温熱環境が地域区分にあう京都新築住宅の性能等級は5・6・7

低燃費快適住宅ローメンテ

温熱環境は暮らしの快適性と省エネに繋がります。温熱環境には6つの要素があり、断熱等級や住宅性能評価で暮らしに与える影響の効果の高さを確認できます。そして温熱環境は、気候によって定められている地域区分に合わせることが大切です。

寒暖の差が大きく、都市型気候や盆地気候でもある京都市に合う温熱環境について考えていきましょう。

 

京都の暮らしを快適にするポイント
  • 寒暖の差が大きい京都では温熱環境の調え方が暮らしやすさに直結します。
  • 温熱環境には、気温・湿度・気流・放射・代謝量・着衣量という6つの要素があります。
  • 新築時にはこのうち気温・湿度・気流・放射が調う計画を進めることが大切です。

 

温熱環境に求められる6つの要素

温熱環境が調った住宅のリビング

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快適に暮らせる家に必要な条件の中のひとつに、温熱環境があります。温熱環境とは、季節ごとに変化する温度や湿度などに対して、家の中を過ごしやすくする6つの要素が調えられている環境を指します。

6つの要素のうち、4つは環境による要素、2つは人による要素です。住宅の新築時には、4つの環境による要素を調えることが、快適な家づくりに繋がります。

 4つの環境による要素
気温(室温) 温度計に示される室内の温度です。
湿度 湿度計に示される室内の水蒸気の量です。
気流 空気の流れです。
放射(ふく射) 赤外線で伝わってくる熱です。

気温

室温の感じ方は湿度や2つの人による要素によって変わります。

湿度

湿度は気候によっても変わりますが、内装の素材によっても変わります。また、湿度の変化は、体感温度に影響します。

気流

窓からの風の他に、冷暖房の方法によって気流の流れが変わります。

放射(ふく射)

室内の壁や床、家具などすべての物は、目に見えない波長の長い光である遠赤外線を発生させています。この遠赤外線を伝わって運ばれる輻射熱は、温度の高い方から低い方へ伝わる性質を持っています。

 2つの人による要素
代謝量 人が生産するエネルギーの量です。
着衣量 人が身につけている衣服の量です。

 

代謝量

室内での運動量に応じて、快適に感じる室温が変わってきます。

着衣量

身に着けている衣服の量で体感温度が変わります。

温熱環境を調える為に新築時に備えるべき住宅性能

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住宅の新築時には、温熱環境を調える為に備えなくてはならない性能があります。

少ないエネルギーで室温を調える省エネ性

省エネ基準レベルの断熱性能の住宅での試算例

画像出典:経済産業省 資源エネルギー庁 住宅による省エネ

省エネ性とは、季節に応じた室温を最小限のエネルギーで調えられる性能です。断熱・気密・換気計画・日射遮蔽の4つを適切に組み合わせることで、快適な温熱環境が調います。

省エネ性の目安には断熱等性能等級と、住宅性能表示制度が挙げられます。

断熱性とは、外気と接している部分から住宅に出入りする熱を抑える性能です。現在は断熱性の高さ別に1~7に等級が定められています。

現在の建築基準法には断熱性への義務はありませんが、2025年以降は新築住宅に対して断熱性能等級4以上が求められるようになる予定です。従って、今後の新築住宅には、4~7の等級に当たる断熱性能が求められます。

断熱性能等級は、UA値(外皮から出入りする熱の量)と、ηAC値(夏の日射遮蔽率)の2つに対して基準値が定められています。

さらに、UA値とηAC値は、8つの地域区分によって異なる基準が定められています。京都市は地域区分6にあたりますので、地域区分6に求められるUA値とηAC値を確認しておきましょう。

 京都市に求められる断熱等性能等級 UA値とηAC値
断熱等性能等級 UA値(外皮平均熱貫流率 ηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)
7 0.26 W/(㎡・K) 2.8
6 0.46 W/(㎡・K) 2.8
5 0.60 W/(㎡・K) 2.8
4 0.87 W/(㎡・K) 2.8

湿度を調える内装素材シラス壁

シラス壁のリビング

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湿度は室内環境と体感温度の2つに影響します。適切な湿度に調えられていることが、快適な暮らしを生み出します。湿度が高くなると体感温度も上がり、せっかくエアコンで涼しくなっている室内でも蒸暑く感じます。

その結果、快適性が損なわれ、涼しさを感じる為設定温度を下げるので、エネルギーの無駄遣いをして省エネ性は低下してしまいます。盆地気候で高温多湿になりやすい京都では、このような状況になることが多いので、調湿性は貴重な役割をします。

一方、冬は乾燥して湿度が下がり、暖かい室内でも肌寒さを感じます。京都市では都市型気候になっていることから、以前ほどの冷え込みはなくなったと言われていますが、それでも朝晩の冷え込みは厳しいです。乾燥を抑えることができると、暖まった室内の温度をそのまま感じとれるようになります。

このような環境になることを考えると、京都市の住宅が新築時にしておくべきことは、優れた調湿性を持つ内装素材を選ぶことです。

無垢材、塗り壁、畳、紙などの自然素材は、高さの違いはありますが、どの素材も調湿性を備えています。特に、塗り壁の中でもシラス壁は非常に優れた内装素材です。

シラス壁とは、マグマが岩石となる前に粉末となった土から生まれた材料を使った塗り壁で、調湿機能と消臭機能を備え、美しい質感を持つ耐久性の高い素材です。

有害な化学物質を揮発する心配が皆無であることに加え、高湿によるカビやダニの発生を抑えられるので、家族の健康にも貢献します。

きれいな空気と暖かさ涼しさを家中に循環させる全館空調システム

京都市左京区|新築|K様邸

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家の中の空気を循環させる方法には自然換気と機械換気があり、家の中の温度を調える方法にはエアコンによる冷暖房や床暖房があります。そして全館空調は、機械換気によってきれいになった空気を冬は暖め、夏は冷やして家中に快適な気流を生む空調の方法です。

自然換気は、窓や隙間から出入りする空気ですが、省エネ性を高める為、気密性も並行して高められていますので、近年は隙間から出入りする空気はありません。また、窓からの自然換気は気候によってできる時期が限定されています。

その為省エネ性の高い住宅では、窓を開けなくてもきれいな空気に入れ替えられるように、機械換気が備えられています。この機械換気と組み合わせて、新築時に備えたい冷暖房の方法が全館空調システムです。

温熱環境を損なう要素の一つとして、エアコンによる気流の不快さがあります。暖房時には熱風が顔に当たり足元は冷える、冷房時には風が直接体に当たり、気化熱が奪われ交感神経のバランスが崩れるといった状況になってしまうことが少なくありません。

一方、全館空調システムとエアコンの組み合わせや、空気を循環させる間取りであれば、このエアコンによる弊害が解決され、家中に暖かさ、涼しさが届きます。

温熱環境の調った住宅での暮らし

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断熱性と気密性、日射遮蔽、調湿、循環する空気の組み合わせで、住宅が備えるべき温熱環境の4つの要素が調います。それでは、温熱環境が調った住宅では、具体的にどのような暮らしができるのでしょうか?

家の中のどの場所にも温度差がない

高い断熱性と気密性がある家は魔法瓶のような状態になります。その家の中を冬は暖かさ、夏は涼しさが循環するので、暑い場所や寒い場所がなくなります。

どの時間帯にも温度差が生まれない

全館空調システムは、一台のエアコンを少ないエネルギーで24時間稼働して家中を快適な室温にします。その為、冷暖房をしている時間帯と、していない時間帯の温度差が生まれず、常に適切な室温が維持されます。

きれいな空気が維持される

湿度が高くなり過ぎたり、乾燥しすぎたりすることがありません。湿度が高くなるとカビやダニが発生し、空気中にカビの胞子やダニの死骸が舞い散り、家族にアレルギー発症のリスクが生まれます。

乾燥しすぎると粘膜や肌に炎症がおこり、風邪をひきやすくなったり、肌荒れになったりします。湿度が適切に調えられている家では、そのような不安がありません。

住宅の新築時には、間取りやデザインなどに夢が拡がりますが、同時に温熱環境についてもしっかりと計画を進めることが大切です。温熱環境は快適さと家族の健康、さらには住宅の健康にも影響を与えます。

快適な室内環境の家を建てたいとお考えの際には、お気軽にご相談ください。快適さと高いデザイン性を備えたプランをご提案いたします。

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