そとん壁の美観を保つための汚れ対策|後悔しない仕上げ方と施工ポイントも解説

そとん壁の美観を保つための施工ポイントと 汚れ対策

そとん壁は、人にも環境にも優しい100%自然素材の外壁材です。

紫外線や風雨にも強く、退色・劣化が起こりにくい天然セラミック素材の「シラス」を原料とした外装仕上げ材ですが、「汚れの付き方」や「メンテナンス方法」を心配される方もいらっしゃいます。

そこで今回は、一般的なサイディングなどの工業化製品とは異なる性能や構造を持つ、そとん壁の汚れの特徴や適切な洗浄方法について解説していきます。

そとん壁だけの高い防水性・透湿機能の仕組みも紹介しますので、自然素材の特性を活かした本格的な家づくりをお考えの方はぜひ参考にしてください。

 

このコラムのポイント
  • そとん壁は、色あせや劣化が起こりにくい高耐候性・耐久性を備えていますが、汚れが発生した場合は適切に掃除することが大切です。
  • 汚れ方に合わせたメンテナンス方法により、そとん壁ならではの見栄えや性能が長く保てます。
  • そとん壁の仕上げ方を工夫すれば、汚れの付き方や目立ち方も抑えやすくなります。

 

そとん壁の素材特性と「汚れ」の原因

そとん壁の素材特性と「汚れ」の要因

〈関連ページ〉京都市左京区 | 光が降り注ぐ吹抜リビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

そとん壁は、無機質の天然セラミック素材で構成された外壁材なので、厳しい自然環境の中でも高い耐候性・耐久性を維持します。

しかし、雨水や土埃、排気ガスの粉じんなどが壁表面の凹凸に付着し、年月の経過とともに蓄積され「汚れ」として現れることがあります。

まずは、そとん壁の素材特性と汚れが生じるメカニズムを見ていきましょう。

 

そとん壁の素材と構造について

そとん壁は、2万5千年前に現在の鹿児島湾北部を火口とする、姶良カルデラ」の大噴火によって発生した火砕流が冷えて堆積した「シラス」を主原料とした、100%自然素材の外装仕上げ材です。

マグマの超高温で焼成された高純度な無機質セラミック物質であるシラスは、人工ではつくれない多孔質な微粒子で、火山による他の噴出物とは似て非なる特性を持っています。

このシラスの性能を活かしたそとん壁は、色あせや劣化がほとんど起こらず、優れた防水性と透湿効果により長寿命な家づくりを可能にします。

〈参考〉高千穂シラス|シラスを知る

雨だれ・埃・微粒子が付きやすい条件

そとん壁は、高い耐候性と耐久性を備えた無機質な素材のため、劣化やカビが発生しづらく、塗り替えなどのメンテナンスも基本的には不要な外壁材です。

また、静電気などによる埃や粉じんの吸着も起こりにくく、一般的な工業化製品の外壁に見られる、汚染物質を含んだ雨水による筋汚れや凹凸部分にたまった汚れも、雨でセルフクリーニングできるのが魅力です。

しかし、均一に雨が当たりにくい窓・サッシの下や換気フードの下などは、雨だれ(筋状の汚れ)が残りやすい場合があります。

また、建物の形状によっては雨水で汚れが集中しやすいエリアや水切れが悪い場所では、空気中の埃や微粒子が付着しやすくなります。

カビ・藻が発生する環境的な要因

そとん壁は、汚れにも強いメンテナンスフリーな外壁材ですが、どんな条件下でも汚れが発生しないというわけではありません。

交通量が多い道路沿いの家や湿気がたまりやすい環境では、空気中の埃や粉じんが壁面に付着することによるくすみや、カビや藻が発生する場合があります。

例えば、無機質素材のシラスはカビの養分にならないため、繁殖リスクは抑えられますが、外壁の凹凸部分にたまった有機質汚れからカビや藻が広がる可能性があるため注意が必要です。

特に、雨水が当たりやすい箇所や日当たり・風通しが悪い場所、植物などが密集して湿気がたまりやすいエリアでは、そとん壁の透湿機能が上手く働かず、黒ずみが目立つケースもあります。

排気口まわりの黒ずみ・油分汚れ

キッチンの排気口まわりは、油分を含む空気や湿気により、ベタつきや黒ずみが外壁表面に付着しやすい部分です。

特に、白系や淡い色の外壁を選ぶ場合は、汚れが目立ちやすく、長く放置してしまうと洗浄にも時間がかかってしまいます。

将来的なメンテナンスの負担を軽減するためには、設計段階から、掃除やお手入れのしやすさを考慮した排気口の位置を検討しておくことが大切です。

〈関連ページ〉「そとん壁」の外壁で後悔しない方法|耐久性や調湿性の高さを活かした自然素材の注文住宅

〈関連ページ〉そとん壁の耐久性と20年後の経年変化は?後悔しないための施工・メンテナンス方法をチェック

 

そとん壁の「汚れ」を落とす方法

そとん壁の「汚れ」を落とす方法

〈関連ページ〉京都市左京区|新築|S様邸

続いて、そとん壁に付いた汚れを落とす方法について解説します。

 

雨だれ・土埃汚れの洗浄方法

軽度の雨だれや土埃などによるくすみは、柔らかいブラシやスポンジを使った水洗いで除去できます。

土汚れを含む窓・サッシからの雨だれは、ホースでの水洗い&ブラッシングに加え、専用の洗浄剤を塗布してから家庭用高圧洗浄機を使って洗浄する方法が、シラス壁の製造元である「高千穂シラス」から紹介されています。

〈参考〉高千穂シラス|スタッフブログ

表面を強くこすり過ぎないのがポイントで、家庭用高圧洗浄機を使う場合も圧力を調節して外壁表面を傷めないようにしましょう。

まずは、目立たない場所の汚れを部分的に試してみるのがおすすめです。

カビや藻を落とす方法と防ぎ方

カビや藻が発生した場合も、まずは雨だれ・土埃汚れと同様に水洗い&ブラッシングによる清掃が一般的です。

汚れの程度によって洗浄剤や家庭用高圧洗浄機を使う方法もありますが、外壁表面を傷めないよう注意しましょう。

また汚れが頑固な場合は、ハイターなどの塩素系漂白剤を局所的に使用する方法もありますが、薬剤を使う場合はそとん壁に適した希釈濃度や取り扱い方を、施工業者や製造元に確認しておくのが理想的です。

また、再発防止のためには周辺の植栽を剪定して日当たり・風通しを改善する他、雨水や湿気がたまらないよう排水経路の見直しを検討しましょう。

排気口まわりの汚れ落としと対策

キッチンの排気口まわりの黒ずみや油汚れは、水洗いだけでは落ちにくいことがあるため、中性洗剤を薄めて塗布し、汚れを浮かせてから水で流す方法が一般的です。

ただし、薬剤によっては外壁の変色や劣化の原因となる場合があるため、目立たない場所で試してから使用するのがおすすめです。

また、排気口や周辺に付着した汚れを雑巾などで拭き取るといった早めのお手入れで、汚れの拡散を防ぎましょう。

〈関連ページ〉そとん壁外壁のメリット・デメリット|ガルバリウムやサイディング、漆喰との性能・デザイン比較

 

そとん壁の耐久性とメンテナンス性を整理

そとん壁の耐久性とメンテナンス性

〈関連ページ〉「三都の森」で開催中のイベントはこちら

そとん壁の「汚れ」に関するお手入れ方法を紹介してきましたが、ここで一度シラス素材の耐久性とメンテナンス性を整理しておきましょう。

長く美観が保てる外壁選びでは、汚れにくさも大切ですが、劣化に強い素材・構造選びが重要になります。

 

壁表面の汚れは性能の劣化とは異なる

土埃や排気ガスの粉じんなど、外壁の表面に付着した汚れは、直接外壁の耐久性を下げるものではありません

しかし、くすみが目立ちだしたり、水の乾きが遅くなったと感じたら、美観を保つためのお手入れが必要です。

なお、カビや藻が発生しやすい状態を放置していたり、ひび割れ部分に雨水の侵入や汚れの蓄積がある場合は、外壁の性能劣化につながる可能性があるため、適切な清掃や早めの補修が欠かせません。

防水性と透湿性で外壁の耐久性を守る

そとん壁は、下地面および壁内に留まる湿気を逃したり、壁体内結露の発生を抑えるシラスの多孔質構造により、長く良好な外壁の状態を維持します。

また、外壁にしみ込んだ雨水は、すき間が細かい「下塗り材」には流れ込まず、重力で下方向に引っ張られながら、すき間が大きく抵抗が少ない「上塗り材」の表面に流れ出す構造です。

この、驚異的な防水性と透湿機能により、一般的な工業化製品よりも優れた耐候性や耐久性、防汚性を保ちます。

塗り替え不要のメンテナンス性が魅力

そとん壁は、2層構造(下塗り材+上塗り材)仕上げで、完全防水+透湿機能を実現するため、外壁表面の防水加工はもちろん定期的な塗り替えも不要です。

また、万が一ひび割れが生じた場合でも部分的な補修が可能なため、雨水の侵入や汚れの蓄積が進む前に迅速に対応できるのも魅力です。

〈関連ページ〉漆喰の外壁とは|汚れ等のメンテナンス、色や種類、費用など後悔しないポイントを解説

〈関連ページ〉一軒家の維持費はどれくらい?年間シミュレーションと将来の支出で後悔しない家づくり計画

 

そとん壁の「汚れ」で後悔しないための施工ポイント

そとん壁の「汚れ」で後悔しないための施工方法とチェックポイント

〈関連ページ〉「低燃費・快適住宅・ローメンテ」の自然素材注文住宅 モデルハウス Bayern-Xグレード(京都市)

最後に、そとん壁が汚れにくい施工方法や仕上げ方のコツも紹介します。

日頃のお手入れや将来のメンテナンスに差が出るポイントを押さえておくことで、いつまでも美しく管理しやすい外観が楽しめます。

 

軒・庇の設計で雨水対策

雨の当たり方をコントロールするために、軒や庇を設置して外壁の汚れを抑える方法がおすすめです。

屋根の形状とあわせて検討することで、夏場の日射遮蔽にも効果を発揮します。

汚れの見え方を考慮した仕上げ方

そとん壁には、「かき落とし」や「スチロゴテ」などの仕上げパターンがあり、それぞれ異なるテクスチャーの模様や凹凸によって、汚れの付き方や見え方が変わります

また、カラーバリエーションによっても汚れの分散度合いで、くすみの現れ方も違ってきます。

そのため、そとん壁の外観デザインを決める際は、汚れが発生しても目立ちにくい仕上げ方経年変化として楽しめる色を選ぶのがおすすめです。

定期的な清掃・手入れがしやすい外構計画

外壁の足元に泥跳ねしやすい場所や湿気がこもりやすい植栽がある場合は、汚れの蓄積やカビ・藻の発生が起こりやすくなるため、基礎まわりの整備や風通しのいい環境を整えておきましょう。

また、日頃のお手入れやメンテナンスのしやすさを考えた、散水ホースが使える水栓の設置や脚立が置けるスペースの確保などを含めた外構計画も大切です。

知識・経験豊富な職人がいる工務店選び

そとん壁は、こだわりの仕上げ方や高い施工精度によって、長く愛される外観デザインや本来の外壁性能が発揮されます。

特に、高温多湿で寒暖差が激しい京都においては、気候特性をよく理解した左官職人による適切な施工計画・管理が欠かせません。

自然素材の力を活かした本格的な家づくりを目指すなら、そとん壁の豊富な施工実績と確かな技術力を持つ工務店を見極めることも重要です。

なお、三都の森は、そとん壁の製造元である「高千穂シラス」が推奨する施工店として、シラス素材の特異な性質を活かしたプランのご提案やアドバイスを行っています

▶三都の森の「家づくり」はこちら

〈関連ページ〉そとん壁の人気色と外観デザイン事例|後悔しないための色選び・仕上げパターン・価格ガイド

〈関連ページ〉「塗り壁」外壁の魅力と仕上げ方法の種類|京都で外観のいい家づくり

 

まとめ│そとん壁を長く美しく保つ施工×メンテナンス方法

そとん壁を長く美しく保つ施工×メンテナンス方法

〈関連ページ〉京都市左京区|新築|M様邸

そとん壁の汚れは、必ずしも外壁の劣化につながるものではありませんが、素材本来の耐候性や耐久性はもちろん、長く美しい外観デザインを保つためには、適切なお手入れ・清掃方法を知っておくことが大切です。

そとん壁独自の高い防水性と透湿機能を活かした設計や対策にもこだわって、汚れにくく管理しやすい外壁を手に入れましょう。

三都の森では、お客様が安心して自然素材の家づくりを進められるよう、具体的な性能や仕上がりが分かる完成見学会や相談会を随時開催しております。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

 

京都市での注文住宅は地元に強い工務店で!

京都市での注文住宅は地元に強い工務店

京都市に住宅を新築する際には、全国どの地域にもある都市計画法の他に、京都独自の景観に対する基準を踏まえて家づくりを進めなくてはなりません。その為、京都市の景観条例を熟知している地元の工務店での家づくりが安心です。

地元の工務店が公開しているモデルハウスを見学すると、景観条例を守って建てられた家の雰囲気をつかめます。期間限定で公開しておりますモデルハウスにお気軽に足をお運びください。

三都の森のモデルハウス

 

お問い合わせ

 

施工事例

三都の森は京都市左京区のハウスメーカーです。

”水平美の邸宅” in 京都岩倉三宅

地元に密着し、自社一貫施工で京都市での家づくりをサポートしております。

美しい京都市の景観に合う自然素材を使ったおしゃれな家」、「高性能・低燃費・ローメンテナンスで長く愛着をもって暮らしを楽しめる家」をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

※三都の森はお預かりしたお客様情報を厳重に管理し、資料・イベント案内のお知らせ・お問い合わせへの連絡以外には使用致しません。ご安心下さい。

京都市左京区にはモデルハウスが複数ございます。工業化製品をできるだけ排除した心地よい家を体感できますので、ぜひご家族でお越しください!

ご家族との出会いと家づくりが大好きなスタッフが、お待ちしております。

モデルハウス

『三都の森』の施工エリア
【京都府】
京都府

■宇治市 ■大山崎町 ■亀岡市
■木津川市 ■京田辺市 ■京都市 ■久御山町 ■城陽市 ■精華町
■長岡京市 ■向日市 ■八幡市

【大阪府】
大阪府

■茨木市 ■交野市 ■島本町 ■摂津市 ■高槻市
■寝屋川市 ■門真市 ■枚方市

【滋賀県】

■近江八幡市 ■大津市 ■草津市 ■甲賀市 ■湖南市 ■守山市
■野洲市 ■栗東市 ■竜王町

著者情報

三都の森((株)ディー・ファー)

三都の森((株)ディー・ファー)

京都市左京区にあります注文住宅・リノベーション専門の工務店「三都の森」です。
家づくりに役立つ情報を発信しています。

登録・免許
【一級建築士事務所】 京都府(29A)第01709号
【一般建設業許可】 京都府知事(般-30)第37775号
【宅地建物取引業】 京都府知事(3)第12944号

会社概要