洗面所と脱衣所の理想的な間取りを考える｜収納や動線の工夫で使いやすさを追求
洗面所と言えば、脱衣所と兼用になった空間に洗濯機を置いて、デッドスペースに収納を設けるスタイルが定番ではないでしょうか。
しかし近年では、家事効率を考えたランドリールームやおしゃれな造作洗面の人気が高まり、自由な水回り設計も増えてきています。
今回は、そんな洗面所の使い勝手のいいレイアウトや空間デザインについて、実例を交えながら紹介していきます。
ぜひ、ご家族の快適なライフスタイルを実現する、スタイリッシュな間取りアイデアを参考にしてみてください。
| このコラムのポイント |
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目次
洗面所と脱衣所の最適な間取りパターン
まずは、洗面所の間取りタイプや広さ、使い勝手のいい動線について考えてみましょう。
注文住宅では、規格通りにつくるプランとは違う難しさがありますが、一つずつご家族の希望を整理していくことで、理想の暮らしが見えてくるはずです。
洗面所は独立型か一体型かどっち
家族構成やライフスタイルを考えた時、洗面所は、独立型にすべきか、脱衣所やランドリールームと一体型になった間取りにすべきかを検討してみましょう。
独立型は、プライバシーを守りたい方や落ち着いて身支度をしたい方に人気ですが、近年では家事楽や家事シェアを前提にした「家族で使いやすい」間取りが注目されています。
一体型間取りでは、スペースの効率的な活用や無駄な移動の軽減などがメリットとして挙げられます。
家族構成に合わせた広さ選び
洗面所のスタイルが決まれば、次は家族構成に合わせた広さを考えます。
例えば、一般的な3～4人家族で洗面脱衣所としてのスペースを設けるなら、最低でも2畳前後は必要です。
他に洗濯スペースや収納を設ける場合や、ご家族の人数が多い場合は、3畳以上の広さがある方がいいでしょう。
独立型を採用する場合でも、洗面台のある洗面所に1畳ほど、洗濯機のある脱衣所に1.5畳ほどの広さが必要で、一体型の場合2.5～3畳ほどのスペースの中で効率的な配置が自由に選べます。
動線がいい洗面所と脱衣所のレイアウト
洗面所の広さ選びと並行して、快適な生活・洗濯家事動線についても考えてみましょう。
洗面所と脱衣所のレイアウトを決める際には、洗濯機と洗面台の配置によって洗濯や収納の効率、身支度や入浴まわりの利便性が変わることに注意が必要です。
ご家族の日常的な動きや距離感を見直して、便利で使い勝手のいい配置や動線を検討してみましょう。
＞関連コラム：モダンおしゃれな京都の注文住宅実例5選｜設計施工・価格・デザインのいい信頼できる工務店
ランドリールームとしての洗面脱衣所
次に、近年人気のランドリールーム兼用タイプの洗面脱衣所について紹介します。
家事効率を高めるランドリールーム仕様
夫婦共働き家庭が増える中、洗面所・脱衣所・ランドリールームの機能を1か所に集約させた、便利な間取りが人気です。
朝の忙しい時間帯に集中する身支度やお子様のお世話、洗濯家事などを、最小限の移動で進められるため、負担軽減に大きく貢献します。
ランドリールームには、洗面・入浴に必要なアイテムが収納できるスペースの他、洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりする作業台があると便利です。
また、洗濯物を干す折りたたみ式の物干しラックは、ご家族が出入りする朝・夕の時間帯には邪魔にならない位置に上げておける工夫もおすすめです。
コンセントの位置と数で変わる使い勝手
ランドリールームでは、コンセントの位置や数も使い勝手を左右する重要なポイントになってきます。
洗濯機や乾燥機、アイロンなどの電化製品を使用する際、コンセントが近くにないと不便ですし、ご家族が混雑する時間帯では複数のコンセントがないと誰かが困る場合もあります。
湿気対策と換気が大切
ランドリールームをつくる場合、湿気対策と換気がとても重要です。
湿気がこもることによるカビや雑菌の繁殖を抑えるためにも、通気性のいい間取りや採光窓、換気扇のある衛生的な環境づくりを心掛けましょう。
＞関連コラム：家事動線を効率化するランドリールームの間取り事例｜失敗しない設置方法と便利な機能とは
洗面脱衣所の実例で見る収納アイデア
使い勝手のいい洗面所の間取りポイントや、人気のランドリールーム仕様の設計のコツが分かったところで、おしゃれで便利な収納アイデアを実例と合わせて見ていきましょう。
限られたスペースで役立つ収納テクニック
まずは、キッチンから洗面脱衣所までの動線を一直線につなげた家事楽間取りの実例です。
脱衣所の床から天井までの壁面を収納スペースにすることで、洗濯機→物干しスペース→収納までの流れに無駄がなく、入浴に必要なタオルや着替えも十分に収まるスタイルが実現しました。
洗面脱衣所につくる収納としては、片付けや取り出しのしやすさ、通気性の観点から、あえてオープンな壁面収納を採用するのがおすすめです。
使い勝手のいいスッキリ壁面収納
脱衣所側の壁面一帯を収納とランドリースペースにした間取りです。
物干し竿を壁の近くに配置することで、干したままでも邪魔にならない設計がおしゃれです。
ハンガーにかけた状態での収納や干したままでの収納も可能なスタイルなので、洗面脱衣所まわりをすっきりと保ち、ご家族がいつでも広々と使える仕上がりになりました。
ファミリークローゼットを隣接させると便利
洗面脱衣所兼用のランドリールームに、たっぷり収納できるファミリークローゼットを隣接させる間取りもおすすめです。
ランドリールーム内の湿気が気になる場合や収納スペースを分けたい場合に、別でクローゼットを設けて、ご家族の衣類や小物をまとめて整理整頓できるようにします。
ファミリークローゼットを設ける場合、ウォークスルータイプにすることで、別の部屋からの出入りも可能になります。
まとめ│使い勝手のいい洗面所がおしゃれな間取り
洗面脱衣所兼用のランドリールーム間取りは、1か所に複数の目的が集約されるため、広さやレイアウト、空間デザインを考える難易度が高くなりがちです。
そのため、ご家族のライフスタイルや使い勝手を基準に、シンプルで快適な動線を導き出すのがポイントになります。
ぜひ、ご家族のゆとりある暮らしをつくる、おしゃれで便利な間取りづくりは、建築設計のプロならではの知識やアドバイスも参考にしながら進めていきましょう。
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