新築時に必要な木造住宅のシロアリ対策|被害原因から予防法まで詳しく解説

新築木造住宅のシロアリ対策|被害原因や予防法を解説

古い木造住宅に発生するイメージのシロアリ被害ですが、新築には起こらないとは限りません。

住まいの築年数に関わらず、高い湿度と温度が保たれた場所は、シロアリが寄り付きやすい環境です。

今回は、シロアリ被害を未然に防ぎ、大切なマイホームを守るために押さえておきたい、発生の原因と新築におすすめの防蟻方法を解説します。

シロアリの侵入を防ぐ設計や将来のメンテナンスにも役立つ対策ポイントを、ぜひ参考にしてみてください。

 

このコラムのポイント
  • シロアリ被害は新築住宅にも発生する可能性があるため、適切な防蟻対策が必要です。
  • 専門家による防蟻措置や高気密施工など、安全で効果的なシロアリ対策が大切です。
  • シロアリの侵入・発生を防ぐ、湿気対策や定期点検で、長く快適に暮らせるマイホームを設計・管理していきましょう。

 

木造住宅のシロアリ被害について

木造住宅で起こりうるシロアリ被害とは

木造住宅におけるシロアリ被害は、建物の寿命や安全性を脅かす大きなリスクになり得ます。

そのため、新築時から適切な防蟻対策を行い、長く快適に暮らせるマイホームを検討することが大切です。

まずは、シロアリの特徴や被害について知っておきましょう。

 

シロアリ被害と新築への影響

日本の住宅に被害を与えるシロアリは、主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類で、近年ではわずかな水分でも生きられる、乾材シロアリの仲間による被害も増えているのが特徴です。

シロアリは、主に木材をエサとする繁殖力の強い昆虫で、地下や土壌、古い家の湿った場所などに生息しています。

基礎や床下、屋根裏に入り込み、木材の内部を侵食するため、放置すると建物の構造に大きなダメージを与える可能性があります。

また、シロアリが新築に侵入した場合、建具だけでなく家具や畳、衣類をエサにする他、断熱材やケーブルにも損傷を与える場合もあるため、設計段階から防蟻対策を施すことが大切です。

シロアリが好む環境とは

シロアリは、暗くて湿気の多い、暖かい場所を好むため、古い家の床下や屋根裏などに住みつき被害を広げます。

新築においても、基礎の隙間や湿気が溜まりやすい床下は、シロアリの格好の繁殖地になり得ます。

また、外構の植栽がしげるエリアや雨水がたまりやすい場所も、シロアリの発生リスクを高める環境です。

高温多湿の京都で新築をお考えの場合は、以下のような環境に注意した上で、シロアリが侵入しづらい家づくりを進めることが大切です。

シロアリ被害が出やすい環境

  • 湿気が多い宅地
  • 周囲よりも低い土地
  • 日当たりや風通しが悪い場所
  • 建物・住宅密集地
  • 気密性の低い家

 

参考:公益社団法人日本しろあり対策協会|シロアリQ&A

 

>関連コラム:木造建築の耐用年数と実際の寿命の違い|長く住める戸建て住宅選びのポイント

 

新築時にシロアリ対策が必要な理由

新築時だからこそできるシロアリ対策

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新築のシロアリ対策は、将来の住宅被害を未然に防ぎ、住まいの長期的な耐久性やメンテナンス性を高めるために必要な措置です。

法律に基づく「防蟻措置」も参考に、適切な対策を計画していきましょう。

 

防蟻措置が義務付けられている

日本の建築基準法では、建物を建てる際、シロアリによる被害を防ぐための「防蟻措置」が義務付けられています。

木造建築の地面から1m以内の部分への柱や筋交い、土台などに対する防蟻・防腐処理が必要に応じて求められます。

また、床下に薬剤を散布するバリア工法や、巣にエサを持ち帰らせて退治するベイト工法、防蟻・防湿シートの採用で、シロアリの侵入を防ぐことが大切です。

防蟻措置の適用範囲や施工内容は建物の構造や立地条件などによって異なるため、詳しくは専門家に相談することをおすすめします。

シロアリ被害を長期間防げる

新築時に正しく防蟻措置が施された住まいでは、長期間シロアリの侵入を防ぐ効果が発揮されます。

例えば、基礎部分の防蟻処理や木材の耐蟻加工などは、新築時だからこそ対処しやすい部分で、住まい全体の防蟻効果を高める上でもメリットです。

特に、薬剤による防蟻措置の効果は約5年と言われ、光や熱、水分によって効力は年々薄れていきます。

そのため、新築時の木材選びやシロアリの侵入経路を防ぐ設計・施工、点検しやすい環境づくりが、長期間にわたる有効な防蟻対策につながります。

>関連コラム:自然素材の家にはどんなメリット・デメリットがある?|後悔しない工務店の選び方

 

新築におすすめのシロアリ対策

新築におすすめのシロアリ対策

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次に、新築住宅で検討しておきたいシロアリ対策について解説します。

シロアリが嫌う木材や薬剤選び、侵入リスクを抑える高い施工技術など、多角的なアプローチが求められるため、信頼できる住宅会社のアドバイスを参考にしながら、必要な措置を検討しましょう。

 

シロアリに強い木材の選び方

一般的に、香りが強く頑丈な種類の木材は、シロアリ被害に遭いにくいのが特徴です。

例えば、ヒノキや杉、チーク、ヒバ、ケヤキなどは耐久性が高く、防蟻性に優れた木材のため、シロアリの侵入を防ぎやすくなります。

一方、マツやブナ、ツガ、センノキなどの柔らかい木材は、シロアリ対策には不向きです。

ただし、シロアリ対策向きの木材であっても、被害を受けた例も存在するため、木材の部位や施工場所に応じた適切な防蟻対策が求められます。

侵入経路を防ぐ高い施工力

新築時のシロアリ対策では、基礎部分や床下の隙間を徹底的に塞ぐ設計・施工技術により、シロアリが建物内部に侵入するリスクを抑えることが大切です。

シロアリの主な侵入経路である、基礎の立ち上がりや打ち継ぎ部、配管貫通部、玄関ポーチなど、土壌や地下からの入り口となる隙間を物理的に遮断しましょう。

住まい全体の耐久性と長期的な快適性を保つためには、専門家による綿密な設計や高品質な施工力が重要です。

また、家のまわりにシロアリの好物である木材や段ボールを置かないように注意し、水漏れや湿気がこもるのを普段から予防しておくことも大切です。

安全な防蟻薬剤を選ぶ

新築の床下や柱、土台に防蟻処理を施す場合、人体への影響が心配されるネオニコチノイド系の薬剤散布ではなく、ホウ酸系が選ばれるケースも増えています。

自然由来の薬剤として注目されるホウ酸は、人やペット、環境に優しく、揮発性が低いため長期間にわたり効果が続くのが特徴です。

ご家族に合う、安全で効果的なシロアリ対策を実現するためには、専門家に相談しながらを検討を進めることをおすすめします。

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新築後の長期的な維持・管理方法

新築後の追加対策・維持管理のコツ

継続的に防蟻対策を行うためには、新築の住宅会社選びや定期点検・メンテナンスの品質、住宅保証の内容を事前に確認しておくことも大切です。

シロアリ被害を未然に防ぎ、安全で快適なマイホームを守るための維持・管理ポイントも押さえておきましょう。

 

信頼できる依頼先と定期点検のポイント

シロアリ対策は、まず設計・施工技術が優れた会社選びはもちろん、適切な防蟻措置の実行が大切ですが、新築時の予防処置だけでは侵入を防ぎきれない場合があります。

新築後も定期的な点検を行い、万が一被害が発生した場合は、初期段階での迅速な対応が必要になるため、依頼する住宅会社には、あらかじめ対応を確認しておきましょう。

点検時は、床下や基礎部分の湿気状況、木材の状態、隙間の有無などのチェックと併せて、築年数や建物の状態に応じた予防措置の実施も検討しておきましょう。

新築住宅保証でトラブル回避

新築住宅保証は、シロアリ被害に関する修理・修繕や費用負担に対応する制度です。

保証期間内に予期せぬ被害が発生した場合は、保証会社が状態を調査し、適切な対応措置を追加費用なしで受けられます。

将来的なリスクから大切なマイホームを守るためにも、新築選びの際は、初期のシロアリ対策の内容だけでなく、住宅保証の期間や対応範囲を事前に確認しておくことが大切です。

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まとめ│新築からのシロアリ対策で長く快適な住まい

新築からのシロアリ対策で長く快適な暮らしを実現

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新築時のシロアリ対策は、住まいの長期安全性と寿命を守り、ご家族が安心していつまでも快適に暮らすために大切な措置です。

また、将来的なリスクを抑えるためには、新築後の定期的な点検やメンテナンスにより、被害の兆候を見逃さないことも重要なポイントです。

会社選びの際は、気になる施工会社の防蟻対策に関する知識や、侵入リスク防ぐための住宅性能、施工技術、保証内容を見極めましょう。

三都の森では、長く快適に暮らせる住まいを実現するために、シロアリ対策に有効な木材の選定や立地環境に応じた適切な対策で、ご家族の大切な健康や住まいを守ります。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

 

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