土地50坪で3台分の駐車場は確保できる?土地形状や道路事情に合わせたレイアウト例を紹介

土地50坪で3台分の駐車場は確保できる?土地形状や道路事情に合わせたレイアウト

車3台駐車できる家を建てるなら、50坪前後の土地がおすすめです。

車の大きさや駐車場のレイアウト、動線によっても必要なスペースは異なりますが、普通車3台を並列で駐車する場合、約13~14坪の面積を確保するのが目安です。

今回は、50坪の土地で3台分の駐車場を設ける場合のレイアウト例や工夫ポイントを参考にしながら、おしゃれで快適な家づくりの方法を解説していきます。

土地条件に応じた設計のコツも分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

このコラムのポイント
  • 土地50坪の場合、土地条件にもよりますが、普通車3台分の駐車スペースが確保できます。
  • 並列+縦列などレイアウトの工夫次第で、ゆとりある通路幅や庭付きプランも実現します。
  • ご家族の利便性や将来性を考えた柔軟な駐車場設計で、長く愛せる理想の家をデザインしましょう。

 

50坪の土地に車3台分の駐車スペースは確保できる?

50坪の土地に車3台分の駐車スペースは確保できる?

>施工事例:京都市左京区|アウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

土地の広さを決める際は、建物だけでなく、あらかじめ駐車場に必要な面積も把握しておくことが大切です。

 

車3台分を駐車するために必要な面積とは

駐車場の面積を考える際は、国土交通省の「駐車場設計・施工指針について」をもとに目安を立てるのがおすすめです。

1台(長さ×幅員) 3台並列(長さ×幅員)
軽自動車 約2.18坪(3.6×2.0m) 約6.5坪(3.6×6.0m)
小型乗用車 約3.48坪(5.0×2.3m) 約10.4坪(5.0×6.9m)
普通乗用車 約4.5坪(6.0×2.5m) 約13.6坪(6.0×7.5m)

普通車で3台並列の場合、13~14坪の広さが必要ですが、実際には以下のような通路スペースの確保もあわせて検討しておきましょう。

  • 1人が通るのに必要な通路幅:約90cm
  • 自転車で通るのに必要な通路幅:約1.5m
  • 2人がすれ違うのに必要な通路幅:約1.8m

 

駐車場のレイアウトで変わる使い勝手

道路の向きや間口の広さによって、3台分の駐車場に適したレイアウトも変わってきます。

配置パターンの特徴

  • 並列配置:出し入れがしやすい
  • 縦列配置:細長い敷地や旗竿地など京都に多い土地形状にも対応しやすい

 

土地や建物の形状によっては、並列と縦列を組み合わせたレイアウトが理想的な場合もあります。

また、車だけでなく自転車やバイクを置く場合は、動線をふくめたスペースの確保が必要です。

建ぺい率・容積率の確認も大切

建ぺい率は、敷地面積に対する「建築面積」の割合で、容積率は、敷地面積に対する「延床面積」の割合を示します。

これらの制限内で車3台分の駐車スペースを確保するためには、建物の大きさや土地の使い方を調整する必要があります。

例えば、50坪の土地の建ぺい率が40%の場合、建築面積は20坪となり、駐車場などの外構に使える面積は30坪です。

なお、1階にビルトインガレージを設ける場合、延床面積の5分の1までを上限に容積率の計算に含めない緩和措置の対象となる可能性があり、一般的な家の延床面積よりも広い間取りが実現します。

例えば、延床面積が60坪(約200㎡)の場合、5分の1にあたる床面積40㎡の範囲内でビルトインガレージは容積率に含まれない計算です。

>関連コラム:家づくりの流れと期間 何から始める?工務店選びと土地探しのタイミングはいつ?

 

【京都の土地情報別】3台分の駐車場におすすめのレイアウト

3台分の駐車場にちょうどいいレイアウトのパターン

>施工事例:京都市左京区|新築|T様邸

ここでは、三都の森の【土地情報】をもとに、京都特有の土地形状や道路幅に合わせた、駐車場レイアウトのおすすめポイントをご紹介します。

 

南向き道路の敷地|採光と自由なレイアウトが両立

中町公園北【建築条件付土地】

>中町公園北【建築条件付土地】

南側と東側が道路に面した約56坪の土地。

日当たりの良さを最大限に活かした間取りや駐車スペースが確保できる好条件な土地のため、南側に2台ご家族用の車を並列させ、東側に来客用1台分の駐車場をつくるのも可能です。

玄関と駐車スペースを近づければ、買い物後の帰宅動線もスムーズになります。

旗竿地などの変形地|縦列配置でプライバシー性と効率性を確保

北池田町 【建築条件付】

>北池田町 【建築条件付】

旗竿地などの細長い敷地では、アプローチと駐車場を兼ねた設計がおすすめです。

車を縦列に駐車すれば、限られた敷地の有効活用もでき、駐車場と建物、庭の広さバランスも整いやすくなります。

また、旗竿地やL字型の土地は、主要な道路や近隣住宅からの視線を遮りやすく、プライバシー性の高さからも評価されています。

北向き整形地|庭付き3台駐車場の実現

Gardens Village京都岩倉三宅 E号地【建築条件付土地】

>Gardens Village京都岩倉三宅 E号地【建築条件付土地】

北東側の道路に接する整形地では、建物を敷地の奥に建築し、前面を車3台分の並列駐車場にするプランや並列・縦列を組み合わせた自由なレイアウトが実現します。

建物前面の並列駐車は、出し入れが楽で、道路から居住空間への視線が遠ざけられるのもポイントです。

庭付き駐車スペースも検討できる約51坪の土地なので、外構デザインにもこだわれば、利便性だけでなく外観もおしゃれな住まいが実現します。

 

50坪の土地で駐車場3台分確保する場合の注意ポイント

50坪の土地で駐車場3台分確保する場合の注意ポイント

>施工事例:京都市左京区|新築|K様邸

50坪の土地で使い勝手が良くおしゃれな、3台分の駐車スペースを確保するために押さえておきたい注意ポイントも見ておきましょう。

 

乗り降りルートと生活動線をつなぐ配置

駐車スペースを確保する際は、生活動線・来客動線に合わせたレイアウトの検討が必要です。

特に日常的に通勤やお子様の送迎、買い物に使うメインの車の位置は、玄関や勝手口に直接つながる短い動線を意識した配置がおすすめです。

また、雨の日や夜間でも安全に移動できる屋根付きのカーポートやスロープの設置も必要に応じて検討しておきましょう。

平面的な駐車スペースが限られる場合の工夫

京都の風致地区では、立体駐車場などの構造物が景観条例によって制限されているケースがあります。

そのため、限られた広さの土地で3台分の駐車スペースを適切に確保するためには、駐車場と建物、庭などの面積バランスを考えた設計が欠かせません。

敷地の建ぺい率や容積率によって、3台分の駐車場の確保が難しい場合は、容積率に含まれない範囲でのビルトインガレージ活用もおすすめです。

ただし、具体的な条例や計算方法については、地域の土地特性に詳しい専門家に相談するのが理想的です。

>関連コラム:京都市の風致地区に建てる住宅の建ぺい率や緩和条件は第2種、第3種などの地域によってかわる

>関連コラム:京都市の風致地区|条例の概要、風致地区はどこなのか、住宅建築時の申請内容など解説

駐車場と外構デザインをトータル設計

駐車場の利便性や安全性は、外構計画によって大きく変動します。

3台分のレイアウトや広さ、門柱・塀の位置、高さなど、車の出入りや切り返しのしやすさに影響する部分があれば日々のストレスとなってしまいます。

特に3台分のスペースが必要な場合は、車を使うご家族それぞれのライフスタイルに応じた細やかな調査・設計が必要です。

三都の森では、まず「土地」を正しく理解することから、お客様の大切な家づくりを始めます。

接道状況や周囲の建物の配置、隣家や裏側の家の高さ、窓の位置はもちろん、季節ごとの日当たりや風通し、視線の抜け方など、敷地のポテンシャルが生きる最高の設計を提案しています。

▶三都の森の「プランニング」はこちら

 

 

土地50坪×駐車場3台を叶える自由な間取りプラン

最後に、三都の森が手掛けた注文住宅の中から、50坪前後の土地で3台分の駐車場が確保できる住まいの外観実例をご紹介します。

土地の形状や接道条件、ご家族の暮らしに合わせたプラン選びの参考にしてみてください。

 

3台の駐車スペースと庭付きの平屋プラン

3台の駐車スペースと庭付きの平屋プラン

>三都の森の「平屋」はこちら

ご家族のプライバシーを守るため、中庭やLDKは敷地の奥側に配置し、出入りが便利な建物前面にご家族と来客用の駐車スペースをレイアウトした実例です。

駐車場から直接、玄関や中庭に向かえる便利な動線を確保することで、日当たりも風通しもいい利便性の高い外構に仕上げました。

ビルトインガレージが便利な2階建てプラン

ビルトインガレージが便利な2階建てプラン

>「低燃費・快適住宅・ローメンテ」の自然素材注文住宅 モデルハウス Bayern-S(京都市)

土地活用や雨の日、夜間に便利なビルトインガレージのある外観実例です。

ガレージ前の屋根付きスペースにも駐車できるので、ご家族の快適な乗り降り、来客時のフレキシブルな対応も可能になります。

駐車スペースを玄関につなげることで、重たい荷物がある買い物後や小さなお子様を連れた外出・帰宅の際も、ダイレクトに行きたいところへ移動できる動線が実現しました。

将来的にも「固定されない」自由な駐車スペース

将来的にも「固定されない」自由な駐車スペース

>施工事例:京都市左京区|新築|M様邸

駐車場は「固定」ではなく、ご家族のライフステージに応じて変化できる設計であることが理想的です。

子育て・共働きで来客も多い時期は3台分の駐車場が必要であっても、お子様の独立後は不要なスペースとなってしまう可能性があります。

そのため、複数台分の駐車場をお考えの際は、将来は車1~2台になることも想定した空きスペースの活用方法も視野に入れたデザインの検討がおすすめです。

例えば、バックヤードとつながるアウトドア・家庭菜園スペースや収納、ワークスペースのための増改築など、将来的な活用方法を意識しておくのもポイントです。

>関連コラム:新築でやっておけばよかったこと12選|後悔しない間取り・設備・外構・性能選びのポイント

 

まとめ│土地50坪で駐車場3台分確保できる広々プラン

土地50坪で駐車場3台分確保できる広々プランの家づくり

>「低燃費・快適住宅・ローメンテ」の自然素材注文住宅 モデルハウス Bayern-Xグレード(京都市)

50坪の土地は、並列や縦列を組み合わせた配置で、車3台分の駐車場を確保するのにちょうどいい広さです。

車の大きさやレイアウト次第では、便利な動線や庭の確保も可能になります。

ただし、おしゃれで機能的な駐車スペースを実現するためには、土地の形状や条例など、地域特有の条件に詳しい専門家との細やかな調整が必要です。

三都の森では、京都の土地条件や法規制を熟知したスタッフが、ご家族の暮らしや希望を丁寧にヒアリングし、理想の暮らしを叶えるための土地探しからサポートしています。

敷地のポテンシャルを活かした綿密かつオリジナリティあふれる提案もしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

京都市での注文住宅は地元に強い工務店で!

京都市での注文住宅は地元に強い工務店

京都市に住宅を新築する際には、全国どの地域にもある都市計画法の他に、京都独自の景観に対する基準を踏まえて家づくりを進めなくてはなりません。その為、京都市の景観条例を熟知している地元の工務店での家づくりが安心です。

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三都の森((株)ディー・ファー)

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