注文住宅のおしゃれな外観デザイン実例｜屋根や外壁選びのコツと人気の演出方法を解説
外観デザインは、住まいの第一印象を決める大切な部分です。
注文住宅の外観づくりでは、建物の形状や屋根の種類選びから、外壁材や色の組み合わせまで、意外と多くの決め事があり「何から手をつければいいのか分からない」という方もおられます
そこで今回は、平屋や2階建て、3階建てにおすすめの外観実例を見ながら、ご家族が理想とするスタイルに仕上げるためのコツや演出ポイントなど、外観決めに役立つ情報をお届けします。
京都の景観条例に関わる情報もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
注文住宅の外観を決める要素とは
こだわりの注文住宅を建てるなら、好印象な外観デザインづくりにも力を入れたいですよね。
京都の美しい街並みや自然との調和が楽しめる快適な住まいを実現させるためには、デザイン性と機能性のバランスを考えた外観選びが大切です。
外観にこだわるべき理由
住まいの外観は、そこに住むご家族の満足度だけでなく、お客様や近隣住民からの印象を左右する重要なポイントです。
特に注文住宅の場合は、ご家族のセンスやこだわりが反映されやすく、注目度も高いため、一時的な流行ではなく、長く愛されるデザインを目指すのがおすすめです。
また、伝統的な建築物や歴史的な街並みが残る京都においては、地域の美しい景観を守るための基準が地区ごとに設けられており、外観づくりの際には、条例内容の把握も欠かせません。
人気の外観デザイン
近年では、シンプルモダンやナチュラルモダン、和モダン、北欧風といった日本人の肌に馴染みやすい、落ち着いたトーンの外観デザインが人気です。
シンプルで直線的な平屋や総二階の外観に似合う、モノトーンやツートンカラーの仕上がりや、自然素材の優しい風合いを活かした上品なアクセントは、どんな環境にも調和しやすいのが特徴です。
- 「シンプルモダン」・・・都会的な上品さとすっきりとした高級感がおしゃれな印象
- 「ナチュラルモダン」・・・大自然や伝統的な街並みと調和する温かみのあるデザイン
- 「和モダン」・・・和の意匠性が際立つ、クールな新旧融合スタイル
- 「北欧風」・・・カントリー調の雰囲気とシンプルでかわいらしいアクセントがおしゃれ
注文住宅の形状で変わる外観の印象
建物の形状も、注文住宅の外観に大きな影響を与えるポイントです。
例えば、正方形や長方形などの「四角い家」は、どんなデザインにも仕上げやすく、モダンで落ち着いた印象の住まいをお探しの方におすすめです。
また、自由度の高い間取りや遊び心のあるデザインを楽しみたい方は、L字型やコの字型の建物でオリジナリティを演出するのもいいでしょう。
注文住宅の形状を検討する際には、庭やウッドデッキとのつながりや、外からの見え方にも意識した、間取り設計とのバランスも重要です。
住まい全体の統一感やプライバシー性にもこだわる、トータルコーディネートで完成度の高い外観デザインを目指しましょう。
＞関連コラム：木の家を建てる10のメリットと外観決めのコツ｜デメリットや実例も紹介
屋根や外壁選びのポイント
外観デザインのコンセプトが決まれば、いよいよ住まいの印象を大きく左右する「屋根」や「外壁」選びに進みます。
屋根や外壁の種類、素材選びは、注文住宅の見栄えだけでなく耐久性やメンテナンス性にも影響する重要なポイントです。
京都の景観条例にも注意しながら、環境や気候に合ったデザインに仕上げましょう。
屋根の種類と特徴
屋根の種類には、片流れ、陸屋根、切妻屋根、寄棟屋根、招き屋根、入母屋屋根などがあります。
それぞれの屋根の特徴やデザインをチェックしてみましょう。
「片流れ屋根」
一方向に傾斜をつけたスタイルで「シンプルモダン」や「和モダン」な外観づくりに適したスタイリッシュな屋根形状です。
傾斜の角度によって、外観の印象だけでなく、屋根裏スペースの使い勝手も変わるのが特徴です。
「陸屋根」
モダンな「四角い家」をつくるフラットな形状の屋根です。
屋上スペースを設ける場合や、クールで直線的な外観デザインをつくる場合によく採用されます。
定期的な清掃や排水・防水メンテナンスが必要です。
「切妻屋根」＊
本を開いて伏せたような形で、施工しやすく、勾配によって外観の雰囲気を変えることができます。
ナチュラルモダンや北欧風の注文住宅でよく採用されるシンプルでかわいらしい印象のデザイン。
「寄棟屋根」＊
頂点から傾斜をつけて4方向に広がる形状の屋根です。
バランスのいいシルエットと安定感のあるデザインで、耐久性にも優れています。
「招き屋根」
切妻屋根の勾配接点をずらした「段違い」形状が特徴。
アシンメトリーで変化のある外観をつくるのに適した屋根で、片面の長さを調節すれば「片流れ風」のスタイルも楽しめます。
「入母屋屋根」＊
切妻屋根の上部と寄棟屋根の下部の形状が重なり合う、重厚感のある日本の伝統的な屋根です。
高級感のあるデザインで、日本の大自然や歴史的な街並みと調和する品のある外観に仕上がります。
＊京都の景観条例においては、全ての地区で共通する「屋根」の基準として、「切妻屋根」「寄棟屋根」「入母屋屋根」の採用が定められています。
外壁材の選び方
屋根と同様に京都の景観条例では、外壁に関する共通基準も設けられています。
特に建物面積の大部分を占める外壁は、「素材の色を活かした落ち着いた淡い色調」が求められ、赤やオレンジ、黄、緑などの目立つ色や着色は認められません。
「塗り壁（土壁・漆喰）」
自然素材を使った優しい風合いが特徴で、呼吸する壁として、湿度調整や断熱効果にも優れています。
「焼杉板張り」
腐敗しにくい優れた耐久性と、自然素材の深みある味わいがおしゃれな焼杉板の外壁です。
先人の知恵を活かした高い耐火性にも注目です。
「砂壁状吹き付け」
コテやローラーなどで外壁の表面に立体的な凹凸模様をつける施工で、砂壁の質感と重厚感のある仕上がりが特徴です。
「目地が目立たないタイル張り」
目地の目立たないタイル張りの外壁は、高級感のある仕上がりと誇りや雨水の侵入を防ぐ効果に優れています。
外壁材を選ぶ際には、見た目のデザインだけでなく、素材の耐久性やメンテナンス性にもこだわることが大切です。
＞関連コラム：「塗り壁」外壁の魅力と仕上げ方法の種類｜京都で外観のいい家づくり
【実例】注文住宅でおすすめの外観デザイン5選
注文住宅の外観デザインは、ご家族のライフスタイルやお好みに合わせて選べるのが魅力です。
”三都の森”では、京都の景観条例に合わせた条件で、デザイン性や機能性に優れた注文住宅を提供しています。
ぜひ、タイプの異なる、おしゃれで自由度の高い外観実例を参考にしてみてください。
①安定感のある上品さが人気の「平屋」
水平ラインを強調した安定感のある外観が上品な印象をもたらす平屋の実例。
子育て世帯から老後の生活をお考えの高齢世帯まで、幅広い世代に人気の平屋では、温かみのある外壁や自然素材を活かした高級感のあるアクセントが人気です。
シンプルな形状でありながら、奥深いデザインが求められる京都の平屋づくりでは、素材選びや細やかなこだわりが仕上がりの満足度を高めます。
②シンプルな形状がモダンな「2階建て」
ご家族の成長やライフスタイルの変化に応じて柔軟に対応できる定番の2階建ては、近年人気のモダンスタイルに合わせた「総二階」設計がおすすめです。
シンプルな形状と統一感のある落ち着いた外観デザインが、現代的でありながら、京都の風情ある街並みとも調和します。
建物の規模によっては、「均整が取れている」ことを条件に、長さ60㎝の軒をつくることも可能です。
③まとまりのいい外観に仕上げる「3階建て」
住宅密集地や狭小地で人気の3階建てでは、限られた敷地を最大限に活かすための工夫が必要です。
外観デザインにおいても、住宅の高さがある分、バランスのいい建物形状や外壁の色、素材選びが求められます。
まとまりのいい外観に仕上げるためには、実例のようなツートンカラーで軽やかな色味を上部に配色するのがおすすめです。
④窓・ドアの素材や配置にこだわる
窓やドアの配置や素材選びも、外観デザインにおける重要なポイントになります。
窓の配置は、室内の日当たりや風通しだけでなく、外からの印象やプライバシーにも影響します。
例えば、通りに面した南向きで、大きな窓を設けるのが難しい場合、実例のようなリズミカルに並ぶ小窓の設置やおしゃれなドア選びに工夫してみましょう。
バランスのいい窓デザインや自然素材のドアがアクセントとなり、外からの視線を自然に分散させる効果が得られます。
⑤外構照明でおしゃれな演出を楽しむ
おしゃれな外観デザインにこだわるなら、建物のスタイルを引き立てる外構や照明にも工夫してみましょう。
特に、照明は夜間の印象を大きく変える要素で、注文住宅の外観をモダンに演出したり、外構の植栽をライトアップして高級感のあるムードを醸し出したりします。
風情ある京都の街並みと調和しつつも、ご家族らしさを主張する個性的な外観を楽しむのもいいでしょう。
＞関連コラム：モダンな住宅は京都市の景観に関するルール内でも建てられるの？
＞関連コラム：京都市の景観条例｜内容、デザイン（色彩、高さなど）、該当地域などわかりやすく解説
まとめ│注文住宅の外観デザインは形状・屋根・外壁で決まる
おしゃれな注文住宅の外観デザインづくりでは、建物の形状や屋根の種類、外壁の素材選びと、バランスのいい組み合わせに意識する必要があります。
また、京都で長く快適に暮らせるマイホームを実現させるためには、地域の風土や景観条例に応じた条件の中で、ご家族のこだわりや理想に合うスタイルを追求することが大切です。
そのためには、京都での家づくりに精通したプロの知識や豊富な経験に基づくサポートも欠かせません。
ぜひ、専門家の力も借りながら、ご家族らしいこだわりの家づくりを進めていきましょう。
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著者情報
三都の森（(株)ディー・ファー）
京都市左京区にあります注文住宅・リノベーション専門の工務店「三都の森」です。
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登録・免許
【一級建築士事務所】 京都府（29A）第01709号
【一般建設業許可】 京都府知事（般-30）第37775号
【宅地建物取引業】 京都府知事（3）第12944号
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