアクセントにもなる。

 

サーキュレーター:

小型で持ち運びできるため、季節や時間帯に合わせて使う場所を変えられる。

特定の方向に空気を送り、局所的に空気を循環させる。

 

シーリングファンやサーキュレーターの活用は、冬場や夏場のエアコン効率を高めるのに役立つため、結果としてランニングコストの節約にもつながります。

④適切なエアコンの容量選び

リビングに吹き抜けをつくる場合、実際の畳数よりも1~2ランク上の空間対応のエアコンを選ぶのがおすすめです。

例えば、20畳のリビングでは25~30畳用のエアコンを設置することで、安定したパワーが持続でき、故障や電気代のかかり過ぎも防げます。

⑤床暖房や補助暖房器具の併用

吹き抜けで足元が冷えるのが気になる場合は、床暖房を採用するのも1つの方法です。

他にも、足元を暖めるストーブやファンヒーターなどの補助暖房器具を活用すれば、短時間で効率的に部屋が暖まります。

⑥間仕切りや引き戸の設置を検討する

例えば、リビング続きに部屋がある場合は、仕切りや引き戸を設置して、暖める空間の体積を減らす方法もおすすめです。

状況に合わせてフレキシブルに対応できる引き戸なら、季節ごとの使い分けも可能になります。

 

>関連コラム:広いリビングの高性能な間取り実例|20畳以上のおしゃれなレイアウト

 

⑦リビング階段の設計に工夫する

リビング階段は吹き抜けと同様に上下階をつなぐエリアなので、暖房効率を低下させないレイアウトや種類の検討が大切です。

リビング階段の両サイドに壁を設ける場合は、2階に空気が流れないようカーテンやロールスクリーンを間仕切りとして設置する方法もあります。

ただし、リビングの景観や開放感を損なう可能性もあるため、住まいの断熱性や気密性を高めた上で、仕切りの必要性を専門家に相談してみましょう。

 

>関連コラム:吹き抜けリビング階段の魅力と間取りの成功事例|30~40坪の開放的な暮らしの設計ポイント

 

吹き抜け・リビング階段がある間取りの成功実例

三都の森が手掛ける、おしゃれな吹き抜けやリビング階段のある間取り実例を見ながら、快適な空間づくりと「寒さ対策」のポイントを押さえておきましょう。

 

年中快適な「全館空調」の家

断熱等級7「全館空調の家」のおしゃれで快適な吹き抜けリビング

>モデルハウス|【断熱等級7・耐震等級3・全館空調の家】the Class ーザ・クラスー

全館空調システムを導入した住宅では、家全体を均一な温度に保つことができるため、大きな吹き抜けを設けても、暖房効率のいいリビングが実現します。

冬でも快適な温度を維持できる全館空調の家は、開放的な住まいで電気代も抑えられる暮らしをご希望の方におすすめです。

 

>関連コラム:全館空調の家で大切な5つのポイント|ランニングコストを抑えて快適な暮らし

 

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おしゃれな「薪ストーブ」があるリビング

ダイナミックな吹き抜けと薪ストーブがおしゃれなこだわりの空間デザイン

2階からの明るい光が降り注ぐ開放的な吹き抜けリビングの中心に、雰囲気のある薪ストーブを設置した住まいの実例です。

薪ストーブは、風を送って熱を運ぶエアコンの「対流熱」とは違い、遠赤外線によって熱を伝える「輻射熱」を使った暖房器具なので、併用して使うことで効率的にリビングを暖められます。

土間や珪藻土の壁など、自然素材の家と調和する和モダンなインテリアが、暖かみのあるおしゃれな空間を演出します。

薪の補充や煙突の掃除など、手間がかかる部分もありますが、暖房効率やナチュラルな癒しが得られる、贅沢な暮らしが魅力です。

 

>関連コラム:京都らしい土間玄関や土間収納がある間取りの魅力|便利な活用方法7選と注意ポイント

 

暖かい日差しを取り込む「吹き抜け窓」

暖かい光が入る「リビング窓」や「吹き抜け窓」がおしゃれな間取り

>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|光が降り注ぐ吹抜けリビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

吹き抜け部分に大きな窓を設置すれば、自然光をたっぷり取り込める、冬も明るく暖かいリビングが実現します。

高性能な断熱窓を採用することで、外気の影響を最小限に抑え、室内の温度は快適に保たれる、居心地のいいスタイリッシュな空間デザインも楽しめます。

また吹き抜け窓は、外からの視線が入りにくい場所なので、プライバシー性の高い間取りをお考えの方にもおすすめです。

特に平屋の場合は、吹き抜けのあるリビングにハイサイドライトを設けて、プライバシーを保ちながら採光・通風のいい空間に仕上げるのが理想的です。

 

>関連コラム:吹き抜けや勾配天井が開放的な平屋デザイン|採光とプライバシー保護の両立を実現

 

「無垢の木」の温もりに包まれた間取り

無垢の木をふんだんに使った暖かくて心地いい吹き抜けリビング

>施工事例:京都市左京区|新築|M様邸

無垢材や珪藻土などの天然素材をふんだんに使った住まいでは、自然素材ならではの暖かみが住む人の心を癒してくれます。

また無垢素材には、室内の温度や湿度を安定させる調湿効果があるため、乾燥しがちな冬や湿気の多い夏も快適に過ごせます。

冬場でも足元が冷えにくい無垢フローリングは、香りや手触りも優しいので、小さなお子様がいるご家庭にも大人気です。

さらに長く住むほどに愛着が増す無垢材の経年変化も見どころです。

 

>関連コラム:無垢の家はどれくらい長持ち?|30年後の仕上がりと経年変化の魅力

 

まとめ│吹き抜けリビングの「寒さ対策」で暖かく快適な家づくり

自然素材でつくる暖かい吹き抜けリビングがある快適な家

>施工事例:京都市左京区|新築|H様邸

吹き抜けリビングの寒さ対策にお悩みなら、まずは高断熱・高気密な家づくりが得意な住宅会社に相談するのがおすすめです。

こだわりの高品質な断熱材や断熱ガラスを組み合わせたエコな家づくりで、暮らしの快適性はもちろんランニングコストも抑えられる理想の住まいを提供します。

三都の森では、ご家族のライフスタイルや使い勝手に合わせた開放的な間取り、おしゃれな薪ストーブを導入したこだわりのインテリア設計など、専門スタッフが理想の家づくりをサポートします。

ザイン性と機能性を両立させた住まいが体感できる「見学&相談会」も実施していますので、ぜひお気軽にお問合せください。

 

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