シューズクロークのある玄関収納実例5選|理想の広さや動線のポイントを解説
近年、注文住宅の玄関にはシューズクロークをつくるのが定番となりつつあります。
外出に必要なアイテムを、ご家族の人数や生活スタイル合わせて、おしゃれに収納できれば、便利で素敵な玄関に仕上がりますよね。
今回は、玄関に靴やアウター、アウトドアグッズなどをスタイリッシュに収納する、シューズクロークの特徴や設計ポイントを解説します。
多彩な活用方法や動線づくりのコツが分かる間取り実例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
このコラムのポイント |
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目次
シューズクロークの基礎知識
近年までは、玄関にシューズボックス(下駄箱)を設置するだけのスタイルが主流でした。
しかし今では、さまざまな種類のアイテムや大型の荷物も入るシューズクロークを設けて、便利で使い勝手のいい玄関に仕上げるプランが人気です。
シューズクロークとは?
シューズクロークは、玄関まわりで必要になるアイテムをまとめた収納スペースで、土間収納やシューズインクローゼットなどと呼ばれることもあります。
玄関から直接向かえる土足エリアなので、靴・ブーツや傘、ベビーカーの他、お子様の部活用品やご家族の仕事用品、アウトドアグッズなども収納しやすいのが特徴です。
カバンやアウターなど毎日の「取り出し・片付け」がスムーズになるよう、適切な高さ・数の棚やハンガーパイプを新築時に設置しておくと便利です。
シューズクロークの種類と特徴
シューズクロークの形状には「ウォークイン」タイプと「ウォークスルー」タイプ、2つの種類があります。
「ウォークイン」
出入り口が1か所の収納スペースで、最大3面の壁に収納を設けられます。
省スペースであれば約1畳から設置可能なので、間取りに制限がある場合でもつくりやすいのが特徴です。
「ウォークスルー」
出入り口を2か所設けた形状で、玄関からシューズクロークを通って、そのまま室内に上がれる間取りです。
玄関からの帰宅動線がスムーズになるのが大きな特徴で、来客動線とご家族の生活動線を分けたい場合にも便利。
ウォークインよりも収納力が下がる可能性があるため、シューズクロークの先にパントリーやファミリークローゼットを配置するのもおすすめです。
また、どちらの種類においても扉の有無で「クローズド」スタイルと「オープン」スタイルが選べます。
「クローズド」
来客時の目隠しになる。
ドアの開閉幅や引き込みスペースが必要。ドアを閉めた状態での圧迫感や湿気のこもりに注意。
「オープン」
両手がふさがっている場面で便利。出入りが楽で開放感がある。
間取りによっては、玄関や他の部屋から収納が丸見えになる。
シューズクローク設置のメリット・デメリット
シューズクロークを設けるメリット・デメリットをまとめてみましょう。
メリット
シューズクロークは高い収納力が魅力です。
靴だけでなく、種類や大きさの異なるアイテムを効率的に収納できるため、いつでもすっきりとした玄関が保てます。
玄関が広く使えるようになるため、来客や掃除の際にも便利です。
シューズクロークに、家族全員の外出グッズをそろえることで、忙しい朝の準備もスムーズで、生活・家事動線の最適化にもつながります。
デメリット
土間続きのシューズクロークには土やホコリが入りやすく、定期的な掃除が必要です。
採光や通風の具合によっては、快適な空間を保つための空調管理、湿気・消臭対策が欠かせません。
また、設置コストもかかるため、間取りの使い勝手やトータル費用のバランスなどをしっかりと見極めることが大切です。
>関連コラム:南玄関の間取りで家事動線を最適化|35~40坪の注文住宅プラン5選
シューズクロークの設計ポイント
次に、シューズクロークの詳しい設計ポイントを見てみましょう。
理想的な広さの決め方
まずシューズクロークを設置するためには、最低でも約1畳のスペースが必要です。
ご家族の人数や収納したいアイテムの量、シューズクロークの種類によって、理想の広さは異なりますが、一般的には1.5~2畳以上のスペースがおすすめ。
3~4人家族で1.5~2畳前後の広さがあれば、コート掛けや畳んだベビーカーを置く場所をつくる余裕が出てきます。
かさばるアウトドアグッズや自転車などを収納する場合は、3畳以上の広さを確保した方がいいでしょう。
快適な動線設計のコツ
使い勝手のいいシューズクロークをつくるためには、適切な広さだけでなく、玄関から他の間取りへの快適な移動を考えた動線設計が大切です。
例えば、玄関からシューズクロークを通ってパントリーに行ける買い物後の帰宅動線や、ウォークスルーで洗面脱衣所に行ける衛生的なレイアウトが人気。
また、お子様の収納は低い位置に、頻繁に使うものは手前に置くなど、日常的な動きを考えた高さ・配置設計で、効率的な収納スタイルを検討してみましょう。
多様な活用方法
広さに余裕のあるシューズクロークを設ける場合、靴やアウターだけでなく、季節もののアイテムやスポーツ・アウトドア用品、防災グッズなどを収納する場所としても活用できます。
また、家庭ゴミの一時的な置き場としても便利です。
種類や大きさが異なる荷物に合わせて、取り出しやすい収納棚や、片付けやすいハンガーパイプを適材適所に採用するのもいいでしょう。
>関連コラム:京都らしい土間玄関や土間収納がある間取りの魅力|便利な活用方法7選と注意ポイント
玄関を魅せるシューズクロークの実例5選
実際の玄関デザインやシューズクロークの実例を見ながら、おすすめのプランを紹介しましょう。
実例①:土間玄関で自由な収納スタイルを実現
土間玄関続きのシューズクロークは、靴を履いたまま移動できる便利なプランです。
土間エリアなら、ベビーカーや自転車がそのまま置けるので、お子様がいるご家庭やアウトドアを楽しむご家族におすすめ。
タイルやコンクリート仕上げにすることで、汚れやすいアイテムも気軽に収納でき、掃除も簡単です。
実例②:両サイド収納で叶えるすっきり玄関
ワイドに広がる横長の玄関の両サイドに収納を設けた実例です。
例えば、片側に毎日使うもの、もう片側に休日や季節ごとに使うものを分けて収納することで、探し物や整理整頓もしやすくなります。
ご家族やお客様が出入りする玄関中央エリアは、広々と使えるデザインなので、お子様の人数が多いご家庭や二世帯住宅にもぴったりです。
実例③:おしゃれで機能的な壁面収納も人気
オープンなシューズクロークを設ける場合、玄関との区切りをつけないスタイルに仕上げるのもおすすめです。
実例のような壁一面の収納なら、どこに何があるのかが分かりやすく、ディスプレイ感覚でお気に入りの靴や、おしゃれなアイテムを楽しむことができます。
また、玄関とシューズクロークの間に壁を設けないことで余計なコストがかからず、行き来の手間や空間の狭さも解消されます。
実例④:帰宅動線と来客動線を分けるスタイル
ウォークスルータイプのシューズクロークを設けて、ご家族が日常的に使う帰宅動線と、お客様をリビングに通す来客動線を分ける間取りも人気です。
生活感あふれる収納を隠す役割を果たす、プライバシー性のある動線設計で、来客がある場合にもスムーズな帰宅後の片付けや着替えが可能になります。
ご家族の暮らしに合わせた収納スタイルを確立しておくことで、いつでもきれいな玄関を維持しやすくなります。
実例⑤:ウォークスルーでつながる便利な間取り
土間収納から直接、洗面室やファミリークローゼットに向かえる間取りも便利です。
帰宅後、荷物をシューズクロークに片付けて、手を洗い、着替えを取りに行き、脱いだ服をランドリールームに運ぶ動線が、1つのエリアに集約されるので、衛生的かつ機能的です。
ご家族の誰もが自分で、身支度や荷物の整理がしやすい仕組みづくりは、家事楽や家事シェアにもつながります。
>関連コラム:洗面所と脱衣所の理想的な間取りを考える|収納や動線の工夫で使いやすさを追求
まとめ│シューズクロークの設置でおしゃれな玄関に仕上げる
>施工事例:京都市左京区|モデルハウス|光が降り注ぐ吹抜けリビングとアウトドアリビングのある省エネ快適分譲住宅
近年の注文住宅で人気の玄関の機能性を高めるシューズクロークのある間取り。
使い勝手のいい自由なスタイルを考えることで、靴だけでなく、玄関まわりにあると便利な幅広いアイテムをスタイリッシュに収納できます。
ぜひ、ご家族の人数や暮らしに合わせた、広さ・動線設計で、住まい全体の収納力とデザイン、快適性を向上させた家づくりを進めていきましょう。
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