無垢床は10年後どうなる?適切なメンテナンスと劣化対策|30年後の経年変化を楽しむコツ
無垢床の優しい手触りと爽やかな香りが、この上なく魅力的な自然素材の住まい。
無垢フローリングの真新しい表情が、暮らしと共に味わい深く変化する様は、本物志向の家づくりをお考えの方からとても好評です。
今回は、無垢床を選ぶ際に知っておきたい、無垢素材特有の経年変化や適切なメンテナンス方法について解説します。
「無垢床の10年後、20年後…の変化は?」「どんな樹種を選ぶべき?」など、気になる情報を、おしゃれな実例とともに紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
このコラムのポイント |
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目次
無垢床の10年後とその後の変化
無垢床は、1本の木から切り出した板を1枚1枚並べて完成させたフローリング仕上げです。
混じりけのない無垢材は、合板を複層貼り合わせてつくる複合材と比べて、実際に歩いた時の感覚や肌に触れた時の感触が違い、湿度の高い夏場や乾燥が気になる冬場は、特にその違いが実感できます。
まずは、そんな無垢フローリングの自然素材ならではの経年変化について押さえておきましょう。
無垢床10年後の変化
無垢床は選ぶ樹種にもよりますが、杉やヒノキの場合、新築時は白っぽい表情をしているのが特徴です。
その後数年から10年が経過すると、木肌は使い込まれた痕跡を帯び始めます。
日常生活の中で生じたキズやシミとともに、木目が浮かび上がるような深みとツヤが美しい仕上がりを見せてくれます。
キズやシミが付くのを抑えるためには、木の質感を損なわない自然塗料のオイル塗料や蜜蝋ワックスを使って、定期的にお手入れするのがおすすめです。
無垢床20年後と30年後の経年変化
20年から30年が経過すると、さらに無垢床のより深い木目や濃い色味と、長年の暮らしぶりが分かるキズやシミが増え、独特のあたたかい味わいが楽しめます。
歴史が刻まれた豊かな経年美とともに経年劣化も目立つようになるため、適切なメンテナンスが必要です。
経年変化の魅力を楽しむ暮らし
無垢材の経年変化は、フローリングの個性を際立たせ、住まい全体の風格を高めます。
しかし、自然素材ならではの特徴として、反りや割れを味わいとして楽しめるかどうかがポイントになってきます。
ご家族が刻む暮らしのキズやシミも簡単に拭き取れないからこそ価値があります。
経年変化によって生まれる深い味わいは、無垢床のメリットとデメリットをよく理解してこそ、分かる魅力なのです。
>関連コラム:無垢の家はどれくらい長持ち?|30年後の仕上がりと経年変化の魅力
無垢床のメリットとデメリット
それでは、無垢床のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
無垢床のメリット
・天然木の高い保温性・断熱性
・優れた調湿性で快適な環境を維持
・家族に優しいクッション性のある素材
・メンテナンス性に優れ、キズや凹みも馴染みやすい
無垢床の最大のメリットは、天然の木材から生まれる、自然の心地良さと美しさです。
無垢床は1枚板の天然木を使っているため、木の風合いや温かみ、香りには特別な価値があります。
また経年変化による深い味わいは、長年の暮らしを物語る、ご家族らしさを実感させてくれます。
無垢床のデメリット
・湿度変化により木材が変形する
・柔らかい樹種は傷や凹みが付きやすい
・比較的高価なので、バランスのいい予算設計が大切
無垢床は、天然の木材をつかったフローリングなので、素材の特性に合わせたお手入れや定期的なメンテナンスが必要です。
無垢床の乾燥やキズ、シミに対しては、オイル・ワックス塗装を予防的にしておくことで修復しやすくなります。
また無垢床を選ぶ場合は、一般的に材料費や建築費が高い傾向にあることも押さえておきましょう。
無垢床で後悔しないためのポイント
無垢床を選ぶ時は、お好みのデザインに仕上がる素材選びはもちろん、木材の特性に合った使い分けで、樹種の種類や、どの場所・どの範囲で使うのかなどを決めていきます。
無垢のフローリング選びで失敗しないためには、自然素材を扱う家づくりに特化したハウスメーカーや工務店、設計士、建築士などと事前に打ち合わせを重ね、建築技術や素材選びに長けたプロのアドバイスや意見をもらって、適切なプランを立てていくことが大切です。
>関連コラム:無垢の家はどんな暮らしに向いている?後悔の理由と失敗しないための対策を詳しく解説
無垢床のおすすめメンテナンス方法
無垢床は、適切なお手入れやメンテナンスにより、長く素材の美しさが保たれます。
無垢床のシミやキズの取り扱い
無垢床にできたキズやシミは、早めに対処するのがポイントです。
キズができた場合は、オイルやワックスを柔らかい布に付けて磨きます。
シミの場合は、木材専用のクリーナーや薄めた中性洗剤で優しく拭き取ります。
無垢床の掃除と汚れ対策
無垢材はキズが付きやすい素材なので、柔らかいモップやクリーナーを使った掃除で、こまめに砂やゴミを取り除くようにしましょう。
無垢材の日焼けや乾燥に対するメンテナンス
紫外線による日焼けや乾燥から床を守るためには、直射日光を遮断するカーテンやブラインドを活用するのもおすすめです。
加湿器を使った湿度調節や定期的な塗装メンテナンスで無垢床の表面をケア・保護しておくと、フローリングをきれいな状態で長持ちさせることにつながります。
>関連コラム:自然素材の家のおしゃれな経年変化|劣化との違い、手入れや耐久性、素材別の特徴を解説
無垢床の種類と経年変化を楽しむ方法
フローリングの種類や樹種の違いによって、経年変化の特徴やメンテナンス方法も変わってきます。
無垢材の床と複合材の床の違い
無垢材の床は、1枚1枚天然木を使用するため、木目や風合いが豊かで、経年変化も楽しめます。
一方、複合材の床は薄い合板を何層も貼り合わせた素材を使用するため、安価ですが無垢床のような肌触りやあたたかみは感じられません。
無垢床は、化学物質を使わない自然素材のフローリングなので、ご家族が安心して暮らすための「シックハウス対策」にも有効です。
参考:国土交通省|建築基準法に基づくシックハウス対策について
杉やヒノキ、オーク材など樹種の違い
無垢床の樹種を選ぶ際は、お好みの仕上がりや用途に合わせた使い分けがポイントになります。
例えば、「針葉樹」に分類される杉やヒノキ、パインは、あたたかみのある柔らかい質感と節のある独特な木目が特徴で、ナチュラルな雰囲気の空間づくりに適しています。
また「広葉樹」に分類されるオーク(ナラ)やクリ、ウォールナットは、衝撃に強く耐久性に優れた木材です。木目が細かくくっきりとしているので、落ち着いた雰囲気を演出するのにおすすめです。
>関連コラム:注文住宅の内装選びで失敗しない上質な演出方法|無垢の家で高級感のある仕上がり
まとめ│暮らしとともに変化する魅力的な無垢床の家
無垢床の10年後、20年・30年後の経年変化の特徴や魅力をはじめ、無垢床を選ぶメリットとデメリットを押さえた、適切なお手入れやメンテナンス方法について解説してきました。
無垢フローリングは、天然の優しい香りや柔らかな肌触りだけでなく、耐久性やメンテナンス性にも優れた良質な素材です。
暮らしとともに変化する無垢床の魅力をぜひお楽しみください。
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