震度6強~7でも倒壊しない木造住宅とは?京都に適した耐震性能と地震対策のポイント

震度6強以上の地震でも倒壊しない木造住宅とは?京都に最適な耐震性能と地震対策

京都でマイホームをお考えなら、震度6強以上の地震でも倒壊しない家づくりが大切です。

地震大国と言われる日本では、将来いつ大規模な地震が起こるかの予想も難しく、新築の際は木造住宅の耐震性能や工法選びに注意が必要です。

今回は、過去の地震や被害情報をもとに、京都での家づくりに必要な耐震等級や設計の工夫、たび重なる地震にも強い家を建てるための対策ポイントを解説します。

三都の森が提案する、自然素材の粘りや強さを活かした木の家づくりの魅力や、ご家族の暮らしを守る減震システムについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

このコラムのポイント
  • 京都では、南海トラフ地震や活断層による影響を想定した、震度6強以上の大規模地震に備えた耐震性能の家づくりが必要です。
  • 新耐震基準や2000年基準をクリアした上で、地域特性に合わせた耐震等級選びで「倒壊しない家」を設計しましょう。
  • 地盤補強や構造計算に基づく耐震工法により、長く安全性が確保される住まい・暮らしが実現します。

 

震度6強~7の地震で木造住宅はどうなる?

震度6強~7の地震で木造住宅はどうなる?

>施工事例:京都市左京区|新築|M様邸

京都で新築をお考えなら、大地震に対する木造住宅の強さや想定されるリスクを把握しておくことが大切です。

 

震度6強~7の地震規模と被害

震度6強の地震では、人はまともに立っていられず、床や地面をはう状態で移動できるかどうかという揺れが起こります。

過去には、新潟県中越地震(新潟県中越大震災)の後や、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の後、また熊本地震の前後などに震度6強レベルの揺れが発生しました。

また、2000年の鳥取県西部地震や2007年の能登半島地震、2022年の福島県沖でも震度6強の地震が発生しています。

震度6強の地震では、固定されていない家具の転倒や壁・窓ガラスの破損、柱の損傷などが生じます。

なお、熊本地震(2016年)では、旧耐震基準の木造住宅における倒壊や半壊が多数報告され、家具や建物の下敷きによる被害者も出ました。

木造住宅の割合と旧耐震基準のリスク

令和5年の「住宅・土地統計調査」(5年ごと)によると、日本の住宅構造は、1993~2023年までの30年間で非木造の割合が全体の31.9から46.0%に上昇、木造は68.1から54.0%に低下しています。

その中でも、1981年以前に建築された住まいは旧耐震基準に基づく耐震性である場合が多く、震度6強以上の揺れに耐えられない可能性があります。

特に、京都・亀岡盆地、木津川・宇治川流域に沿った地域は、軟弱地盤による揺れの増幅も起こりやすく、家具の転倒や壁の損傷だけでなく、建物の倒壊リスクにも注意が必要です。

参考:総務省統計局「住宅・土地統計調査」

新耐震基準でも複数回の揺れには耐えられない?

また、1981年6月1日以降に制定された新耐震基準においても、複数回の強い揺れは想定されていないため、大きな地震が続く場合は、建物が損傷を受ける可能性があります。

  • 旧耐震基準「震度5強程度の中規模地震に対して、建物が倒壊・崩壊しない」ことを基準とする
  • 新耐震基準:「震度5強程度の中規模地震」に対して、建物がほとんど損傷せず「震度6強~7程度の大規模地震に対して建物が倒壊・崩壊しない(多少の損傷は許容)」を基準とする

1995年に発生した阪神・淡路大震災の被害を教訓とした、2000年基準(2000年6月1日以降)では、建物全体の耐震性能を強化させることを目的に、新耐震基準の内容が見直されました。

  • 2000年基準:「地盤に応じた基礎設計」「耐力壁のバランス配置」「基礎と柱の接合部への金具取り付け」を強化

>関連コラム:木造住宅は地震に強い?耐震基準や耐震等級のポイント|木の家の耐震性を高める設計の工夫

 

震度6強以上の地震に耐える木造住宅を建てるポイント

震度6強~7の大地震にも耐える木造住宅を建てるポイント

>【断熱等級7・耐震等級3・全館空調の家】the Class ーザ・クラスー モデルハウス

新耐震基準や2000年基準は、あくまで地震に対する建物の最低限の安全性をはかる基準です。

たび重なる地震にも強い木造住宅を建てるためには、耐震等級選びや減震技術の導入、地域の地盤に合った対策を組み合わせることが大切です。

 

耐震等級3の家で「震度7」にも強い設計

耐震等級は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で規定された、建物が地震に耐える性能(レベル)を示す数値です。

建築基準法で定められた耐震基準とは異なり、等級1・2・3のレベルで数字が大きいほど高い耐震性能を表します。

なお耐震等級3は、建築基準法と同レベルの等級1に比べて1.5倍の地震に対する強度で、震度7の揺れが2度発生した熊本地震においても倒壊ゼロの実績を証明しています。

減震システムの導入で被害を最小化

地震の揺れに強い家を建てるために、多くの住宅で耐震・制震・免震などの技術が採用されています。

地震に耐える力を高める「耐震」や揺れを吸収する「制震」とは異なり、建物に伝わる揺れそのものを小さくする「免震」「減震」システムは、住宅の損傷を防ぐことを目的としています。

 

三都の森では、耐震等級3+独自の減震システムで、万が一の大地震に見舞われた後も安全に住み続けられる家づくりにこだわっています。

▶三都の森の「耐震性能」はこちら

地盤・基礎補強で地域に合った地震対策

京都には、盆地や川沿いなど地盤が軟弱なエリアもあるため、地震に強い家を建てるためにはまず、地盤調査と必要に応じた改良工事が不可欠です。

地域によっては、揺れが大きく伝わりやすい場所もあるため、建物全体の耐震性能向上につながる、地盤・基礎補強や工法選びも重要です。

>関連コラム:耐震等級3とは?耐震性能が高い住宅選びのコツや地震保険割引のポイントも解説

>関連コラム:平屋が地震に強い理由と構造の選び方|木造住宅の耐震性を活かした対策ポイント

 

京都における地震リスクと木造住宅に必要な耐震性能

京都で起こり得る地震被害の想定

京都では、南海トラフ地震による影響や活断層が引き起こす可能性のある地震が想定されています。

そのため、ハザードマップだけでなく、京都の地形や活断層、南海トラフ地震の影響を予想した上での耐震設計が必要です。

 

南海トラフ地震による影響

京都府周辺では、震源域のある海溝型地震は少ないものの、南海トラフ地震発生による揺れの影響が懸念されています。

特に、京都・亀岡盆地や木津川・宇治川流域沿いの地域の地盤はやや軟弱であるため、周辺よりも地震の揺れによる被害も拡大しやすい可能性があります。

なお、京都府南部の18市町村は「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されているため、特に地盤改良・基礎補強での安全性確保や耐震性能最高等級3の採用による対策が必要です。

活断層「花折断層」が起こす地震

花折断層は、京都市左京区から滋賀県高島市まで全長約47kmある活断層で、最大マグニチュード7.5の地震が想定されているエリアです。

京都市内では、震度7の揺れが観測される可能性があり、その場合、木造住宅への影響も甚大になるため、耐震等級3を基盤とした減震技術との組み合わせが重要になります。

 

三都の森では、大地震でも倒壊しない耐震工法や耐震性能を高める設計を全棟で採用しています。

▶三都の森の「地震に強い安心・安全な家づくり」はこちら

>関連コラム:南海トラフ地震で生き残るための地域の選び方|京都で大震災に備える安全性の高い家づくり

 

震度6強~7の大地震に備える「三都の森」の家づくり

将来の大地震に備える耐震性の高い木造住宅設計

>「低燃費・快適住宅・ローメンテ」の自然素材注文住宅 モデルハウス Bayern-S(京都市)

最後に、三都の森がこだわる地震に強い家を建てるための構造設計や、自然素材の特性を活かした工法、減震技術による備えを紹介します。

 

構造計算に基づく耐力壁と柱のバランス

三都の森では、耐震等級3のレベルと暮らしやすさの両立をはかるために、以下の取り組みを実施しています。

  • 耐力壁と柱の位置と数の細やかなバランス設計
  • 1階と2階の構造体が重なる割合を示す「直下率」設計の工夫
  • 構造計算に基づいた最適な壁配置による耐力確保

耐力壁と柱の配置を構造計算によって最適化することで、震度7の揺れにも耐える強い木造住宅を実現します。

木の粘りと強さを活かした耐震工法

構造材・接合部・壁配置のすべてにこだわることで、木材の粘り強さと軽さを活かした地震に強い家が実現します。

法隆寺にも使われているヒノキを柱に採用し、地震の揺れに対する粘り強さと強度、耐久性を確保。

曲がりや水に強いアカマツの梁は、地震だけでなく多湿な京都の気候にも対応する強い構造づくりに活かされます。

京都特有の地盤・気候条件に合わせた耐震工法により、万が一のたび重なる大地震においても建物の倒壊・損傷リスクが最小限に抑えられます。

ご家族の暮らしを守る減震技術

三都の森の減震システムは、建物の基礎と土台の間に設置した小さな「減震装置」が、地震の力を吸収する技術です。

建物の上部構造に伝わる揺れが大幅に抑えられるため、構造躯体への損傷や家具の転倒はもちろん、本や食器の落下など、ご家族の暮らしに支障が出にくいのが特徴です。

建物の倒壊を防ぐだけでなく、大地震の後も安全かつ快適に暮らし続けられる家づくりが可能になります。

>関連コラム:信頼できる工務店の見極め方|京都の暮らしに必要な住宅性能と標準仕様の確認ポイント

 

まとめ│震度6強以上の地震でも倒壊しない京都の木造住宅

震度6強以上の地震でも倒壊しない京都の木造住宅

>施工事例:光が降り注ぐ吹抜リビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅

京都は、盆地や川沿い特有の軟弱地盤や南海トラフ地震・活断層による影響を受けやすい地域です。

そのため、新築で木造住宅を建てる場合は、建物の倒壊はもちろん、損傷や生活に支障が出るようなことがないよう、今後起こり得る震度6強以上の大地震にも備えた対策が必要です。

三都の森では、こだわり抜いた耐震工法と自然素材の粘りや強度を活かした、耐震設計でご家族の暮らしと命を守ります。

地震に強く、いつまでも安心して暮らせる木の家をお考えなら、ぜひ三都の森にご相談ください。

 

京都市での注文住宅は地元に強い工務店で!

京都市での注文住宅は地元に強い工務店

京都市に住宅を新築する際には、全国どの地域にもある都市計画法の他に、京都独自の景観に対する基準を踏まえて家づくりを進めなくてはなりません。その為、京都市の景観条例を熟知している地元の工務店での家づくりが安心です。

地元の工務店が公開しているモデルハウスを見学すると、景観条例を守って建てられた家の雰囲気をつかめます。期間限定で公開しておりますモデルハウスにお気軽に足をお運びください。

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三都の森((株)ディー・ファー)

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